父より背の高い神津君には浴衣が小さかったらしく袖丈も着丈も足りていなかった。居間で2時間程勉強をみて貰いながら申し訳ないやら見惚れてしまうやら私一人が内心慌ただしい状態で過ごしていたら、ふと神津君が麦茶を飲んだ後窓の方を見ていた。
「花火とか買って遊べればいいんだがな」
「え?」
「浴衣を着るのは久々だ。花火、いつか須藤達と一緒にやるか」
頷きながら、男子の好きな花火が判らなくて私にはその図が想像付かない。私の好きな線香花火中心には多分ならないだろうし、お店で販売しているのを見かけるけれど、例えばロケット花火やネズミ花火の様な派手な物を実際に扱った事がない。線香花火より勢いのある花火を手に持つのを想像すると少し怖い。TVのドラマやCMなどで夜の海岸や公園などで賑やかに騒いでいるあれは、私からすると素手で天麩羅を揚げるのに匹敵する勇気が必要に見える。
「大丈夫だ。お前は守る」微妙な困惑が誤解されてしまったらしく神津君の手が私の頭に延びかけて、そして戻る。「お爺さんの容態はどうなんだ?」
急に振られた話題に一瞬考え込んでから私は首を振る。
「まだ両親が病院に着いていないので詳しくは…。交通事故の方は保険屋さんが色々対処してくれると思うけれど、でも祖父は事務処理があまり好きではないから父か母が少し手伝わないと保険屋さんが困るかもしれないです、あ、それより祖父はそもそも保険屋さんへの連絡が思い浮かばないかも。両親が到着して判れば色々と教えて貰えると思うので……」
そう言いかけて明日の夜も両親が帰って来れない可能性に気付く。でもそれを言ってしまうと神津君に用心棒の延長を暗に要求してしまう事になり、そんな我が儘はとても言えない。
「お爺さん、大した怪我じゃないといいな」
祖父の心配はちゃんと意識の隅にはあるけれど神津君の事ばかり考えてしまう自分の薄情さに思わず俯いてしまう。明日の朝ご飯は何を作ろうか、お客様様布団のシーツ類と浴衣はいつ洗って干そうか…どきどきしている間も祖父は骨折で痛い思いをしているのだ。
トレイ状になる洒落た筆箱に文具を仕舞って神津君が首を回してこきっと音を鳴らす。
「さて、寝るか」
「え?まだ十時だけれど……」
「昨日あまり眠っていないだろう? 御両親の電話で起こされるだろうし、もう休んでおけ」
もしかして一日中寝不足で顔がむくんでいたり変な顔だったのだろうか?思わず頬に手を当ててしまう私に神津君がくすっと笑う。
いつも勉強している時に見る教科書や参考書と神津君の浴衣姿の組み合わせの違和感に頬が熱くなって、同じく広げていた参考書を片付ける。
「こ…神津君はいつも何時位に寝ます?」
「一時か二時かな」
「まだ全然早いです……」
「客が起きているとお前が眠れない」
「ありがとうございます……」
用心棒として気を遣わせてしまっている上に睡眠時間まで変えさせるのが申し訳なくてぺこりと頭を下げてから、空になった麦茶のグラスをお盆に載せて障子戸を開け放ったままの居間から台所へ向かう。居間から続く客間には既に客用布団を敷いてあって問題はない。手早くグラスを洗い、居間に戻るとどこか居心地悪そうに神津君が新聞を読んでいた。
「じゃ…しっかり寝ろよ?」
「神津君も。……。あの、用心棒って、ちゃんと寝てくれますよ、ね……?」
「それなりに起きていないで用心棒になるか?」
「だっ駄目ですそんなの、神津君が眠れないのに私が休むのは変です」
「大体客間よりお前の部屋の廊下とか隣の部屋の方がいざと言う時に対応出来て助かるんだが…」
