「や……!撮らないで……っ!」
頭の近くで鳴った音に、撮影されている場所を本能的に感じて葉月は悲鳴を上げる。だがしかし、骨董品のポラロイドカメラが写真を出す時間をおいてまたフラッシュが瞬く。その音は位置を変え、猛々しい性器とそれに弄ばれる葉月の顔を様々な角度から撮影していると想像がついてしまう。糸を引いて、擦り付けられて、啜り泣き、戦慄く顔を。
「あまり駄々を捏ねていると外の奴らの食事が終わってまた戻ってくるぞ」
「ひどい……」
今フラッシュを焚いているのは海水浴客の昼食の場所からは光が見えないと判っているからなのだろう。だが彼らが自由行動に戻れば暗い廃棄された海の家の中でフラッシュが焚かれている事に気付かれるのは想像が付く。そして、見つかった時に、床に落ちている先刻の写真や今のこの姿を彼らがどう考えるのか…一方的被害者と庇われると思い込むのは難しかった。そして純也の件もある。
「みます……みさせていただきます……」
「遅い。こんなに待たせたなら見ながらしゃぶれ。――あと『チンポをしゃぶります』って挨拶を忘れるなよ」
「そんな……!」
戸惑う葉月の耳にシャッター以外の音が届く。それはフィルム交換の音だと古いポラロイドカメラの知識のない葉月には判らなかったが、自分が従わない限り責め苦が続くのは判っていた。小刻みに震える葉月の整った形の鼻の頭で少年の傘が小さな円を描く。
腰を上げて脚を広げ、少年の長大な茎を手で愛撫させられながらの更なる辱めに葉月は啜り泣く。どこまでエスカレートして自分を傷つければ満足するのだろう、小さな誤解がここまで無惨になろうとは…大切な兄一家を守る為と思っても、その原因は甥の失敗であり葉月に非はない筈だった。
「チンポだ」
卑猥な言葉に葉月の肢体がびくりと震える。
「いえない……っ…ゆるして……」
医学用語ならばまだマシかもしれないが、下卑た言葉を口に出来るワケがない…だが葉月の顔に浮かんだのは抵抗感より羞恥の色の方が濃かった。目尻をほんのりと染めた清楚な美貌が赤裸々な言葉に反応しているのは誰の目にも明らかである。
「チンポで鼻を擦られて顔中に我慢汁を塗られる方が葉月は好きか」
「いや……ぁ…いやぁ……」
まるで吸い寄せられた様に少年の腰の前から顔を逸らす事が出来ず、葉月は腰を左右にくねらせる。膝を大きく開いたままの露わな下腹部の粘膜は二本の指の挿入に馴染んだままちいさな坑を広げており、少年の言葉のたびにひくんひくんとまだ初々しい牝肉が蠢く。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返す葉月の頭の中に卑猥な名詞が響き、消えずに全身に浸透する。知識としていくつかの類語を知ってはいたが、まだ幼さの残る少年の声が生々しく精神に食い込み根付きそうな危機感に葉月は怯えた。大きな、鼻を擦る、とろとろと粘液が垂れる、熱い、太い、硬い、牡の臭いのする、きっとしゃぶらされる、そして犯される…逞しい『チンポ』に。
葉月の唇から掠れた甘い啜り泣きが漏れる。
指より太くて逞しくて長くて硬い。確認する様に葉月の指が茎をしごきたてた。一本よりも二本…太い方が気持ちがいい、奥までいじられる方が気持ちがいい、先端から滴るとろとろの潤滑油で指はぬるりと滑るのに、茎自体はとても硬くてゴツゴツとしている。葉月の頭の中が異性のものだけで満たされていく。
「葉月、言え」
再度の命令に、葉月は口を開く。呼吸は濡れていた。
どうせ言わされる。この子供は自分を穢しきるつもりだろう身も心も青い性欲の吐け口にされる、そんな絶望は暗く、そして狂おしい程に甘く、頭の芯で牝が疼く。甥が一緒でなくてよかったと感じる葉月に、視線が絡み付いていた。
「ち……チンポ…を……しゃ…しゃぶります……」
初めて口にする男性器の俗称に葉月の全身ががくがくと激しく震える。
「ぎこちない。もう一度」
「チンポを…しゃぶります……」
「声が小さい」
「チンポをしゃぶります……っ」
