鳥と海亀とダイバーの天国  ─ シパダン(4) ─


3月21日(火)

    モーニングダイブに行こうと思っていたのだが、寝坊で行き損じてしまった。(^.^;)

   94    8:04-8:43  35.3m/15.3m Haris  Barracuda Point  [Boart Dive]
      ハンマーヘットを期待して、最初に一気に35mまで潜行する。
      1.5m級のイソマグロが数匹、行ったり来たりしている。
      ハンマーは出ないので、諦めて浮上していると、20分すぎ、
      Haris のタンクを鳴らす音が聞こえてくる。
      指差す方向を見ると、大きな黒い影が近づいてきて、ひらりと反転する。
      「マンタだ!!」。さっそく、追跡開始。後ろを振り向くと、誰も付いて来ない。
      深さは20m、そろそろ浮上しなければならないのだが、こんなチャンスは
      滅多にやってくるものではない。
      腕のダイブコンピュータを睨みながら追跡続行を決める。
      彼は、ゆっくりと向こうへ泳いでいく。こちらは必死に追いかける。
      差が、すこしずつ詰まっていく。結局、5mくらいまで近づいたところで、
      彼も本気を出して泳ぎだしたので、あっという間に海の彼方へと去っていった。
      大きさは、2mくらいとそんなに大きくはなかったが、嬉しかった。
      この時点で、コンピュータの示す残り時間は10分を切っている。
      ここから、みんなのところに戻ろうとすると、潮の流れは逆でキツイ。
      おまけに、浮上しだして海が明るくなってきたのと、あまり透明度が良くない
      ところを通過したため、見失いそうになり、またまた一生懸命泳ぐ。
      この時点で、ダイブタイムは25分にはまだなっていないのに、既に残圧が
      100を切ってしまった。(^.^;;)
      結局、最終的には、ダイブタイム39分で残圧は60だった。
      寝坊をしてモーニングダイブに行けなかったのが、結果的には良かったようだ。

   94  11:01-11:54  23.4m/10.0m  Haris  Hanging Gardens  [Boart Dive]

   95  12:48-13:22  21.0m/10.5m  None   Drop Off (Right)
      エントリー後、しばらくすると、2匹のカメがいちゃついている。
      どうやら交尾をしようとしているらしい。
      いい雰囲気だ、と思っていると、水面でヤボなボートのエンジン音が。
      興醒めしてしまったのか、カメたちは逃げていってしまった。
      またまた、洞窟の入り口のところでジョージが待っていた。
      戻る途中、小さなギンガメアジの群れが輪を作っている。
      ビーチでこれだけ確実にギンガメアジを見られるポイントというのは、
      世界でもそうはないのではないだろうか。

   96   15:16-16:10  19.3m/8.0m     Haris   Turtle Patch [Boart Dive]
      これだけカメがいるシパダンの中でなおかつ「Turtle」というだけあって、
      カメ、カメ、カメのオンパレード。この1diveだけで50匹以上のカメを見た。
      おっかない顔をしたワニゴチが砂地に擬態で隠れていた。

   97   17:53-18:33  31.5m/15.5m    None    Drop Off (Left)
      今日着いたばかりの日本人とバディを組み、アケボノハゼを探しに行く。
      しかし、時間が遅いため、海の中はかなり暗くなっている。
      バディは14時にチェックダイブをやっただけなので残留窒素も少ない。
      私はすでに5本目のダイビング。彼よりも5mくらい上を行くが、
      それでも無減圧限度時間が10分前後を示してしまった。
      無茶をやってしまったと、ちょっと反省。

   98   21:10-21:41  15.6m/7.7m     None    Drop Off (Right)
      前回はちょっと無茶をしてしまったため、
      水面休息時間を2時間半とってから潜る。
      こんなに遅い時間にダイビングしたのも1日に6本もやるのも初めての経験である。
      心配していた寒さはなく、気温、水温とも27度のまま。
      お約束のカンムリブタイが群れている。
      これだけ遅い時間になると、他の人はあまり潜っていないので、
      彼らも安心してゆっくり休めるのだろう。

    今日、やってきた香港人、マレーシア人(華僑)の5人のグループが、
    丸いテーブルを囲んで、トランプをしている。午前中にチェックダイブを
    やっただけで、後はずっとトランプをしていたらしい。
    どうやら「大貧民」のようなのだが、一部分らないところがある。
    4人でゲームをしていて、1人は審判をしているようだ。
    この審判に聞いてみると、このゲームは「チャイニーズ・ポーカー」という
    名前で、中国系の人達の間では結構ポピュラーなものらしい。
    基本的なルールは、大貧民にとても近いが、「5,6,7,8,9」という連続した
    数字のカードを出した人の後で、「スペードの3,5,8,9,J」などというカードを
    出す人がいる。これは、「ストレート」よりも「フラッシュ」の方が
    強いからだそうだ。そして、誰かが上がった時点で残った人は、カードの
    数字の合計がマイナスとしてカウントされる。1点1ドルで賭けている。
    そのうち、香港人が聞いた。「お前、どこから来た?」
    私     : 「東京だ」
    香港人 : 「そうか、良かったな」
    私     : 「???」
    何が良かったんだろうか? ゆっくり休みを取れて、シパダンまでやって来れて
    良かったな、と言っているんだろうか? それにしても様子が変だ。
    よくよく聞いてみると、どうやら東京で事件が起きたらしい。
    香港人 : 「えっ? お前、何も知らないのか? 東京の地下鉄で毒が撒かれ、
     大勢の人が死んだんだぞ!」
    私     : 「えっ? 全然知りませんでした。何しろ、この島には
     何もニュースソースがないんだから。
     それは香港でも報道されていたの?」
    香港人 : 「当たり前だ。これはアジアのトップニュースだ!!」
    これは、ちゃんと確かめる必要がありそうだ。家族は大丈夫かな?
    会社の人は、大丈夫かな?
    とりあえず、今日は遅いから、今日着いた日本人の夫婦に明朝尋ねるとするか。

    深夜0時半に、タートルマンの先導でカメの産卵を見に行く。
    本当は外出禁止の時間なので、違反なのだろうと思う。
    懐中電灯を点けたり、大きな声で話すのは厳禁。
    砂浜に2本の筋がついていると、カメが上陸している証拠。
    筋がが4本だと、もう産卵を終えて海へ帰っていったということ。
    日本などと違い、温かいためか、カメは1年中毎日、産卵しにやってくるそうだ。
    産卵しようとしているカメにライトを当てると、卵を産まずに海に帰ってしまい、
    翌日の夜に再チャレンジするそうである。そして、翌日の晩も邪魔をされると、
    そのカメは海の中で卵を捨ててしまうというのがタートルマンの話であった。
    散乱しているところを見ることはできなかったが、産み終えた直後のカメを発見。
    一生懸命掘った穴の中に、ピンポン玉より一回り大きいくらいのサイズの卵が
    産み落とされていた。後ろ足で砂をかけて隠そうとするので、ちょっとだけ
    お手伝い。

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