半ズボンの上端からは傘全体がはみ出していた。瞳を開けていれば、小学生にあるまじき淫虐で逞しい性器の大きさに気づけたかもしれないが、せめて視覚だけでも逃れようとしている葉月はその機会を失い、指で傘を撫で回す。まるで葛湯か何かを垂らした様に濡れて滑り、葉月の指先は自然と撫でる範囲を広げてしまう。
拙すぎる愛撫に少年の目が薄く嗤い、葉月を背後から弄ぶもう一人の少年へと目配せをする。膣口を責められる動きに徐々に合っていく指の動きに、葉月の顔を彩る羞恥を切なげな色香が上回り、上気した肢体が熱を持て余す様にぎこちないくねりを繰り返す。
「葉月」
かけられた言葉に、ぽぉっとした顔で葉月は少年を見上げた。
「脚を広げて腰を浮かせ」
「……、はい……」
反発を覚えなければいけない命令に、葉月は濡れた小さな声で応えてしまう。
踵の間を開けた正座の状態は脚の間の空気が酷く熱く、快楽の汗がびっしょりと白い肌に浮かび流れていた。強い日差しが降り注ぐ海水浴場の潮の香りが簾格子から吹き抜ける座敷に、牝のにおいがゆらりと漂い流されていく。
しなやかでありながらつくべき肉はしっかりとついている腿が浮かび、膝を突いている状態の白い腰肉がぷるんと宙に突き出される。ぬるりと膣口から抜けた指との間に透明な愛液の太い糸が垂れ、だが挿入行為への牝肉の名残惜しさそのもの様に濃密に途切れずに伸び続ける。ぶるっと震える葉月の唇からかすかな泣き声が漏れた。
「みないで……、みちゃ……ぃや…ぁ……ぁぁ……」
ぞくぞくとざわめく肢体に、葉月の瞼が震える。
甘い啜り泣きと引き攣った呼吸を繰り返す葉月の指が激しく揺れ、熱く厚い若い牡の濃厚な潤滑液をこそげ落とす様に白い指が傘を擦る。かすかに生え始めた剛毛とおぼしき薄い毛が見える小学生らしからぬ引き締まった臍の下に何度も爪があたり、傘ごと押しつける形になっても少年は葉月の頭を構わずに撫で続ける。まるで怯える犬を根気よく手懐ける飼い主の様な姿だった。
「もっと奥まで指が欲しいんだろう」
「いや……っ…いやぁ……いわないで…いわないでぇ……っ」
「素直に脚を広げたご褒美をやらないとな。――舵、二本挿れてやれ」
脚を開く形で膝立ちになる…その姿勢の意味している事はひとつしかないと判っていても、葉月は俯いて何度も首を振ってしまう。薄く開いた瞳に、脚の間にあるもう一人の少年の指が膣口で何度か動き、前後左右になぶるその動きで複数だと気づかされる。
「いやぁ……っ、いれないで…おねがい……ぁ……んっ…いや……ぁ、ひっ……あひ……ぃんっ!」
ずぶずぶと侵入してくる指に葉月の全身が激しく震え、限界まで背筋が撓りほんのりと薄桃色に染まった乳房が大きく弾む。食いしばろうとする歯が小刻みに鳴り、甘い嗚咽が溢れるのを葉月は止められない。こんなに好色な女ではないと思っていた身体が子供二人の責めに焦らされ全身でよがり鳴いてしまう。はぁはぁと全身で激しく息を付くその尻肉は痙攣を繰り返して子供の指二本を激しく締め付け、吸い付き、そして腰がくねる。
「指が増えて嬉しいか」
「ゃ……あっ…いじめなぃ…で……ぇっ」
「素直に言え。言わないならおしまいだ」
「ひど……ぃ…、ぅ……う…れ……うれしい…で…す……ひ…ぁ…!う…うれしい…ですっ……ゆびお…っ、ゆびをっ…ふやしていただいて……うれしぃです……ぅ!」
動きやすくなった指に、もう一人の少年が葉月の腰を片手で抑えて指の抽挿を激しいものにした。ぐちゅぐちゅと卑猥であからさまな淫水の音が座敷に鳴り響き、葉月は何度も首を振りたくる。まるでかぶれた様な痛痒感と快感に全身が支配される…指二本だけなのに我を失いそうになる、いや実際に失いかけていた。片手を畳に突いて崩れるのを堪える葉月の指が愛しそうに縋る様に少年の傘を本能的に捏ね回し、露わな部分を擦りたてる。
「セックスをした事があるなら、それなりに楽しみにしていたんだろ。気持ちがいいって期待したな?」
「は……はい…っ……だ、だって……だって……」
「残念だったよな? チンポ咥え込まされていけなかったよな」
何度も屈してしまいながら、それでも葉月にはまだかすかに理性が残っていた。それは精神の核の様なものでどれだけ白熱しても消えない他者に似た部分であり、それが冷ややかに葉月自身を見下ろしている…決して咎めも励ましもしない鋼玉の様なその存在が葉月の羞恥心を失わせず、翻弄される愚かさを刺激し続ける。
