朝起きたら息子1が来ていて早速ヴェルサイュ宮殿へ。9時半には
開門なので、それまでには着きたい。連れ合いは「凱旋門賞」へ。
何もなければお供しても楽しいかなと思いましたが、二者択一なら
ヴェルサイュです。オペラ座のメトロの窓口でVersailles Rive Gauche
まで2枚のチケットを買います。Invalides の構内でPER(郊外電車)
に乗り換えてしまうので、先にontoを買っておかないと出る時に
自動精算機が多分ないでしょうから面倒。
30分位で着きましたが、またまた日差しが厳しい。広場は長蛇の列。
(既にチケットを持っている団体さん達) 日曜日ですから
バスも半端な数じゃなく来ています。駅から10分歩く内に見つけた
ルイ14世の騎馬像を囲む変な赤銅色の巨大オブジェもショック。後で10月末
までの彫刻家Venetの展示会と分かりましたが、ずっとこれからこの
オブジェをヴェルサイュ宮殿に飾るなら、もう世も末と思いました。
やっと買えた建物のチケットですが、列の後ろに付いたら入場まで
30分は掛かりそう。しかもあの狭い宮殿内の通路がごった返す。
まず庭園から見れば簡単に入れるし、人は少ないと
左側の通路から、庭園の入り口へと急ぐ。この辺は勝手知ったるヴェルサイュ。
改めて庭園用のチケットを買って入ります。オンシーズンの週末は音楽や
噴水のアトラクションがありますから、宮廷音楽を聴きながらの
鑑賞になります。女王の間の前にある刺繍花壇から南側のスイス人
の池を見下ろすテラスへ。(下の写真をご覧下さい)
オランジュリー(オレンジ園)の向こうに広がる静かな景観、
まずは爽快感に包まれます。オレンジの木の緑、淡いブルーの
湖面の色、これに写る深い山の緑が素敵な調和を見せていました。
戻って中央からラトナの泉水への階段を降りて南側のボスケ(木立)
を1つずつ見ることに。(林のように見えている木立の中は趣向を
凝らした場所になっているのです)中央のアポロンの泉水から
大運河を臨む所へ出ます。
アポロンの泉水でも又例のオブジェが這い蹲るように置かれていました。
なるべく見ないようにして、運河からその向こうへ広がる景観にしばらく時を忘れそう。
これだけの人出だと、数限られたレストランなので食べ損なうかもと
11時半から、お目当てのヴェニス村のレストランに入り込む。
まずはオレンジエードとか、レモネードとかで喉を潤して、鶏とオムレツ
とサラダ等を分けて食べる。味は観光客用風にちょっと落ちたかなぁ。
La flottilleという可愛い紙ランチマットも全然変わってないのにね。
お腹があまり空いていないのに詰め込んだせいかもしれません。
そこからプチトリアノンの方へ並木道をずっと散歩し、中に入らず、
又戻って今度は北側のボスケを見学しながら建物の方へ戻り、北の
前庭(宮殿の王様の部屋の真下)から、水の小道を下がって、
ピラミッドの泉水、ドラゴンの泉水、ネプチューンの泉水と見ていく。
前回来た時は観光客用の急造スタンドがあって、水のページェントが
見られたのですが、あれは夏のバカンスの時。今はさすがにここの
泉水は全開しないようです。
そう言えば前回は息子2と来ていて、まだヴェルサイュ宮殿の
庭園の何も知らず出来なかったけれど、今回はうるさい程解説しました。
出来れば2,3日滞在して大水路の果てまで歩いたり、プチトリアノン、
グラントリアノンで一日過ごしたりしたいです。今度はヴェルサイュ宮殿の近くの
ホテルを取る事にしましょう。 (まだ来るつもり) 今回感じたのはヴェルサイュの
庭園は周りの外輪山とも言うべき、山々が借景として価値が高いなと言うことです。
私の個人的な感想です。
まだ閉門まで3時間くらいあるので、建物部分を分かれて見ることにします。
宮殿内部には詳しくないし何度も見ているのでそれほど熱もなく
グッズのショップで暇つぶし。クリアファイルでマリーアントワネット
の絵が素敵なので仕入れました。(5ユーロ) 建物の中はすごい
人です。韓国語、中国語、英語、ドイツ語飛び交う熱気の中、人の
背中を見てただ進む感じ。あの広い「鏡の間」さえほぼ空間は見られません。
何だか感興もなんもありません。土日のヴェルサイュ宮殿観光はやはり避けた
方が良いかもです。(宮殿音楽や噴水がないのは寂しいけど)
息子1も早々に帰りたいというので、又PERでパリへ。
汗を落とし着替えて、夜のレストランへ。息子1の選択で
何故か今晩はイタリアンへ行くことに。店の中でシェフがアフリカの方らしいと
分かった時に止めておいたら良かったのですが、まぁ本当にちょっと酷かったです。
60ユーロ位だったのですが、チップ払いたくなかったです。塩辛いし間延びした食感。
食通溢れるオスマン通りの「Del Arte」。後でチェーンレストランと分かりましたが
何か事故だったのでしょうか。
連れ合いは上機嫌でお土産一杯買って御帰還。凱旋門賞のレアものと
言って良いTシャツ。馬のぬいぐるみも帽子もあります。日本馬の成績は悪く
馬券の買い方もなかなか複雑で投資回収も出来なかったとか。でも雰囲気が
やっぱり素晴らしかったようです。(着飾ったゴージャスな美女を沢山見られたら
満足でしょうね、殿方は)
(オブジェに囲まれた広場のルイ14世騎馬像)と(大運河を背にアポロンの泉水)(スイス人の池)