ザッツ・エンタテインメント   監督 製作 構成
ジャック・ヘイリー・ジュニア  
MGMスター125人    1975年公開
STORY
MGMミュージカルの黄金時代を築いた作品群。そして一世を風靡したスター達。
11人のスターが当時を振り返りながら名場面を紹介していく。
MGMミュージカル一大総集編とも言える作品である。
実際に出演して解説するスターは、フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ビング・クロスビー、
ピーター・ローフォード、ライザ・ミネリ、ドナルド・オコンナー、デビー・レイノルズ、ミッキー・ルーニ―、
フランク・シナトラ、ジェームス・スチュワート、エリザベス・テーラーの、11人。
豪華絢爛、そうそうたる顔ぶれ。夢の競演とはこのことである。
初期の『巨星ジーグフェルド』に始まり、『バンド・ワゴン』『雨に唄えば』『ショウ・ボート』『オズの魔法使い』・・・
映画は夢だ。
ミュージカル・シーンのほかに、あの『風と共に去りぬ』を始めとしたキスシーンの数々など、
内容もまた、豪華絢爛である。

NOTE
封切り公開の間、何度観に行ったか覚えていない。ビデオも何十回観たことだろう。
この中で紹介されているミュージカルの数々は、全て生まれる前の作品であるが、もうMGMミュージカルの虜である。
ショウ・ビジネスの華やかさ、その中でまぶしいほどの輝きを放つスター達に酔いしれてしまう。
フレッド・アステアを筆頭に華麗なタップダンスは神業。ジーン・ケリーやジュディ・ガーランドの歌声と笑顔の輝き。
夢だ。みんな昔のスター達であるのに、僕達の前に颯爽と現れて、はかりしれない夢を見せてくれるのだ。
MGMミュージカルの醍醐味は、ドラマ、歌、そしてなによりもダンスの、まさにショウ・ビジネスなのだ。
何度目かに、母親を連れて行った。どうしても観て欲しかった。
同じ時代の星だから、きっと青春時代の光のかけらをまた少し拾えるんじゃないかと思った。
僕が観て、この時代を過ごした気分になったのだから。