葉月の混乱は更に深刻なものになっていく。そう性欲は強くないのだろうと感じていた身体が、交際相手との交わりだけでなく、今までの自慰とは比べものにならないレベルで反応し、疼きはじめている。じんわりとした快楽で満足していた葉月の全身をまるで弱い電気を流されている様な刺激と甘い疼きが交互に押し寄せ、そして弱まる事なく激しさを増していく。
軽い自慰で十分だった身体のどこに潜んでいたのか判らない初めてのレベルの快感に怯えながら、頭の中に直接響く様な少年の声に身体が従ってしまう。もっと強く。もっと強く。丘を擦る指が谷間に食い込めば食い込むほど、身体が燃える様に熱くなる。甥や兄を守る為の行為だと内心繰り返していたものが、溶けそうになっていく。
「うわ……」
少年のうちの一人が小さく呻いたのは、繊細な指が擦る水着にぽつりと浮かんだ染みが徐々に広がっていくのを見つけた時だった。
乾いていた筈の肌がしっとりと火照り、潮混じりの若い牝の甘く悩ましいにおいが少年達が囲む場に籠もる。伸縮性のある水着だが葉月の指が谷間に食い込ませた分だけ幅を奪われ、左右に限界まで開かれた脚の間で、秘めるべき膨らみを少しずつその脇から露出させていた。白い水着に、薄桃色の肌に、柔らかそうな薄桃色の牝肉の丘に、そしてやや短く細く黒い縮れ毛。
「やっぱ…生えてるよな」
早い者は生えはじめているそれよりももっと細く頼りないその柔毛に感動した様な上擦った声の意味も、葉月には届いてしまった。
「や……ぁっ、みないで…みないでぇ……っ…ぁ……んっ…いやあ…あぁぁ…みないで…おねがい、いやぁ……あぁ……っ」
胸と下腹部は見られてしまう恥ずかしさが段違いだった。それなのに葉月は指を止める事が出来ずに谷間を擦り、乳房を揉み続けてしまう。身体の芯でぱちぱちと火花が弾け、無重力に放り出された様に床が回転する錯覚が襲い、それらすべてが甘く激しく葉月を追い立てる。止めなくてはいけない恐怖心に逃げたくなる瞬間を見計らった様に、命令が響く。
「葉月、脱げ」
「いやぁぁぁ……っ…ゆるして…あぅ…んっ……それは…ゆるしてぇ……ぁう…ん…っ、はぅ……んっ」
子供達の前で自ら大人の性器を晒す…そんな年長者にあるまじき行為の命令に葉月は何度も首を振る。交際相手に対してでもはっきり見せずにいた場所を、初対面の年端も行かない子供の好奇の目に晒すなど許せる筈もなかった。
だが、既に葉月の抵抗が通る空気はこの場には存在しない。ここにいるのは幼い牡の命令にすら従うしかない自らの未知の快感に怯えつつ溺れはじめている甘美な肉を隠す事も出来ない非力な牝と、到底弄ぶ事は叶わない筈だった極上の若い牝を弄ぶ機会を手に入れ、子供の域から急速に目覚めさせられ野生の牡へと変貌していく剥き出しで純粋な好奇心と嗜虐性と獣欲の固まりだった。
「もうぐちょぐちょなのに何言ってるんだよ」
「待て伊月。――葉月、純也はどうなってもいいのか?」
少年の声に、葉月の潤みきった大きな瞳から涙が溢れるが、それは悲観のものではなく先刻から虚ろに宿る牝の陶酔の艶めかしいものだと少年の全員が気付いている。
「ひどい……、ひどぃ…こんな…の……いやぁ……」
葉月の優美な顔がまるで苛められたかの様に歪む。だがそれは少年達にとって好きな女児が悪戯に拗ねた様な、魅力的で更に弄びたくなるものでしかなかった。大きな瞳に細く整った眉にすっと通った鼻梁と果実を思わせる小振りな唇。田舎では見る事の出来ない華やかで清楚な顔立ちである。
ましてや、少年達はリーダーの少年に岩場でこの唇が奪われているのを見ていた。人工呼吸など海育ちではごくたまにはある事だが、しかし色気のないそれではなく、今目の前にある魅惑的な肢体はもしかしたら思う存分味わい尽くせるかもしれないご馳走である。先刻のは救助活動だったが今度は違う。本などで手に入れた卑猥な行為をどれだけ押しつけても構わないのだ。村の誰よりも綺麗な大人でありながら、学校の誰より泣き虫でか弱い…誰もが屈服させたい衝動に駆られていた。まだ告白どころか好きな女の子もはっきりとはいない、女の身体に興味がある子供にとってこれほど中毒性のある獲物はない。
がくがくと震えながら、葉月の指が腰の横で蝶結びになっている紐へ伸びる。
ずっと見せつけられた肢体の中でも、小さな布に隠されていた乳房と性器は葉月の整った顔と同じくらいに少年達の視線を浴び続けていた。大人の部屋などで密かに見た写真の中の女の誰よりも綺麗な乳房と可憐な乳首と乳輪は頭の心まで痺れさせ、そして今度は写真ですら見られない大人の女の性器が見られる。グロテスクだと聞いた事があっても、見たくて仕方ない。精通して夢精や自慰を知ってから、見たくて仕方ない場所を、思う存分見られるのだ。
葉月の啜り泣きがより一層少年達を興奮させる。そんなに見せたくない恥ずかしい場所を晒さなければいけない娘が、幼い牡の残酷な優越感を煽りたてた。
「指…濡れてるよな」
「あれ、マン汁だろ……すげぇ」
「いやっ…いわないでっいわないでぇ……っ」
