6月8日 撮影8日目


ガダルカナル・タカさん、竹中直人さんの出演シーンからの撮影。
大きくカーブをした長い堤防の先の方が舞台だ。
空は晴れ渡り、静かな海をのどかな気分で見つめるスタッフたち・・・・
 
濡れてトホホのガダルカナル・タカさん達
         しかし、凄まじい世界がそこで待ちうけていた。波しぶき地獄。
         堤防に打ちつける波が少し大きいだけでこのありさまだ。
         先端に行くほど激しく、だんだん芝居の位置が安全な場所にずれていった。
         「しかし迫力はあるよねえ。ハードボイルドって感じ?」
         「無理やりそう思い込もうとしてるだけなんじゃないですかあ?」
         「でもやだって言っても止めらんないっすよねこれ」

    
田口トモロヲさんと竹中直人さんに芝居の説明
をする望月監督
望月作品に度々登場する黒沼弘巳さん。
劇団、新宿梁山泊の舞台でのキレた芝居も
面白いが、悪い人の役を演じてもどこかカワイイ
のは、上の写真でもわかるお人柄か?

午後からは千葉マリンスタジアムの駐車場へ移動。
しかし、許可を取っていないため、盗み撮りということに。
北村君が一人たたずむシーンの撮影が終わった直後、プロデューサーの声が響いた。
「予告編くださーい!」

予告編には、NGになったカットを使ったりする。
今回のように、予告編用にわざわざあらためて同じカットを撮ったり、
時には本編にはない芝居をしてもらったりすることもある。


昼間の最後の撮影では、若いヤクザの死体が登場。
あるゴミ処理場で撮影が行われた。
現場に山のようになっているのはワラのようになっている
草や葉っぱで、たぶん、植木を手入れした残骸だろう。
死体役の俳優さんはパンツ1枚である。

メークさんは死体のメークもする

今回の撮影では、車の中のシーンが結構多かった。
走る車の撮影には色々な方法がとられるが、この
作品ではほとんどがカメラが中に入って走りながら
の撮影であった。
写真の、俳優さんの前にある白いモノは、照明用に
取り付けられた発泡スチロールの板である。
電車の座席テーブルみたいなので、名づけて
「JR作戦」!