メカニック   監督 マイケル・ウィナー 
チャールズ・ブロンソン、ジャン・マイケル・ビンセント 他  1973年公開
STORY
精密機械のように緻密に、完璧な計算のもとに依頼された仕事を遂行していく殺し屋アーサー
(C・ブロンソン)は、「メカニック」と呼ばれた。
依頼主のもとで紹介され、知り合ったスティーブ(J・M・ビンセント)は一見生意気な若造だが、
アーサーは彼に殺し屋としての素質を感じ、弟子として行動を共にすることになる。
二人は仕事をこなしていくうち、ある日、アーサーはスティーブに依頼された仕事のターゲットが
自分であることを知る。
いつ、どういう方法でスティーブは仕事を遂行しようとするのか。緊迫した精神状態の中、二人は
罠にかけられ、同時に消されようと攻撃されるが・・・・

NOTE
マイケル・ウィナー監督が盟友ブロンソンと組んだアクションだが、ブロンソンは行動力だけではなく、
緻密な計算と作戦の中での非情な殺し屋として、他作品とは一味違うキャラクターを演じている。
仕事としての殺しを着々と遂行する作戦と手際は、殺し屋を主人公にした映画の中でも屈指の
描写で、釘付けになるような面白さだ。
映画のストーリー自体が、計算された殺しのテクニックのように紡ぎ上げられているかのようで、ラストに
至っては考えもつかない驚きと共に、プロの殺し屋の非情な生き方を見せつけられる。
プロフェッショナルは、自分よりも「仕事」を守るのだ。