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就職活動1997


解説


最近、大学時代の友人が就職を決めました。
記念に、昔どっかに書いた就職活動の記録を載せようと思います。
都合により、原文より一部修正を施してあります。


プロローグ


他人が見ても、つまらないであろう職探しレポートを書きます。暇な人だけ読んで下さい(会社名は仮名にしてあります)。
僕のプロフィールを簡単に書きますと、年齢22歳、現在5年生、長男、徳島県出身、好きな食べ物はチャーハンです。ソフトウェア関係の仕事を中心にあたり、特にCGに興味があります。



2月下旬


試料請求のはがきを出し始める。50枚くらい書いたが、世間では少ないほうとか。手が疲れる。


3月下旬


ぼちぼち就職関係の資料が届き始める。とりあえず部屋の隅に積んでおくことにする。


3月下旬某日


初めての企業セミナーが迫る。急いでリクルートスーツを買いに行く。


3月下旬某日


ダヰテックという会社のセミナーがある。眠いのでさぼる。


4月中旬某日


バーチャ大手のガセ・エンタープライゼスのセミナー。これがはじめての企業セミナーである。バーチャ3の映像を見たあと、質問をする。緊張のあまり座り小便しそうになる(うそ)。その後、初めてのSPIを受ける。


4月下旬某日


システム関係のクッセという会社のセミナー。練習のつもりで受けたのだが、なんと適正検査で不合格。「デキがよすぎたのが敗因」と勝手に思いこむことにする。


5月上旬某日


印刷大手の凹版印刷のセミナー。大雨の中、秋葉原の本社まで出向いたが、ビデオを見たあと質疑応答しただけで終わり。「入社希望の方は推薦書を持ってきてください」の一言で興ざめ。


5月上旬某日


マリヲ大手の天任堂の子会社(インテリゲンチャシステムズ)のセミナーを断る。京都まで行く気力なし。


5月中旬某日


ガセの一次面接。学生5人、面接官4人の集団面接である。ガチガチのまま面接が終わってしまった。すごい美人を前にして会話を弾ませようとしている時の心境だろうか。まあ、他の連中も結構ボロボロだったから、俺くらいは通るだろう。面接の後、上智大の二人と情報交換。理系に国境の無いことを知る。


5月中旬某日


CTスキャナ大手のEG縦河メディカルシステムのセミナー。外資系のにおいがプンプンだったのでどうしようか迷ったが、人事のお姉さん(川上さん)がすげ−かわいかったので第2志望へ格上げする。


5月中旬某日


プリント基板CAD大手の研図のセミナー。やる気を見せるため一番前に座り、ぐっすり眠る。適性検査を受けずに帰る事にする。人事の人の目が怖かったぜ。


5月下旬某日


ガセからの連絡なし。恐らく落ちたのだろう。大ショックである。


5月下旬某日


市太郎大手のジャトスシステムのセミナー。会場のホテルの入り口が分からずウロウロしているうちに、ICUの学生、ボブ(仮名)と知り合う。一緒にセミナーを受け、応募カードに必要事項を記入する。ボブは俺より字が下手で安心した。セミナー後、「ケツが痛かった」ともらすボブ。本国に帰る前に、ケツという言葉は忘れるべきだと思った。


5月下旬某日


縦河メディカルの一次選考。ディスカッションを行なうということで、迷わず司会に立候補する。人事の人も巻き込むすごい話術で会話を進ませることが出来た。ばっちりだ。


5月下旬某日

Pマン大手の○○○のセミナー。第1志望の企業なので気合が入る。質問コーナーで、隣のやつが名前のよく似た同業他社と○○○を混同した非常に失礼な質問をしてしまい、会場の失笑を買っていた。ばかめ。俺は的確な質問で、人事のハートをがっちりとつかんだ(つもり)。その後、応募カードを徹夜で仕上げ、締め切りギリギリで郵送する。


5月末日


「河童」大手のイマカジの会社見学会。インターネットでの募集のみだったせいか、その日の参加者はわずか3名。その分、内容の濃い説明を受けることが出来た。面白そうな仕事内容だったので、第1.5志望に格上げする。


6月上旬某日


クーア情報システムのセミナー。人事の人が頼りなさげだったので、受けるのをやめる。


6月上旬某日


○○○の筆記試験。前年○○○に入った友人から傾向と対策を聞いていたこともあり、なかなかの出来映えである。唯一困ったのは、隣のやつの貧乏ゆすりがかなり激しかったことか。