「廊下なんて以ての外ですっ。神津君を廊下に寝させるなんて絶対にいけませんっ」客間でゆっくりして貰いたいどころかとんでもない喩えを言われて私は大きく首を振った。「そんなに近距離の方がいいでしたら私の布団を廊下かここに敷きます!夏ですからマットレスと敷き布とタオルケットがあれば十分ですからすぐ持って来れます」
「お前…すぐ体調崩す人間を廊下なんぞに寝かせられる筈がないだろう」
信じられない状態に頭の中がぐるぐると回って倒れてしまいそうな感覚がする。多分寝不足と興奮でテンションが高くなっていて、何か言い争いに思えなくもないけれど神津君とこんなにお話が出来るなんて奇跡みたいで、でも神津君に廊下で寝て貰うなんて絶対に認められない。
「お前な……」困った様子でぽりぽりと神津君が頭を掻いた。「お爺さんの事故の間に上がり込むなんて間男みたいな真似は俺はしたくない」
「間男?はい?え……?どうして?」
どうして神津君が間男なんて不名誉なものにならないといけないのか判らず私は首を傾げた。
結局自宅宛の電話だった場合を考えて居間に私が、神津君には客間で襖一枚隔てて眠る事に決まり私は変な気持ちで横になっていた。
自宅の居間だけれど居間に布団を敷いて寝た事はない。見慣れない角度で見上げる部屋はまるで自分が小人になった様な気分にさせる。壁掛けの古い振り子時計が秒を刻むかちこちと固い音が、布団の中で身動きしていないのに速いまま治まらない動悸と噛み合わず、どこか落ち着かない。
神津君が近くで眠っている、そう思うだけで胸がいっぱいになるのに同じだけ不安になる。神津君が用心棒をする必要がある位に香取君は私を憎んでいるのだろうか…家族が留守だから用心棒役を買って出てくれたけれど、それは家族の急な不在を知る位置に香取君があるという事なのだろうか?私が一人の時が狙われるのか、それとも家族がいても何らかの行動の可能性があるのか。家族に知られたくない、心配をかけたくない。そして神津君を傷つけたくない。
廊下に面した雪見障子の向こうから薄く差し込む灯りは玄関方面からの月明かり。真っ暗ではないから手元などには全く困らないけれど、見えるからこそ落ち着かない気分になる。壁も柱も天井も青い色は一つもないのに何故青く染まるのだろう。
不意に、電話が鳴った。携帯電話ではなく家の固定電話で、居間の親機と枕元に置いていた子機が同時に鳴り出し、私は慌てて子機を手に取る。
「はい、槇原です」
《玲?お母さんよ。もう寝ていた? 今病院に着きました。お爺ちゃんは意識もしっかりしているけれど、腿の骨が折れているからちょっと退院までは時間がかかりそうなの》
「お爺ちゃんは起きているの?」
《少し起きてたけれど今はまた眠ってるわ。お父さんに会えて安心したみたい》
電話に意識が向いていた私は、不意に至近距離にいる神津君に気付きびくっとしてしまう。青い薄暗がりの中、浴衣姿の神津君は少しだけ寝乱れていて胸元がはだけていて悩ましい。でもその表情は冷静で心配しているもので、私は問題ないと伝えようと微笑んで首を振る。
《私はお爺ちゃんが落ち着くまでこちらにいるけれどお父さんは多分明後日の夜には帰れると思います。玲、お留守番大丈夫?》
「大丈夫、安心して下さい」
何か言おうとしているのか口を開きかけては考える様子の神津君に、私はどきんとして子機を耳に当てたまま赤面する。ここで神津君が口を開けば電話機は音を拾ってしまうだろう。流石に女の子が一人で留守番をしている家に男子がいるのを親に知られるのは…そう思いかけて心臓がドキドキして動けなくなる。
神津君はここに居る事を私の親に知られてもいいのだろうか?