「ぃや……あっ…おかしなこと…ぁぅうううっ…おかしなこと、いわなぃ…でぇっ」
滅茶苦茶な動きで膣内を掻き乱す二本の指に全身で足掻きながら葉月は首を振りたくる。
性器の名前など意識したくもない。指で触れているだけでもう十分過ぎるだろうに少年達の行為はエスカレートしていく一方だった。もうここまで及んでしまった以上最悪の事態は逃れようがないと予想していても、いや、しているからこそ葉月はより卑猥な行為から逃れたがる。二人で好きに犯してすぐに解放されたい。レイプの方がやはりマシなのかもしれない…このままでは人間として駄目になってしまいそうな気がした。
「チンポが嫌なのか?」
「いやっ……いわないで…っ……いゃぁ…っ…ぁあ…や…あっ」
ぐちゅぐちゅと膣口を掻き混ぜられて葉月の全身が前後に揺れる。いくつもの束になっている海水で濡らしたままの髪が解れ、激しく振りたくる頭に跳ね上がった。
「四回もセックスしてチンポ嫌いも何もないだろ」
「やあっ、おねがい…ぁああああぅ…っ……いわ…いわないで…ぇ……」
「……。本当に手間のかかる奴だな、葉月は」
膣口の気持ちよさにすべてを手放したくなる衝動と崩壊への怯えに啜り泣きながら身悶える葉月の表情は、年上としての優位性の欠片もなく怯えつつ、それでいて滴り落ちる果実の蜜よりも甘くとろけている牝そのものだった。
その葉月の指に重なる様に少年の指が自らの傘の先端にたっぷりと溢れている先走りの露を掬い取り、そして葉月の唇に塗った。
「――や……!」
不意に塗られた粘液の正体を察して悲鳴をあげる葉月に構わず、少年は更に牡の潤滑液を指で掬い、唇に塗る。キツく閉ざした唇の上でぬるぬると粘液まみれの指が滑り、乱れた呼吸を繰り返す鼻から有機的な牡のにおいが葉月の鼻孔を侵していく。
「脱がせ。――純也が可愛いんだろ?」
葉月の選択肢を奪う言葉に、小鼻から啜り泣きが漏れる。
何を言われてもそれを口にされると自分には逆らう事など出来ない…その諦観は胸の奥底で苦くそして甘かった。大人の女として、まだ一人しか男を知らない女として、疼ききった身体を持て余す女として、自己犠牲の名の下に従ってしまう事を正当化出来てしまう魔法の呪文の様なものである。
「いや……ぁ…んくっ……ん…っ……ん……ぅ」
首を振れずに鳴く葉月の口に少年の指が捩じ込まれた。海水の為なのか塩っぽい粘液が舌に乗り、擦り付けられる。生理的に吐き出したい衝動を懸命に堪える葉月を無視し、口内に先走りの露を塗り込んではまた先端から新鮮な溢れたてのものを掬い、塗りたくられていく。頭の奥まで浸透していく様な牡の臭いと味に震える葉月の膣は、もう一人の少年の指をびくびくと締め付ける。
「指を舐めながら、俺の服を脱がせ」
「ん……く……っ」
動かしたくない舌が、ぬるりと少年の指を舐め上げた。
一度舐めてしまうともう坂道を転げ落ちていく様なものだった。新鮮な先走りの露を絡ませた指を、繰り返し単調な動きで舐める葉月の小鼻から定期的な息が漏れる。
そして、傘に触れていた指と、濡れた畳に突いていた手が動く。
今ならまだ引き返せるかもしれない、許して貰えるかもしれない。だが、少年が裸になったら、葉月自身が少年のこの猛々しいものを露わにさせたら、もう何も言い逃れも逃げも出来なくなるだろう。挑まれる。恐らくはここで。すぐ目の前には海水浴客がいる、こんな寂れた海の家の畳の上で。口も、膣も犯されるだろう。子供に。甥と大差ない小学生に。
葉月の長い睫が切なげに揺れる。
まだ男と女の交わりに夢のある葉月は、せめて暗く照明の落とされた寝室のベッドで、シャワーを浴びた後で抱かれたかった。――しかし、葉月自身の指は、小学生の半ズボンのボタンをどこかせわしなく外す。緊張の為か何度も失敗しながらも、指は金属製のボタンと布の下にある太く大きなものを確認する様にくねる。そしてボタンがはずれると、指は自然とファスナーへ伸びる。
金属の音がしてファスナーが下りていくと布で抑え込まれていたものが解放されてぐんと突き出してくる。
「ん……んふ…ぅ……ぅぅ……」
