「すげ……」
漏れる素直な感嘆の声を少年は止めず、まだ愛液を絡ませたままの指を延ばす。
「――っあ!」
「お前等、よく見ておけ」
にちゃりと愛液の音が沸き立ち、少年の指が夥しい愛液まみれで既に開いている谷間の粘膜を更に左右に開く。大人ほどではない少年の指先で熱い粘膜がくにゅりと沈みこみ、小さな指先をくるむ様に受け止める。すべてがぬるぬるに蕩けていた。
葉月に唇から堪えきれず甘い嗚咽が漏れ、愛液まみれの水着を掻き抱く胸の谷間に透明な露がたっぷりと塗り込められ、腕と頭のみ動きを許されている肢体の狂おしい熱から逃れようと乳房を巻き込み、よがり身悶える。透明な粘液を絡ませた形の整った乳房が両手の動きに揉まれてぷるんぷるんと弾みひしゃげ、淡い色の乳首がつんと上へ突きだし尖り透明な手で弄ばれる様に乳房の動きに揺れ続けた。
「いや…ぁっ、ゆるしてぇ……もうゆるしてぇ……っ…おねがい……ぁ…あぁぁんっ!ぁうん、ゃああっ、あっ……だめぇっ…やぁぁぁんっ」
水着の上とは比べものにならない直接の刺激に葉月の全身が震えるが、身体を互いにぶつけんばかりに身を乗り出す少年達に抑えられ、軽く揺する程度にしか動かない。
クリトリス、尿道、小淫唇、大淫唇、膣口。少年の指が軽く撫で、引っ張りながら少年達に女の身体を説明していく。
「いやぁ…いやあ……そんな…っ……ぁ……んっ…いっちゃだめぇ……いやっ、ひっぱらないで…ぇ……やぁ…ん……いやあぁぁ……」
それぞれの名称は葉月の知らない下卑たものや幼児語が混ざり、彼女自身それらの知識に疎いがその場所をなぞり教えながらのものの為、羞恥と感触と共にその言葉が刻み込まれていく。
実践で身体の部分を教え込まれる行為は子供のお医者さんごっこの様だったが、好奇心と興奮が先行せず、少年の行為は他の少年達に教えつつも葉月を辱めその身体を弄ぶ事に比重を置いているのは誰の目にも確かだった。
泣きじゃくる葉月の濡れた瞳に、囲む少年達の更に上のトタン屋根が映る。
くたびれているが頑丈そうな梁に、傘部分に錆の浮いた蛍光灯に、大きな滑車。穴の向こうの眩しい青空…そろそろ中空に太陽が届く頃だろうか、まだまだ日は長く、終わりが見えない。もう解放されるのか、夕方にまだ子供の彼らが帰宅するまで捕らえられ続けるのか。
少年の指が膣内に挿入され、葉月は全身でよがり泣いた。
子供の指だというのに眩暈がする程の刺激が駆け巡り…だが足りずに膣が甘く痺れながら疼く。一応は同年齢の異性と交わっている葉月の膣は、それでは満足出来なかったがその大きさだけは憶えてしまっていた。もどかしく切ない前戯を思わせる指の細さ。もう少し太さが欲しい、奥までまだある、もしかして気のせいなのかもしれない曖昧な、だが大人の女の身体に刻み込まれている恥知らずな肉の記憶。
だが、ここではそれを望める筈がない。相手は子供で、そして恋人でない異性を受け入れる事など。だが、身体がどうしようもなく疼く。子供の指で弄ばれてこうも快楽を得られるのなら、大人のモノで挑まれればどこまで昇り詰められるだろうか。
手に負えない女の本能と身体に怯える葉月に、少年がにやりと嗤いかける。
「もっと突っ込んで欲しいんだろう?」
膣内を掻き混ぜ続けてふやけはじめた指だけでなく、手首の辺りまで絡みつく愛液はたっぷりと泡立ち、太い糸を垂らしていた。それが葉月の唇を撫でる。潮の香りが流れ込む座敷にいるのに、葉月の鼻孔を濃密な牝臭が占める。
「や……」
顔を逸らしかけた葉月の口内に指が潜り込んだ。
初めて舐めさせられた愛液は新鮮な卵白の様なねっとりとした感触で、その奥の指は見た通りにふやけはじめている。舌を歯茎を口内粘膜を撫で回すそれを葉月自身の膣がふやけさせてしまった申し訳なさと、自分自身の愛液を口にする強い抵抗感にしばしの戸惑った後、葉月の舌は少年の指を口内で舐めた。
一瞬意外そうな顔をした後、少年は指をゆっくりと前後させはじめる。
疑似的な口戯を考えてではない葉月は唇を窄めて締め付ける事なく、少年の指を労る為に舐め続けるが、その光景は客観的には愛液を指と唇と舌に絡みつかせあう淫らな遊びにしか見えないものだった。
「フェラチオは得意なのか?」
「したこと…んっ……んぷ…ありませ…んっ……」