事務的に口にすればいい、自らの意志ではないのだから気にする事はない、そう考えても実際に声にして発してしまう疚しさに葉月の身体が熱くなる。脅されて命令されて仕方なく…だが声に出すのは葉月自身だった。
到底口に出来ると思えなかった卑猥な言葉が頭の中で大きく響く。激しく乱れる呼吸に乳房がぶるんとせわしなく揺れ、鼻の頭に塗りたくり続けられる先走りの露が葉月の唇に届く。淫語を口にするたびに、牡の潤滑液が唇の間で糸を引き、指を経由しない状態で唇の内側へと徐々に侵していく。
「もっと言え。何度も繰り返せ」
「ゆるして……もう…ゆるして……ぁぁ……っ…チンポをしゃぶります…、チンポしゃぶります……」
「もっと言え」
あまりの辱めに泣き喚きたくなる葉月の限界の精神状態の一方で、葉月の指が微妙に揺れ始める。言葉にさせられるものを唇と指で確かめる様に牝の本能が肉に馴染もうと吸い付き、自ら擦りだす。二本の指の抽挿を失った膣が虚ろに蠢き、長大な凶器を味わう指に同調する様に愛液がとろりと溢れる。
「しゃぶらせて…チンポをしゃぶらせていただきます……なめます…おチンポ……おくちでなめさせていただきます……あああああぁ……っ」
ひくひくと瞼を震わせながら恐る恐る開けた瞳に至近距離で映った鮮やかな肉の色に、欲情に溺れた牝の靄でとろんと濡れて見つめる葉月の手のみ自由にならない肢体が淫らにくねった。
きゅっと根本から段差までを扱き上げる白い指に、先端からどろりと溢れた先走りの露が葉月の鼻の頭に塗りたくられる。
「チンポで顔を擦られて気持ちいいのか葉月は」
別に顔に性感帯があるワケではない。とっさに反発しそうになりながら、葉月の唇から漏れるのは甘い啜り泣きだった。小学生のもので顔を撫で回されて反抗出来ない、写真を写されて、全身がひくひくと痙攣を繰り返す。投げやりになっているのかもしれない…そうとしか思えない。
「きもちいいです……おチンポ…ぁ……ぁあ……きもちいいです…はぁ……ん……ぬるぬるのおつゆ……くる…」
手首を操られつつ葉月の指が茎を締め付けては緩める動きを繰り返す。力加減など知らないものの、手に余る剛直の猛々しさには女の細指の力など通用しない様に思え、不慣れな娘の仕草をぎこちないながらに大胆にさせる。とろりとろりと溢れる先走りが指に絡みつき、唇と指の間にも若い牡の昂ぶりの汁の糸が垂れては途切れた。
「舐めろ」
「は…い……おチンポ……なめます……」
とろんとした瞳のまま葉月は舌を限界まで差し出す。浅く乱れた呼吸と共に小さな舌が宙を掻く様に震えた。頭を抑える力がわずかに緩められたのを感じ、自ら上を向いた葉月の舌にぬるりとしたものが触れる。
「……ぁ…ぁ……ん……」
気だるげな吐息を漏らす葉月の小鼻がひくひくと震えた。愛液を連想させる透明な潤滑液の味は直接舐めた為かわずかに塩味が濃い気がする。たっぷりと溢れている先走りの露を舐め、だが自ら嚥下するのも躊躇われる葉月の口内と唇の端が牡の露でどろどろにぬめりを帯びていく。
自分は何をしているのだろう…子供の性器を舐め回してぼんやりしている葉月は夢の中の様な意識で考える。
くちゃりと舌が熱いものを舐る。まだ幼さを感じさせる薄く剛毛の生え始めた腹部と小さな腰が、フラッシュを焚かれ瞳に白く焼き付く。初めて奉仕する相手はまだ牡の体毛も生え揃わない子供…そんな子供のものを舐め回してしまう。まだ同世代の方が納得出来たかもしれない、だが、子供だからこそ自分を誤魔化せるかもしれなかった。――甥の為の仕方ない行為だと、子供相手だから何があっても過ちに過ぎない、と。
「咥えろ」
「ぁぁ……ん…いや……ぁ……」
指できゅっと茎を絞る葉月の細い眉が羞恥にしかめる。舌で舐め回すだけでその傘の大きさは朧げに判ってきた。やはり大きい、口を限界まで開いても咥えられるとは思えない肉の凶器はまるで拷問道具の様にすら思えてしまう。それでも、もしかしたら口で満足して貰えるかもしれない…この大きなもので貫かれずに済むかもしれないという葉月自身も信じられない期待と、疼きが後押しする牝の衝動が葉月を動かす。
「おチンポ…くわえます……」
