ホースの先を指でつぶし加減にして水を散らし、雨のように するのだが、なるべく高い場所からじゃないと空から降っている 雨のようにはなかなかならない。 普通は脚立を使って高くなるが、降らせたい場所はがけのように段差 になっていて脚立を立てられない。 チーフ助監督が最初、果敢にも電柱に上って様子を見た。 「うわあ〜揺れるよこの電柱、あひゃああ。いや、俺は大丈夫 なんだけど、電柱がさあ、すげえ揺れる、わあーわあー」 安全帯をつけていながらも大騒ぎのチーフ助監督。 しばらく方法を考えていたがやはり危険で、イントレと呼ばれる足場を 組んで作業することになった。 |
イントレ 組み立て式の足場で、3尺(約1m)、5尺(約1.5m)のものがあり、主にカメラポジションを 高い位置にするときに使う。 5尺イントレの上に3尺イントレを乗せて使う場合もある。 その様子が、映画創世記に作られた大作、「イントレランス」という映画の中に出て来る 戦闘用のやぐらに似ているということから、この足場のことをイントレと呼ぶようになった。 |
当日の昼食はキティちゃん弁当。 「なんでキティちゃんなんだろうなあ」 この弁当はその後スタッフ達のもとに現れることはなかった。 なぜこの日だけキティちゃん弁当が登場したかは謎のままである。 なんとなく和んだことは確かだが・・・・・ |