血管と腸管が怖い
      <腹切り4回で学ぶ医療と人生>

           目 次

     第一篇 腹部大動脈瘤の巻      (頁)
      腹部大動脈瘤が触診で見つかった  11
      CT検査で腹部大動脈瘤と診断された  12
      入院する病院をどこにするか、今後のこと  13
      病院の下見に出かけて驚いた  15
      肺結核がもとでN病院と出会った
      動脈瘤が腎臓にも関わっているらしい  17
      血管造影検査のため入院した
      待ちにまった入院日が決まった  18
      いよいよ入院、大部屋に入った  19
      手術の準備が着々と進められた  20
      大部屋の患者同士で心を癒す  21
      外科療法と内科療法を比較してみた  22
      やっときた オペの前日は忙しい  23
      手術時間が予定より大幅に延びた  25
      医療現場での「もてなしの心」とはなにか  26
      昼間、寝ていてはダメですよ  27
      術後・五日目でどうやら峠を越えた  29
      「かゆ」の食事が始まった  30
      医療現場で生活研究をしてみたら  31
      久しぶり 鏡の前でわが身みる  33
      栄養相談をうけた、「塩分を控えること」

     第二編 術後・腸閉塞の巻
      食欲が低下し、お腹の調子が悪くなった  35
      消化器専門の医師に診てもらったが  36
      腸閉塞という病気に関する認識不足と専門医とは
      小腸にバリウムが残っていた(緊急入院)  38
      イレウス管による保存的治療が始まった  39
      バリウムの残りが玉になって出てきた  40
      腸閉塞の開腹手術に切り替わった  41
      患者として外科医の体調管理が心配だ  42
      わが生涯で最低の体力に直面した  43
      お茶が飲めるだけでも嬉しい
      イレウス管の先端部分が折れてお腹に残った  44
      5センチの先端部分が、やっと外へ出た  45
      「針刺し」というハプニングが起きた  46
      「ルーズベルト秘録」で当時の裏話を知った
      隣のUさんと話が弾んで、心が癒された  47
      栄養が身になり、体重が少しふえた  48
      栄養相談を受けた、消化のよいものとは  49

     第三篇 腸閉塞・再発の巻
      食事療法で体力の回復をはかった  50
     経過が順調で、仕事の続きを進めた  51
      体調、体力ともに順調に回復した  52
      油断大敵、お腹の調子がおかしくなった  53
      あの東京大空襲での体験記を書いた  54
      風邪をひき、発熱、嘔吐、下痢で栄養不良  55
      検査入院で再発の事実を知った  56
      新聞への投稿書きで、お腹のことは忘れた  57
      三度目の入院をする気持ちが固まった  58
      二回目と主治医が同じで安心した  59
      三回目の腹切りが終わり経過よし  60
      腹のなかに、異変が起こり気が沈んだ  61

     第四篇 小腸穿孔・腹膜炎の巻
      夜中にお腹が急に痛みだした  63
      遂に四回目の手術をやることになった
      空を見て雲を眺めて、昔の浪曲を聞く  64
      久しぶりに、緑茶のうまいこと、うまいこと  66
      医療ミスを防ぐ「確認」の二字
      敬老の日に想う、年寄りの看護とは  68
      頑張るな、気持ち静めて気長にゆこう  69
      気力をなくした患者に、どう接するか  71
      「させてもらっている」という言葉づかい
      看護実習生の勉強と付き合う(第一週目)  73
      一週間の看護実習の反省会(マネジメントの話)
      看護実習生の勉強と付き合う(第二週目)  76
      実習生の日程も半分終了した(栄養と消化のこと)
      食物繊維の話が始まった(第三週目へと続く)
      「魚は若さのクスリ」という小冊子  80
      実習生がまとめた「食物繊維について」  81
      人間のからだと心、自然治癒力を高めよう
      看護実習の最終日、食事の「重み」を実感した
      新旧患者が入れ替わった、昔・海軍さんの話
      食べ物を 口から入れて元気でる  84
      タバコを止められない隣のKさんのこと  85
      担当ナースから一通の手紙をもらった  86
      元旦の 朝食いろどる松と竹  87
      ごはん食べ 出口がみえた松の内
      はからずも お世話になって七ヶ月  89



     第五編 再発防止へ生きる幸せ
      退院すれど完治なし、再発防止へのスタート  91
      食生活の改善、食べられる幸せ  92
      腸内環境の改善、快便の幸せ  94
      動脈硬化を防ぎ、元気で動ける幸せ  95
      「療養生活」が続く、若き時代の歴史を学ぶ  97
      「療養生活」が続く、新聞への投稿を試みた  98

     第六編 患者が求める医療とは
      血管と腸管が怖い、なぜだろうか  101
      次に腸管の方を考えてみよう  102
      どちらの医師の診断結果を選ぶか  103
      病院や医師との接遇で感じたこと  106
      セカンドオピニオン外来の問題を考える  107
      ハイテク医療が進み、人間くさい分野でミスが多い
      患者が期待する外科医とは111

      あとがき(多病息災の新たな生きがい)

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