幽幻道士2 

 1987年

 リュウ・ツーイー
アン・アン
 キン・トー 他

 1作目から比べると、だいぶ成長したテンテンが見れる。そしてこの作品のポイントはやはり「キョンシーダンス」でしょう。さあ、みんな覚えて一緒に踊りましょう(笑)。
 まあそういった(キョンシーダンスのような)演出はあるものの、映画全体のイメージは暗い。しかもスイカ頭がダイナマイトで木っ端微塵に吹き飛んで終わるというエンディングはかなり衝撃的。基本的に前作に忠実な続編で、1作目と並んでファンの評価も非常に高い。だが実際にはストーリーを進める事を優先したと思われる強引な展開(自らを犠牲にしてまでテンテンを守ったスイカ頭に、チビクロが非情なセリフを吐いたり)も見られ、個人的には1作目のほうがストーリーは練られていると思う。

 この作品には3つのバージョンが存在する。1つはTBS系列のパック・イン・ビデオから発売されている(以後のシリーズのビデオはすべてここから発売)日本語吹き替え版で、2つ目は同じく字幕版、そして3つ目はテレビで放送されたバージョンだ。ビデオ版の吹き替えと字幕は、キョンシーダンスの音楽以外は同じ内容なのだが、テレビ版のほうは編集や吹き替えの内容、BGMが微妙に異なっている(コアなファンじゃないと気付かないほどの違いだが)。日本語版オリジナルのキョンシーダンスの音楽はかなりポイントが高いが、字幕版も捨てがたい。とりあえずビデオの日本語版と字幕版は両方ゲットしておきたいところだ。

* * *以下追記* * *

【ストーリー】
 親方の遺体を埋葬するために故郷へ向かう途中、一行は森の中でベビーキョンシーと遭遇する。ベビーキョンシーは親方の封印を解き、再び狂暴キョンシーとして甦らせてしまう。さらにキョンシー隊の封印も次々と解かれ、森はキョンシーの巣窟と化した。事態を重く見た保安隊が一大包囲網を張るも、キョンシー軍団の魔の手はすでに街まで迫っていた。儀荘に出現した親方キョンシーはスイカ頭を毒牙にかけ、テンテンを連れ去ってしまう。生死の境をさまようスイカ頭は、残された命を燃焼してテンテン救出へと向かう。

【ソフト情報】
DVDは『幽幻道士(キョンシーズ)』として5枚組のボックスが、ブルーレイディスクは『幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリート・ブルーレイ・ボックス』として、いずれもアット エンタテインメントより発売されている。
収録されているバージョンは、パック・イン・ビデオの吹き替え版および字幕版と同じ。


覚えて踊ろう、キョンシーダンス


 妖精のように美しいテンテン。これも名シーン!