でも恋人などではなく、いや用心棒はそれ以上の安心な存在でだからこそ親も安心させたいのか?頭の中がごちゃごちゃのパニック状態になる私の耳に母の声が何だか聞こえてくるけれど頭に入ってこない。
《――い?玲?》
「と、とにかくお爺ちゃんにお大事にと伝えて下さい。あとお母さんもお父さんも無茶しないで、安心して下さい」
《具合悪くない?》
「平気。もう横になっていた位に大人しくしていたから」
《それならいいけれど…何かあったらすぐに連絡するのよ?》
「はい。じゃ、おやすみなさい」
母と電話しながら私の視線は神津君に釘付けになっていた。何か話そうとしていた峠は越えたのか、じっと私を見ている目に身動きが出来ず生返事ばかりして何とか通話を切り、子機を持つ手が腿の上に落ちる。
「あ、え、あの、祖父、骨折ですが、大丈夫です……」
「そうか。よかったな」
タオルケットを除けて布団の上で通話していた私の目の前に神津君が居た。客間への襖は開いていて、神津君の向こうに客間と敷いてある布団が見える。
「安心して眠れるな」
神津君の優しい表情に涙が出そうになって、私は頷きながら下を向く。先刻言おうとしていた理由を聞きたくて、でも怖くて聞けない。香取君との一件以降段々神津君に触れる回数が減っていっている気がして不安になる。やっぱり私の事が疎ましくなってしまっているかもしれない。贅沢で我が侭でピエロみたいで泣き出しそうな私の腕が突然引っ張られた。
「今日はこれ以上は絶対にしないからな。――泣くな」
神津君の胸板に沈む形に抱き締められた私の頬にはだけた胸板が触れる。
二重に安心した途端に睡魔が押し寄せてきて眠くなってしまった私の意識は断片的なものになっていく。
とろとろと眠くなっている私の頭をずっと撫でてくれる神津君の手の優しさ。途切れ途切れの会話。絶対に同じ布団で寝ない代わりに居間と客間の敷居の分だけ隔てて並べ直した布団。敷布の端をこっそり握る感触。神津君の広い背中。
二日連続の徹夜などした事のない私は、とても幸せな感覚で眠ってしまった気がする。
「あの、布団、固かったですか?」
「? いいや?」
少し神津君の顔色が疲れている気がして私は素麺を茹でながら聞いてしまう。
母がしばらく不在の可能性を考えてとにかく生野菜系を片付けようとサラダ並の具沢山素麺を作るのは、折角の神津君との朝御飯なのに乙女心的ロマンチックさが足りない気が少しする。ここはパンケーキかフレンチトーストに洋風な副菜数種類にすべきだっただろうか?でも早めに家を出る神津君に合わせるのに気合いの入った朝食を考えるのは躊躇われてしまった。簡単蒸し鶏以外は茗荷と胡瓜と茄子とトマトを切ってタレに和えてざっと素麺にかけるだけのシンプルな朝食を作っている間も、神津君はスマホで誰かと連絡をしている様子だった。
登校中にもしも父が帰宅してもバレない様に…とは流石にいかないけれどタオルケット等は既に洗濯中で、浴衣はこっそり隠して帰宅後に洗う予定である。実父の事故となれば仕事というものは休めるものなのだろうか?会社事情に疎い私は父がいつ戻ってくるか判らず、素麺を笊に上げボウルの中の野菜を混ぜながら時計を見る。
「で…親御さんはいつ戻って来れそうなんだ?」
「……。明日の予定だけれど確実性がちょっと……」
私の返事に神津君の眉間に皺が寄る。
二日連続の用心棒などと迷惑をかけるのは忍びなくて、それ以上に例えば夜遅くにもしも父が帰って来れた場合に神津君と鉢合わせになったらそれこそ恐ろしい…いやしかし神津君は昨日はとても紳士で恥じる所なんて一つもなかったから恐ろしいなんて考えては失礼だろう。
食卓に並べる寸前にタレに和えた具を冷やして締めた素麺の上に乗せた物、麦茶、キャベツの浅漬け、いただき物の桃を並べて食卓に着くと神津君もそれまで操作していたスマホを置いてくれた。
