パピヨン 監督 フランクリン・J・シャフナ―
脚本 ドルトン・トランボ
音楽 ジェリー・ゴールドスミス           
スティ―ヴ・マックィ―ン   
ダスティン・ホフマン

1974年公開
STORY
妻殺しの無実の罪で刑務所行きとなった男。
フランス人、アンリ・シャリエールの実体験小説の映画化である。

彼は胸に蝶の刺青をしていたため、「パピヨン(フランス語で蝶)」と呼ばれた。
終身刑であったパピヨンは何度も脱獄を試み、そしてその度につかまってしまう。
狭い独房の中では体力が落ちないように毎日身体を鍛え、虫まで食べる。
彼をいつでも見守り、協力していたのは政治犯として投獄されたドガという男だった。

何度の脱獄にも失敗し、老人となってしまったパピヨンが最後に送り込まれたのは
絶海の孤島「悪魔島」。
まわりにはサメが泳ぎまわり、潮の流れもあって、そこからの脱走は不可能とされていた・・・。
NOTE
スティ―ヴ・マックィ―ンはどんな苦難にも屈しない「戦う男」がピッタリはまる大スターだった。
決して甘いマスクなどではない。ジャガイモみたいな土臭い風貌である。
しかし、誰よりもカッコ良く、そうだ、カッコイイという表現が1番ピッタリなスターだった。
この作品では、『ジョニ―は戦場に行った』で監督もした脚本家のドルトン・トランボ、戦う男を
描き続けた監督、フランクリン・J・シャフナーとがみごとにひとつになり、大きな結晶を作り上げた。
更にジェリー・ゴールドスミスの音楽は絶品で、切ないまでの旋律が不屈の男の生き様を浮かび
あがらせ、自由と勝利のテーマとして胸を突き刺すのである。