自分でも判る指の濡れを指摘され葉月は泣きじゃくる。自分でも判らないくらいに感じてしまう状態に最も混乱しているのは葉月自身なのに、この場には誰も葉月を助けてくれる存在はなかった。
「お前ら黙ってろ。――なぁ葉月、言う事聞くよな?」
少年の声に、葉月は泣きじゃくりながら全身で呼吸を繰り返す。
酷い命令をしているのは松崎少年だけなのに、葉月を辱める他の少年と違い否定出来ないのは、彼が純也の名前と約束を思い出させる為なのかもしれない。辱められてしまうのは兄一家を助ける為の自己犠牲なのだと諦めて言いなりになる道を、少年はいつも示す。葉月の胸の奥深くに生じて膨らんでいく妖しい疼きを曖昧にしてくれる命令への歪んだ感謝を、まだ経験の浅い娘は気付かない。
しっかりと結んである紐を解くのにはそれを意識する事が必要な筈だった。
少年達に両脚を限界まで開かれている葉月の肢体が、びくびくと不定期に跳ね上がり、紐を解こうと手が動くたびに乳房が腕に押され卑猥に揺れる。いつの間にかキツく閉じていた瞼を薄く開けた葉月の瞳に、ぎらぎらと獣欲を剥き出しにした少年達の顔が映った。
「ゃ……!」
もしも少年達が所々で襲いかかっていれば女の本能で葉月は逃げ出せたかもしれない。だが、基本的に葉月は自ら行動させられていた。約束、秘密基地までの道のり、自慰、そして自ら性器を晒す今。自ら行うから、それは言い訳が出来なかった。
「どうして…、どうしてこんな酷いことするの……?」
「馬鹿だな葉月は。――綺麗だからだ」
少年の言葉に葉月の瞳が動揺して揺れる。子供にとっては女子大生などおばさんと呼べる年齢だろう、兄とは年がかなり離れてはいるが実際に葉月は純也の叔母である。しかしその声の響きは嘘を感じられない、素直な賛美だった。
「うそ……」
「嘘じゃない。気に入ったって言ったぞ」
こんな状態でも誉められると心地よく感じてしまうのは女という生き物の愚かさなのかもしれない。張り詰めていた精神の糸が一端弛んでしまうと、それは弱くなる。
「……、でも…だめ……、怖くて……もうぬげない……」
葉月は紐に添えていた両手で口元と瞳を隠す。それはまるで顔以外の陵辱を許した様な痴態だった。剥き出しの乳房の先で愛らしい乳首がつんと天を仰ぎ、下腹部の水着ははっきりと谷間に食い込み性器の形を露わにしている。まるで恋人に処女を捧げる少女の様な無防備さは、葉月の少年への警戒心そのものだった。
「貸し1だぞ。脱がしていいんだな?」
ぶるっと小さく身体を震わせた葉月は身を縮こまらせようとするが両脚を抑えられたままでそれは叶わなかった。脱がさずに許して貰える選択肢がない事をもっと嘆いていい筈なのに、理解不能な感覚に支配されて例えようのない切ない疼きと消えたい羞恥心で葉月の頭の中が一杯になる。
「やっていいか?」
「ゆっくりだぞ。――葉月の様にな」
少年の許可の後、左右の紐が酷くゆっくりとした動きで引かれる感触が葉月を襲う。
「ぁ……あぁぁぁ…っ……いや…ぁ、いやあ…はずかしいの……っ…いやぁぁ……んっ」
葉月の唇からこぼれる声は果てしなく甘く媚びた響きだった。顔を隠したままよじる上半身に、綺麗な乳房がぷるぷると震え、尖った愛らしい乳首がせわしなく揺れる。興奮した少年達は徐々に葉月との距離を詰め、ただ左右に開かれたままだった脚がいつの間にか膝を曲げ身体側に押しつけ腰を浮かせた更に卑猥な体勢へと変化させられた。自分の体勢の変化に更に葉月の鳴き声が切羽詰まったものになる。
するりと、左右の紐の感触が消えた。
谷間に布を食い込ませている以外は覆い隠しているだけのその頼りなさに、葉月の全身が大きくぶるっと震える。
「いいって言うまで取るなよ」
「――ひっ!」
ただ被さっている状態の布の上から不意に丘を指で撫でられ、葉月の唇から引き攣った悲鳴が漏れた。がくんと跳ね上がった身体は背の一部と手だけが畳に突いているだけで、M字を描く脚ごと上へと突きだしている形の下腹部が少年達の目の前で卑猥に揺れる。その中央を、少年の指が強くくじった。
「っ…あ! ひ……ああああああああぁぁっ、だめ…ぇ……それ……だめぇ…ひぁ…ぁんっ、あぅんっ」
思わず見てしまった葉月の瞳に、中央部分に広がる染みをぐりぐりと擦る少年の指が映る。淫らな身体でまだ幼い子供を挑発し貶める様な背徳の光景に葉月の倫理感が悲鳴をあげ…だが子供に弄ばれる異常さに身体が昂ぶってしまう。
「凄く熱いぞ、葉月」
淫らな粘膜の奥の恥骨を探る様な乱暴な動きに、葉月は激しく首を振りたくる。
優しさや戸惑いがちな遠慮と無縁なその動きと、大人の異性とは違うまだ小振りな手が、今自分を弄んでいるのが子供だと痛感させる、押されるたびにじわりと愛液が布の表面に滲み溢れ、にちゃりと卑猥な音を立てた。最初は一本だった指が増え、布の上から谷間を左右に広げていく。両手の指で開かれた粘膜に、谷間の上端の小豆の様な突起が薄い水着越しにぷくりと浮かび上がる。
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