スーパーレッスルエンジェルス

販売元:(株)イマジニア
発売:1995年
対応ハード:SFC
※1〜4人までプレイ可能。


団体経営ゲームの秀作

 女子プロ団体経営シュミレーションゲーム。ライバル団体と競合し、日本一の団体を目指せ!!  ※PCのレッスルエンジェルス3の移植版です


何をするの?

 団体経営と一口に言っても、その活動内容は雑多ですが・・・主な流れについて述べると、選手をスカウトし(フリー・他団体からの引き抜き・新人テスト開催)、興行を行って利益を上げて、徐々に団体を大きくしていく・・という感じです。
 場合によっては、海外団体と提携したりTV放映契約を結んだり、サイン会を開いたり、他団体へ殴り込みをかけたり・・・といった様々な活動を行う必要が出てくる場面もあるかもしれません。
 もちろん、選手の管理(健康状態や信頼度、トレーニング内容)や道場施設の増設・・・といったような地道な運営にまで、気を配る必要もありますし、思わぬイベント(人気のある選手がいれば、テレビや映画への出演以来やファンクラブの設立。また、選手の怪我や入院など)が発生することもありますので、その時々、臨機応変に対応する必要があります。まあ、いろんなことができるわけなのですね〜(^-^)
 団体運営は1ヵ月単位で行い、AP(活動力。資金と密接な関係があるようです)の残量や状況に応じて、いろいろな活動を選択していくことになります。
 ゲームの具体的な最終目的は、最終年度(3〜5年の間で設定)で総合部門1位を目指すことですが、中間発表として1年ごとに各団体の評価が分野別(選手層や人気、資金力など)に発表されます。
 ちなみに、ゲーム自体の難易度は、ちょうどいいぐらいにシビアです(^^;)
気を抜いていると、すぐに選手を引き抜かれたり、経営が傾いてしまったりもします。



いつかはドーム

 選手がそろえば興行をうてるわけですが、開催地は日本全国、北は「帯広市総合体育館」から南は「沖縄市民体育館」まで、様々な場所があります。もちろん、みちのくプロレスのように、特定の地方でしか興行しなくてもオーケーです。
 初めから、大きい会場に観客を集められれば別に問題はないのですが、なかなかそういうわけにも行かないので、自団体の集客力に合わせた開催地を選ぶことになります。
 大きい会場で勝負するのもよし、小さい会場をたくさん回って地道にコツコツやるのもよし・・・それぞれリスクが大きかったり、(開催地が多ければ多いほど)選手の肉体に負担をかけることになったりもするので、この辺はプレイヤーの手腕が問われることになりそうです(^^;)
 開催地が決定すればマッチメイクですが、シングルから6人タッグまで多彩な組み合わせが可能です。(ちなみに通常シリーズ以外にも、リーグ戦やトーナメントを行うことも可能です。)人気はあるけど実力はない選手にタイトル挑戦させたりすることもあるかもしれませんし、地方で6人タッグが多くなってしまう理由も、よくわかります〜。
 観客動員数については、3481人・・・といったように、ひとり単位まで人数表示されます。だいたい8割ぐらい(?)で満員、人気があれば会場のキャパを超えた超満員札止め・・等ということもあります(大きい会場で札止めが出ると嬉しいです)
 また観客動動員数は、マッチメイクに有力外人選手の参戦団体対抗戦(厳密に言えば人気選手の参戦)、タイトルマッチなどの要素が加われば、飛躍的に伸びます。
 マッチメイクの内容自体以外にも、同じところで何回もやっていれば観客動動員数が増え

たり(続けて開催すると直接の動員数は下がりますが、認知度があがる・・という感じで、要するに興行自体が宣伝の一環でもあるわけです)、開催地に出身レスラーがいれば良い結果が出る・・・など、色々な要素があります。
 まあ、そういった運営上の問題以外にも、自分の出身地の都道府県は採算を度外して、開催してしまったりすることもあって面白いです(^-^) 
 




海外団体との提携

 海外の提携団体にも、いわゆるアメリカンプロレス団体のIWWFからルチャ系のAACU系のEWA(だったかな?)など・・・それぞれ特色があり、所属レスラーも多種多様に存在しています。
 トップレスラーはこちらの所属選手のレベルが上がらないと来日してくれませんし、当然賃金も高くなります。 ・・が、やはりそれなりの効果はありますし、何といっても各団体の「ベルト」は、タイトルマッチで手に入れるしか方法がないので(ライバル団体の選手が取っていれば、それを引き抜いたりする手もありますが)、どうしても提携団体があるほうが有利ではあります。また提携団体があると、選手を海外遠征に出して、修行させることもできます。(マスクウーマンとして凱旋帰国させたりしても、面白いです)
 もっとも、国内のライバル団体との関係で、いきなり提携破棄されることも多いので、関係はかなりシビアです(^^;)




試合内容と選手

  試合は、カードバトルによって展開していきます。
なぜか、みんな(絵は一緒)ハイレグ・・というかTバック(?)なのが疑問ですが、内容はちゃんと、掌打ラッシュで流血(というか鼻血)したり、タッグなら連携もあったりして、絵の割りには硬派でしっかりした内容になっています。グラフィックは最近のゲームになれた目には、キツイかもしれませんがバランスは良いです。
 選手については多すぎて書き切れない&ひとりひとりかなり細かい設定がされていますので・・・ファンの方のホームページなどをご覧ください(^^;)
 この辺のキャラクター設定は、スカウトのやりとりにもしっかり表現されてているので面白いです。



まとめ

 絵はアニメ絵、それに熱烈なファンの方も多数存在しておられるので、普通の人にはどうしてもコアなマニア向けゲームとして、敬遠されがちな面があるのは否めないと思います。 でも、マニア向けのキャラゲーとしてだけでなく、団体経営シュミレーションとしても、ものすごい良くできたゲームであるとも思いますので、機会があればぜひ一度プレイしてみることをお薦めいたします。

98.8.25(シロネコ)