指先に感じるその膨らみに葉月の小鼻から吐息が漏れた。子供のくせに、酷く立派なものの予感に膣がぐびぐびと蠢き愛液が溢れるのが葉月自身にも判ってしまう。期待しているとは考えたくもないが身体は素直過ぎた。意識していないからこそ、葉月の腰はもう一人の少年に抑え込まれたまま前後に小刻みに揺れ続け、そして先走りの露を飲み込む事が出来ないまま唾液と共に愛らしい小さな唇の端を濡らして溢れる。
子供相手なのだから怖くはない。相手はまだ小学生程度なのだから、大した事はない…呪文の様に繰り返しつつ、葉月は少年の半ズボンを床へ下ろし、そして下着に手を伸ばす。ブリーフだった。まだ子供の身体の腰は細く、臑毛も生えていない…ブリーフを下ろしながら相手の身体を確認する葉月の鼻を、口内のものと同じ臭いが更に強く突く。牡の臭いである。
床に落ちた二枚の布から足を抜きながら、少年が葉月の手を掴んだ。
「目を開けるのと、このまましゃぶるのとどっちがいいか」
「ゃ……ぁ……」吐息は牡の臭いがした。「ぃ……ひっ!」
手が導かれて触れたものに葉月の唇から悲鳴が漏れる。触らされると言っても、指先が触れるのと手で握らされるのは話が違う。初めて触れた剥き出しの性器の硬さと熱さから反射的に逃れようとする手を、少年が握り込ませた。
太い。葉月の華奢な手首よりも確実に太い幹は弾ける寸前まで炒めたソーセージか水風船の様な硬い弾力で張り詰め、葉月の手に密着する。
「やあ……っ、こんな…っ……こんな……いやあっ」
手を揺さぶられると、生乾きの茎と葉月の手が擦れた。握らされている為にそれは柔らかな接触ではなく、葉月の指と手のひらにごつごつと浮かぶ血管の感触や微妙な凹凸や筋の小さな襞の感触が刻み込まれていく。しかも、長い。子供相手だと直前まで呪文の様に繰り返していた葉月を突き崩す様な長いストロークの先に、それがあった。
人差し指と親指が輪を描ききれないまま上がった先で、不意に止まる。
肉の段差がそこにはあった。大きく張り出した肉の鰓が指の腹の半ばに当たる…一センチ以上はあろう凶暴な段差である。葉月とて先端と茎には構造的に段差がある事くらいは知っているが、それでも怯えるには十分な強烈な段差だった。しかも茎が劣っている為の段差ではなく、茎も太過ぎる上での段差である。半ズボンで抑え込まれての勃起はまだ不十分だったのか、指で撫でた時よりも明らかに大きくなっているであろう。
「いやぁ…っ、いやっ……や…ぁ……っ、うごかさないでっ…いやあ……ひっ!いやぁぁぁぁぁぁ……」
手が動かされた。根本から先の段差まで、長い距離を手が動く。指の比ではない凶暴な牡の性器に葉月の身体ががくがくと激しく震える。こんなもので貫かれたら壊れてしまうと思わないのはそれなりの経験がある為と、逆にそれなりしかない経験がただ大きいとしか思わせない為だった。四回の相手の大きさを正確に認識していない葉月には、それが比較にならない長大なものだと判断が出来なかった。
指が濡れる。傘の先端から溢れた先走りの露が茎へと伝い、葉月の指に絡みつき、そして葉月自身の手によって茎全体へと延ばし塗り広げられていく。より濃厚になる牡の臭いに、葉月は鳴き、そして腰を左右へ身体全体をくねらせる。
「見るか、しゃぶるか選べ」
「いや……ゆるして…ぁ……ぅん…っ……ゆるして……」
いっその事、もう早く貫かれたい。奉仕を強要される羞恥心と抵抗感に逃避したがる葉月の白い肌の奥で牝の本能が甘くくつくつと煮えたぎり始めていた…早く終わって欲しいのも事実だったが、寸前までたまらなかったもう一人の少年の指がどこか色褪せてしまった様に感じてしまう牝肉の貪乱さは葉月にはまだ判らない。
「舵」
「ぁ……、くぅ……んっ」
何を指示したのか瞳を閉じたままの葉月には判らないまま、不意に膣口を責めていた指が引き抜かれて思わず声が漏れる。その直後、葉月の頭を少年の手が引き寄せ、鼻の頭をぬるりと熱いものが擦った。にちゃりと鳴る粘液質な水音や潤滑液が垂れて糸を引く感触を確かめるまでもなく、それは少年の傘だった。
葉月の鼻の頭を何度も大きな傘の先端が撫で回し、引き離した後で先走りの露の糸が鼻の下へと垂れていく。
瞼の裏に瞬く閃光と同時にぱしゃりとシャッターの音が鳴った。
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