6月中旬某日


縦河メディカルの一次面接。ガセの面接でひとかわむけた俺は、落ち着いて面接を受けることが出来た。面接官からも「落ち着いてるねえ」と言われて自身が倍増する。その後、「大学生活について」というテーマの作文を書きつつ、近くの女の子と談笑する。しかし、油断している隙に他の男にイニシアチブを取られる。何もすることが無くなったので、一人寂しく会場を後にする。


6月中旬某日


ジャトスシステムの一次選考。作文とSPIである。上手く書けたつもりだったが、なぜか落ちる。志望動機に「CGの仕事がしたい」と書いたのがまずかったのだろうか。唯一受けた地元企業に落ちたことを親に報告すると、「Oh,NO!」と嘆いていた。長男はつらいぜ。


6月中旬某日


ときメモ大手のコミナのセミナーだったが、縦河メディカルの面接が入ってキャンセル。調子よく選考が進んでいるほうを優先することにした。


6月中旬某日

ピピソ@大手のバダンイのセミナー。しかし、イマカジの面接が入ってまたまたキャンセル。



※この時点で受験している会社は、縦河メディカル、イマカジ、○○○の3社のみとなり、セミナーなどの予定は一切無くなってしまった。こうなると、結構心細いもんである。



6月中旬某日


イマカジの一次選考。本社のロビーで時間をつぶしていると、テレビで見たことのある人に出会う(名前忘れた)。ちょっと業界っぽい雰囲気を感じる。SPIの出来はまあまあ。しかし面接で、「嫌いな仕事を任されたらどうする?」というありがちな質問に苦戦。これは落ちたか?


6月21日


○○○の一次面接。いよいよ本陣突入である。本社ビルに入れるだけで感激ものだ。受付にプレイステーションが置いてあったが、衝動を抑えつつ控え室に向かう。面接では色々聞かれたが、一番困ったのは「ガセと○○○の違いは?」というものだった。結局、ライバル視してるんじゃないの?と思った。その後トイレで用を足し帰宅する。


6月下旬


縦河メディカルとイマカジの最終面接が二日連続で入る。○○○からの連絡が来ないので、泣きそうになる(ちょっとうそ)。


6月22日


土曜の夕方なのに、○○○から最終面接の連絡が入った。うれしさのあまり、モナコ(近所のゲーセン)へ行く。


6月24日


○○○と縦河メディカルの面接が重なっていたので、縦河メディカルに面接をずらしてもらった。人事の川上さん(♀)に「しまさんは結構いい評価なので、ぜひお願いします。」と言われていたので、心苦しかった。すまん、川上さん。
それにしても俺って男は、こんな言葉に惑わされてしまうのだろうか。単純だ。


6月25日


○○○の最終面接。学生1人、面接官6人の面接なので、少し緊張する。しかも、目の前におわすのは、「R−X」などを手がけた大御所、N専務ではないか。緊張はMAXに達し、頭の中は真っ白になった。志望動機もしどろもどろになったが、とっさに出た「CGで食べて行きたい」の一言で、一気にリラックス。その後は調子よく進んだが、面接で指摘された応募カードの漢字の間違いと、面接中のダジャレがこれまた心配のタネになる。


6月26日


イマカジの最終面接。役員4人、学生3人の集団面接だったが、前日に○○○で修行を積んだ俺に怖いものはない。一緒に面接を受けた、勉強も場慣れもしていなそうな東工大のバカを見下しつつ、家路につく。


7月上旬


完全に予定が無くなってしまった。面倒だが、新たにセミナー予約を入れることにする。


7月3日吉日


夜11時過ぎに部屋に帰る。留守電を聞いてみるが、昼に公衆電話から聞いた時と同じ件数しか入っていない、ように思えた。

買ってきた「SPA!」を開きつつ、一応聞いてみる。と、一番最後に聞き覚えのないメッセージが入っていた。もう一回聞いてみる。もう一回聞いてみる。うれしさのあまり、正拳突き十本(気合付き)してみる。興奮して眠れないので、研究室に行ってプログラムを完成させてしまった。いえーい。




エピローグ


こうして僕は、スーパー第一志望企業の○○○に内定したのです。

というわけで、他人にとってはあまり面白くないドキメンツ、いかがでしたか?ホームページのこやしにはちょうどいいですね。内容についてのくわしいことは僕に直接聞いてください。
それではみなさん、僕が2,3年後に作る「R−XYZ」を楽しみにしててください。
んじゃ。


おわり。


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