「いただきます」
神津君が客用箸を手にする前にきちんと手を合わせてくれたのが嬉しい様な気恥ずかしい様なこそばゆさに、私は顔が緩んでしまった気がして思わず頬に手を当てた。
部活動の朝練の生徒くらいしか登校しないだろう朝早くの学校に、私は物珍しさに誰もいない廊下を何となく見回してしまう。
「どうした?」
「何だか新鮮で」
ご近所に神津君と二人で出かけるのを見つかるのを避ける為に早朝に登校した私と神津君は、まだ各教室が施錠されているので教室には入れない。昇降口と部活棟は朝練の顧問によって解錠されるそうなのだけれど、三年の夏ではそろそろ全員部活を辞める時期だから同級生に遭遇する確率は低いだろう。
何となく神津君の後ろを歩いているとちょいちょいと指招きされ寄った私は、教室の壁の下にある扉が施錠されておらずに軽く手で滑らせるだけで開いてしまうのを見て驚く。そのまま低い扉をくぐって教室内に入る神津君に続いて教室に入ると、早朝の清々しい空気とは違う滞った空気特有の微妙な息苦しさとチョークの臭いが漂い、窓にはクリーム色の薄いカーテンが引かれたままの教室内は何となく映画のセットの様な偽物感がした。
「この鍵だけ壊れてるんだ」扉を閉めた神津君は金具の壊れている部分を指で指す。「脱走用にちょうどいいからまだ担任には伝えていない。クラスの極一部の秘密」
少し悪戯っ子の様に笑う神津君にどんな顔をしていいのか判らない私の顎がくいと上げられ、心の準備をするより先に唇が重なった。
昨日の買い物の時に購入したトラベルパックの歯磨き粉が違うのか、いつもと違うミントの味のキスに少し違和感を憶えながら踵を浮かせて背伸びする私の腰を抱き寄せる神津君の唇が何度も小刻みに唇を啄み、舌が軽く唇を割って前歯と粘膜を擽る。昨日は二人きりの家で一度もなかったキスにぞくぞくと背筋がざわめいて、神津君のYシャツを指先で握っていると、顎から離れた指が私のブラウスのボタンに延びて外し始めてしまう。何時に宿直の先生が解錠を始めるか判らないのに教室内で淫らな事が始まってしまい戸惑う私に、不意に神津君が唇を離す。はぁっと熱い息が漏れる唇が神津君の唾液で濡れていて、糸が垂れるのが判って、恥ずかしくて指で拭いたくてでももったいないから舐めたくて、頭の中がぽおっとする。
「玲。服を脱げるか?」
教卓へと進み後ろ手を突く神津君に、私は赤面したままそれを聞いて俯き…そして幾つかボタンを外されていたブラウスに手を伸ばす。いつ先生が来るのか判らない。一時間後か今すぐか、多分神津君は知っていて指示しているのだから大丈夫だと判っていても少し不安で、でも、抱き締められていた時に制服越しに感じた神津君のモノに満足して貰いたくて、恥ずかしくてまごつきながら私は制服を脱いでいく。
「そこで全部脱ぎ落としておいで」
どくんと身体が脈打つ。手にとって同級生の机の上に畳んで置かせて貰う事すらしないで、スカートもブラウスも何もかも床の上で輪になって落ちるのはいやらしく欲情している証の様で、でもキスの時点でスイッチを入れられてしまっている私の身体は、下着をねっとりと濡らしてはしたなく糸を引かせていた。
靴下まで脱いだ生まれたままの姿で教室後方の壁際に立っていた私は、まだ夏の暑さが篭もる前の教室で身体が熱くなるのを感じる。同級生の顔は当然全員憶えていて、その全員が席に着いている錯覚に襲われて膝ががくがくと震えるのに一歩進む度に愛液が溢れていく。机の並ぶ間を胸と下腹部を手で隠しながら極端な内股で歩く内腿がぬるぬると滑る感触。手の下で乳首が尖りきり、泣き出してしまいそうな位に瞳が潤み、呼吸が震えた。どうしよう、今もしも先生が解錠に来たら身体を隠す物がない。内腿まで濡れていて…でももっと危ない物が欲しい、神津君がたっぷりと私の身体で悦んでくれた証に注いでくれる熱くて濃い精液が欲しい。いっぱいぐちゅぐちゅにかき混ぜられる準備は整いきっていて、頭の芯がぼおっとしてくる中、教室中の想像の視線が身体に刺さるのは、淀んだ空気に漂う染み着いている皆のにおいのせいだろうか。汗、紙、制汗剤、コロン、いろいろなにおいを感じて肌がぴりぴりとざわめいて、震える熱い吐息が漏れる。
