がんばれ!ベア―ズ    監督 マイケル・リッチ―
脚本 ビル・ランカスター   
ウォルター・マッソー   
テイタム・オニール
ビック・モロー
1976年公開
STORY
元大リーガーで、二軍のピッチャーとして活躍していたというモリスは、
今やプールの掃除人の仕事で食いつないでいた。
彼を雇っている市議会議員は自分の市民へのイメージアップのため、
「ベア―ズ」という少年野球チームを結成し、モリスに監督を依頼する。
昔の血が騒いだモリスは監督を引きうけるが、集まった選手は箸にも棒にもかからないヘナチョコばかりだった。
最初の試合にも大差で惨敗し、あまりのひどさに解散されそうになると、モリスはそれから猛特訓を開始する。
更に、モリスは別れた恋人の娘、アマンダまでチームに引き入れ、エースピッチャーとして育て上げようとする。
生まれ変わったベア―ズはあれよあれよとリーグ戦を勝ち進み、
ついに強豪ヤンキ―スとの決勝戦のときがやってきた。

NOTE
ベア―ズの選手である少年達が、それぞれ強烈な個性の持ち主であり、
ひとりひとりが存在感があるところがこの映画の面白さだ。
あの「ドカベン」の明訓高校ナインの魅力のように。
そして、モリスが新しい選手をスカウトするいきさつは観ている側も一緒になって
チームを作り上げようというような気にさせるワクワク感がある。
モリスと少年達の触れ合いは、監督と選手としてだけではなく、
上司と部下、親と子のように、観ているすべての人の胸に何かを感じさせてくれるだろう。
可能性にかけて前向きに頑張って行くということが、どれだけ大切で、しかも楽しい事かを見せてくれる映画である。