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STORY
30年代アメリカ禁酒法時代のダウンタウン。
暗黒街では太っちょサムとおしゃれなダンの一家が熾烈な抗争の真っ最中だった。
ダンの一家は規模も大きく、最新のマシンガンも揃えて優勢なのに対し、
サムの一家は弱小だが、経営している酒場だけは盛り上がっていた。
そこでは、スター歌手の、サムの愛人タルーラが客の喝采を浴びていた。
そこへふらりとやってきた一匹狼のバグジー・マローン。
サムに一目で見込まれて大事な客人として迎えられる。
激しさを増す抗争の中、バグジーは酒場にオーディションに来ていた歌手志望のブラウジーに人目ぼれ。
2人はハリウッドに行く約束をし、それからブラウジーは夢見ごこちで日々を過ごす。
しかし、バグジーはダン一家をつぶすため、敵地へ乗り込んでいった。
最新の武器に迎え撃たれ、劣勢のサム一家。バグジーは日雇い労働者達を説得して立ちあがろうとする。
NOTE
あらすじだけだとギャング映画のようだが、実は登場人物はすべて子供が演じており、
しかもミュージカルなのである。
マシンガンから噴出すのは弾丸のかわりにパイ投げのクリーム、車は足こぎ式。
サムの愛人のタルーラは当時14歳のジョディ・フォスターが演じている。
音楽は『ファントム・オブ・パラダイス』のポール・ウイリアムスで、
全編楽しめる名曲が楽しさを倍増させている。
歌の部分は大人の吹き替えだが、違和感はまったくない。
それどころか、子役達の豊かな表情に圧倒される程である。。
子供が大人を演じている非現実の中で、本当にそこで暮らしてきたように思えるほど彼らは息づいて見える。
日本でもこの後、子役だけのサラリーマン・ドラマを深夜番組で放映していた。 |