ダーティー・ハリー   監督 ドン・シーゲル
音楽 ラロ・シフリン   
クリント・イーストウッド   1972年公開
STORY
サンフランシスコの白昼、罪のない市民が何者かに銃で撃たれ、現場には市長宛の脅迫状が残されていた。
「10万ドル払わなければ一人づつ殺して行く」
捜査を担当したのは、殺人課のハリー・キャラハン刑事。44マグナムを街中でもぶっ放し、たてつく凶悪犯は
容赦なく射殺する彼は人呼んでダーティー・ハリー。
捜査は進展しないまま、狂暴な犯人は次々と無差別に殺人を重ねる。
ハリーは行き過ぎる捜査を当局にとがめられつつ、極悪非道な犯人「さそり」と戦うが・・・。

NOTE
マカロニウエスタンでスターになったイーストウッドの人気を不動の物にしたシリーズである。
この作品の前半では、凶悪犯、サソリを追うまでにも色々な事件に遭遇し、その都度ハードなやりかたで
解決していくハリーの捜査ぶりを描き、ダーティー・ハリーと呼ばれる所以を印象づけている。
悪を滅ぼすためには上司の命令など無視し、自分のやりかたで有無を言わせず追い詰める。
刑事でありながら、一匹狼のアウトローの匂いが強烈な44マグナムとイーストウッドのキャラクターは
その後の刑事ドラマに大きく影響している。
後の日本の刑事ドラマでは随所にこの作品の模倣が取り入れられるほどである。
音楽のラロ・シフリンはご存知『燃えよドラゴン』の作曲家だ。