子供相手なのだから卑猥な言葉などで興奮させるだけさせてしまえばあっさりと昂ぶって満足して果ててしまうかもしれない。とろんと濡れた瞳で目の前の若い牡の先端を見つめながら葉月はちいさな口を開く。舌で舐めるのとはまた違う恥ずかしさに身体が燃える様に熱く、戦慄く唇から濡れた息が漏れる。
明るい。天井の穴から射す夏の日差しは周囲が暗い為に子供のくせに日焼けして引き締まった身体を照らし出している。水着か半ズボンの跡は日焼けがなく、それでも健康的な浅黒い肌にぽつりぽつりと茂り始めた剛毛がまだ子供の身体なのだと痛感させる。腰もまだ細い、いや骨格はしっかりとしているが、それでも育ち盛りの体格だけはどうにもならない。そんな子供の性器を舐めないといけない…酷い事をされているのは自分だというのに後ろめたさがこみ上げてくる。
熱い砂浜でない廃棄された海の家の中は葉月のいる場所以外は日陰で、吹き抜ける潮風も熱をはらんでいるが不愉快な暑さではなかった。暑いが夏特有の風情とバカンス気分を煽りたてる心地よさすら感じさせる。びくんびくんと震える肉感的な腿と尻肉を風が撫でていく。
しばし唇を寄せるのを躊躇った葉月の手の中で、ぐんと猛々しい茎がより一層強く反り返り跳ねる。
「ゃ……っ!」
まるで別の生き物の様に前後に跳ねるものに思わず手を離そうとした葉月の頭を、少年の手が引き寄せた。
ぬちゃりと硬い感触が唇に触れる。
指と鼻先と舌に教え込まれたままの弾けそうな張り詰めた牡肉はたっぷりと先走りの露に濡れ、唇の表面をぬるりと擦った。やはり塩辛いと感じるのは、潜水の後シャワーなどを浴びていないからだろう…葉月も浴びていないが、それでも少年は舐めたのを思い出し、肌が火照る。不潔とまでは言わなくとも清潔とは言いがたい。性的な行為の前にはシャワーを浴びたい。塩辛さと同時に感じた牡の臭いに思わず息を止めてしまう葉月に構わず少年のものが唇を撫で回す。
「ん……っ…んん……っ……」
やはり躊躇いが生じてしまう…見ず知らずの異性に犯されるだけならまだしも初めての奉仕をするなど正気の沙汰ではない。だが、泣き出しそうな表情で少年を見上げる葉月の膣口はひくひくとざわめき、柔らかな丘全体が媚びる様に蠢き牝坑へと誘う動きを繰り返す。
口に触れている傘を強く押しつけられ、唇を割ろうとする動きに葉月の全身がびくりと大きく震える。まるで処女を喪失する様な怯えに細い眉が八の字になり、抑えられたまま懸命に首を振るが、それは唇を蹂躙させるだけでしかなかった。
「強情な奴。――舵、少し弄ってやれ」
時折瞬いていたフラッシュが止み、そして葉月の後ろへともう一人の少年が回り込む。腰を上げたままの無防備な姿だった葉月は慌てるが、その身体は逃げと異なる動きをする。
ぷるんと、尻肉が左右に揺れた。
「まだまだ弄って貰いたくて仕方なかったんだな、いやらしい女」
「っ、ちが……んぐ……っ!」
「歯を立てるな」
あまりの評価に喚きそうになった葉月の口に少年の牡肉が捩じ込まれた。喚くと言っても外に届きそうな大声をあげようしたワケではなく、さほど開いていない口を無理矢理こじ開けられたのだから歯が当たるのは当然だが、それでも構わず少年は押し込んでくる。激しい抵抗感を憶える余裕もなく驚きのあまり何も出来ない葉月の頭を抑える手が、かすかな呻き声と同時にぐっと指を立てた。
すぐに限界まで口が開かれた。だが先端を頬張るのがやっとの小さな口では茎まで咥える事など到底出来ない。唇の辺りに鰓があった。
「んぅ……っ…んんー……っ!」
そうされるであろうと予測は出来ていてもシャワーを浴びてもいない異性の性器を口に咥えさせられる覚悟が決まっていなかった葉月は懸命に顔を引こうとするが、頭を抑えられて逃げられない。みっちりと口内を満たす傘に頭の中が嫌悪感で一杯になり、それをどうすればいいのか判らず葉月は目で少年に哀願するが、少年は抑えた頭をゆっくりと動かし始める。
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