荒野の1ドル銀貨   監督 カービン・J・パジェット   
ジュリアーノ・ジェンマ    1966年公開
STORY
南北戦争が終わり、捕虜になっていた南軍の兵士、オハラと、その弟が開放された。
町へ出て一山当てるという弟。兄のオハラは故郷のフィアンセに会い、町で合流する事になっていた。
弟は何かの足しにしてくれと、貯金していた金をオハラに渡し、オハラはその金をフィアンセに預ける。
そこから1ドル銀貨1枚を胸ポケットにしまい、彼は町へ出て行く。
町の有力者に用心棒の仕事をもらったオハラは、ならず者を逮捕するという仕事をする事になった。
しかし、それは裏で悪事のかぎりをつくしている有力者の悪巧みであった。
悪を告発し、町の世直しをしようとしている男がジャマで、自分の手を汚さずに殺すのが目的だった。
そして、その男はオハラの弟だったのだ。
兄とは知らずに撃ってしまう弟は保安官の銃弾に倒れる。
オハラも死んで悪巧みは成功かと思われた。
しかし、胸にしまった1ドル銀貨のおかげで助かったオハラは、
弟の仇を討つために有力者の手下の一味にもぐり込む。
NOTE
オープニングタイトルは切り絵をつかったもので、音楽も口笛がメインだ。
それだけでマカロニ・ウエスタンの匂いがプンプンなのである。
ストーリーも単純で、ただただJ・ジェンマのカッコ良さで引っ張ってしまう娯楽ウエスタンだ。
タイトルでは、ジェンマの名前はモンゴメリー・ウッドとなっている。
ご存知ない人のために解説すると、当時はマカロニ・ウエスタンはアメリカ映画を装っていた。
スタッフ、キャストのタイトルはイタリア人じゃまずいと、全員アメリカ人の名前を適当につけて
出していたそうである。
ちなみに、アメリカではイタリア製西部劇を「スパゲティ・ウエスタン」と呼んでいた。