船木誠勝のハイブリッド・レスリング 
〜闘技伝承〜

発売元 テクノスジャパン
機種   SFC
     
発売   1994年ごろ
 
 

  あのパンクラス公認のゲームソフトがあった!!。おそらく熱心なパンクラスファンでもこのゲームをプレイした方は少ないと思われる。しかし斬新なところも数点見受けられるのでそこを中心に紹介していこう。

 世界初!!子育てプロレスゲーム!! 

 このゲームソフトのサブタイトルは闘技伝承。パンクラスのゲームはグランド中心で大変お寒いゲームになるのではないかと思ったあなた!!。お寒いのを通り越して拍手を送りたくなるような斬新なシステムがこのゲームにはあった。
 それがプレイヤーが結婚し、その子どもに自分の能力を受け継がせるシステムだ。結婚相手も金髪ネ-チャンから純日本人まで数種類用意されている。
 自分が巻いたベルトを息子に取らせる。また自分が巻けなかったベルトを息子に託すといった「徳川三代」も真っ青の大河ドラマをプレイヤーしだいで堪能出来るのだ。
 ハイブリットレスリングのハイブリッドを制作サイドが間違ったとらえ方をしたために生まれたこの画期的システム(笑)。
 ダビスタにはまった人なら楽しむことはできるでしょう。

 仰天!!断崖絶壁マッチ!! 

 このゲームのもう一つのうりが、断崖絶壁マッチ。スープレックスなどの投げ技でマットに次第に穴が空き始める。WWFもびっくりのこのバトル。敗者は穴から谷へまっさかさま。
 キン肉マン対ロビンマスクの戦いを思い出さずにはいられない。

 注目の操作性は? 

 操作性は、許容範囲内。登場レスラーは船木はもちろんシャムロックもどき、ホーガンもどき、ベイダ-もどきが登場。
収録技もヒールホールド、チョークスリーパーなどパンクラスでお馴染みのものはもちろん、船木の藤原組時代を知る者にはなつかしいかんぬきスープレックスまで用意されている。
 ゲームとしては3団体のベルトを獲って三冠王になるのが最終目標だ。各団体ごとにルールが違い、自分のランキングを上げて(つまり勝ちつづけて)タイトルマッチまでもっていけばOKだ。

 最後に 

 このゲームが発売されたころは、各団体公認のゲームソフトがたくさん出された。今を思えば「プロレスゲームソフト多団体時代」というところか。
 しかし、プロレスゲームとしてはU系にかたより過ぎている感は否めないので新日、全日ファンからすれば物足りないことこの上ない。
 ただ前述の子育てシステムはゲームとして見た場合、おもしろい要素であると思う。続編が出ていたらどうなっていたかも楽しみだ。
 めちゃくちゃパンクラスが好きで、中古屋でお手軽な値段で売られていた場合のみ、暇つぶしにはなります(笑)。

(2000.8.27 カシンだ石沢だ)


カシンだ石沢ださんが投稿してくださいました。ありがとうございました!