教卓の前にたどり着いた私はぺたんと膝を突いて神津君のスラックスに手を伸ばす。指が震えて上手にベルトが外せない私を急かす事も促す言葉もなく、神津君が頭を撫でてくれた。二人ともシャワーを別々に浴びたから体臭は感じないまま、何とかスラックスとトランクスを下ろした私は、やっぱり猛々しく天を仰いでいる神津君のモノに膝立ち状態が崩れて床に座り込みそうになる。いつ見ても、はっきりと張り出した鰓や血管が卑猥で威圧的で、ぞくんと下腹部がざわめいて愛液が溢れるのが判る。
がくがくと膝が震えるまま背伸びして根本から先端までゆっくりと舐め上げる舌を、縦に延びる小さな襞筋がくにくにと擽る。あと数時間後には皆が視線を向けている教卓の前で、神津君の性器に奉仕してる。貧弱な私の腿は膝を合わせても隙間が広過ぎて、後ろから見れば愛液まみれの内腿は丸見えになってしまうし、前屈みになればお尻の穴もあの部分も全て見えてしまう。ひくんと腰肉が震えて膣口がしゃくりあげて愛液がまた溢れる…同級生の視線を想像して、神津君の傘を美味しそうに、とてもとても美味しく舐めて小鼻をひくひくさせて昂ぶっている私が止められない。大きい。神津君の傘は大きくて唇の端が痛いのに、それが膣の疼きに直結して口腔が性器みたいないやらしいモノに変わっていく。神津君の大きな性器が口を塞ぐ中、舌を懸命に動かして舐る。同級生は多分小さな子供みたいな子としか考えていない私だけれど、神津君の傘が喉まで押し込まれても我慢出来る…ううん神津君は動いていない、自分でこんなに咥えてる、太くて硬くて美味しくて頭がおかしくなりそう。神津君が好き。大好き。
ぬぷっと音を立てて神津君のモノが口内から引き抜かれて、勢いよく反り返って唾液まみれの傘が鼻筋を撫でて跳ね上がる。
殆どもう何も考えられずに奉仕していた私は、目の前にある幹から鼻先に伸びていた糸が垂れるのを荒い呼吸を繰り返しながらぽぉっとして眺めていた。そんな私の身体を脇の下に手を差し込んだ神津君が抱き上げ、そのまま体重を受け止めたままゆっくりと下ろしていく。ぞくん。このまま下ろすと腰の位置が重なる…とろとろになって何もしていないのに蠢いてもう受け入れるのを今かと待ちわびている膣口と、射精はまだだけれど口内に先走りの汁を溢してくれている完全状態の傘。教室で中出しされちゃう。短縮授業ではあるけれどこれから何時間も近距離に同級生がいる状態なのに、精液注がれたと判るあの臭いが膣口から溢れ続けちゃう。起立で動くだけで溢れちゃう。でも欲しい。口内も膣内も神津君ので滅茶苦茶にして欲しい。
にちゃっと音を立てて粘膜が触れたと感じた次の瞬間、神津君は一気に私の腰を押し下げた。
「はああああああああ!!」
ぐちょっとあからさまに響いた粘液質な音よりも大きな声を上げてしまった私の瞳から涙が弾ける。たっぷりと濡れているのに前戯がなかったせいか神津君の挿入は痛い位で、一気に根本まで挿入された傘と幹がみっちりと膣に密着する。頭の中から腰の奥まで白い火花が弾けて、裸足の爪先がぎゅっと縮こまったまま痙攣する。ぽたぽたと聞こえる緩い水音の正体を考える余裕もなく乳児の様に神津君の胸板に埋もれる私の腿と腰を、神津君の手が撫でる。
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