少年の問いに、葉月は指を舐めながら答える。まだ異性の性器を手で触れた事も舐めた事もなく、異性に性器を舐められたこともない。愛液の味を問われ、卵白の様だと答えながら啜り泣き、よがる葉月の空いた膣口に少年のもう一方の指が添えられた。
「当然、もっと太いのが入るよな、葉月。――増やしていいだろう?」
舐めさせられた中指に薬指を揃えて少年は葉月の目の前でひらつかせる。
「……、は…はぃ……ぁ……っ…ぅう!」
もったいぶる様に指を見せた後、少年の指が上と下の口に同時に捩じ込まれた。ぐちゅりと卑猥な音が下腹部で湧き、窮屈な体勢のまま身体を震わせる葉月の中で、左右の指が同じ動きで粘膜を弄ぶ。ねっとりとした潤滑液を掻き出す様に曲げて擦り、揃えた節でこそぎ、男性器の様に抽挿を繰り返す。
始めにフェラチオを意識していれば自ら指を舐める事はなかっただろう、だがその時葉月が意識していたのはふやけさせてしまった恥ずかしさばかりだった。そして指が増え、膣内と同じ動きで口内を弄ばれて初めて葉月は自分のした行為の意味に気付く…だがそれは遅かった。
「ぅうー!ん……っ、んく…っ……ぷ……はぁ…っ…いや…っんぅぅっ」
既に口内に進入している指を噛むのも躊躇われ、だが率先して舌や唇でもてなす事も出来ずに薄く口を開いたままの葉月は、上下同時の責めに翻弄され不定期に跳ねて震える。清楚な顔立ちが桜色に上気し啜り泣く様は端で見ているだけで十分に劣情を煽るが、葉月の膣内はもっと淫蕩な悦びに満ちていた。経験済みだと言うのに女の悦びに目覚めていなかった牝肉が、子供の指一本で快楽を刻み込まれ、そして二本に増えた挿入に全身でよがり泣いている。
しっとりと濡れた薄桃色の肌の上を滑り落ちた快楽の汗が古い畳に染み込み色を変えさせ、天を仰ぐ状態の膣口から溢れたねっとりとした愛液は、前は柔毛だけでなく平坦な腹部から綺麗な縦筋に窪む臍の辺りまで、後ろは形よく肉感的な尻肉の間までを淫猥なぬかるみに変えていた。意識する事が出来れば自分とは思えない赤裸々な姿に逃げていたかもしれない。
「すげぇ…ぐちょぐちょだ」
「ぅ……ぅ…んぅ……、ゃ……ぁぷ…んぅ……ん…ふぅ……」
注がれるのが言葉だけならばまだしも、声変わり前の子供の声で言われ葉月は弱く首を振る。激しく首を振りたかったが、口内を少年の指で蹂躙されており葉月の自由はほとんどない…指を振り切ればよいだけの事が葉月には出来ない。全身を蕩ろかす熱いうねりに浮かされた黒目がちな大きな瞳が焦点定まらないまま蹂躙する少年へと注がれ、くすんと小鼻が震える。
ぐちゅぐちゅと激しく膣内を掻き乱す子供の二本の指に、切なく狂おしく葉月の肢体が小刻みに震え、折り曲げられた身体の中央で乳房がめまぐるしく震えた。身体を押さえる必要で添えられていた他の子供の手が薄桃色の乳房に延び、一瞬触れた後引かれ、そしてリーダーの反応を確認した後、大胆に乳房を揉み始める。
「うわ……」
大人の乳房が珍しいのか感嘆の声は上擦っていた。ぱんと張り詰め吸い付く乳房に子供の手が食い込み、乳首を指が捏ね回し、力加減の判らない子供が動物をいじり回す様に容赦なく摘んで引っ張る。
「っぷ……あ!あ…はああぁん!やあ……っいやあぁぁぁぁぁ……っ」
強烈な刺激にがくんと身体が跳ね上がり、葉月の唇から堪えきれない甲高い喘ぎ声が溢れた。浅黒く日焼けした子供の指を二本咥え込まされている愛らしい肉色の粘膜の坑が繰り返し脈打ち、透明な愛液がとぷんと溢れる。
「すごくやらしい姉ちゃんだな……」
「本当になれてないのかな……?」
「四回の相手が勲より下手だったんだな、きっと」
達して弾ける意識に届く子供の声に、葉月の全身ががくがくと震えた。
自分が不感症の類ではなく、交際相手が下手だった、そんな侮辱に反発を感じると同時に、自分が今刻みまれている快楽は自然なもので恥じる事はないのかもしれない安堵が混ざり身体中がざわめき、ゆっくりと収まっていく。
「ぃや……ぁ……」
泣きじゃくりながら葉月の腰はぎくしゃくとかすかに上下に揺れて少年の指の動きに反応し続けてしまう。まだまだ拙い牝の動きを繰り返しながら、葉月の意識はすっと深い所に消える様に消えていった。
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