台湾「中國電影文化城」訪問記 
 

 台北の市街地から車で20分ほど。かの故宮博物院の目と鼻の先に、中國電影文化城はある。
 ここは台湾最大手の映画会社、中央電影公司が時代劇ロケのために中国の古い町並を再現した施設で、日本で言えば京都の太秦映画村と同じようなもの(それほど大規模ではないが)。ここで台湾の映画やテレビドラマが数多く作られているのである。勿論、『幽幻道士』シリーズや『来来!キョンシーズ』の撮影にもこの施設が使用されていた。

 ここに一歩足を踏み入れると、映画やテレビで見た「あの町並み」が目の前に広がる。まさに時間と空間を飛び越えたような感覚に陥るだろう。このコーナーでは、そんな映画村を実際に作品中で使われた場所を中心に紹介して行く事にしよう。

 


 入り口の料金所で300元(約1100円:台湾の物価から考えると結構高い)を払って入場。入ってすぐにお土産屋と、イベント用(?)のステージがある。
 そのまま進むと、池を挟んで石作りの大きなセットが登場。この古城門も映画やテレビシリーズでよく使われた。キョンシーファンにはお馴染みのセットだろう。この門がオープンセットの入り口となる。
 MAP No.1 

  
 オープンセットの入り口となるこの大きなセットは、映画、テレビシリーズ共に使われた。右は『来来!キョンシーズ』のワンシーン。

 門をくぐったら、すぐ裏にある階段を上ってこのセットの上に行ってみよう。ここから電影文化城の全景が一望できる(ページ最上部の写真はここから撮影)。視線を下に下ろすと、そこにある路地は幽幻1でパトロール中の保安隊が特殊霊魂に襲われた現場だったりするのだ。
 MAP No.2 

 
 城門のすぐ下の路地。右は幽幻1から。角の建物や塀はすでに作り変えられている。

 さて、いよいよ映画で見慣れた光景の中に足を踏み入れよう。門から延びる道も映画でよく使われた場所だ。例えば『幽幻道士2』のオープニング(キョンシー隊が現れて逃げまどう市民)や、『霊幻少女』のお盆のシーン(お化けウジャウジャ)など。道の両側には軽食や飲み物の店などがある。これもセットに見えるが、ちゃんと営業しているのだ。
 MAP No.3 

 
 右写真は映画2作目の冒頭シーン。暗くて分かりにくいが、間違いなく同じ場所。この道をキョンシー隊が通ったのだ。

 この電影文化城のオープンセットには2つのメインストリートがあり、上で紹介しているのは向かって左側の通り。この通りを奥に向かって進んで行き、鳥居の近くを右側に入ってみよう。
 普通は見落としてしまうこのちょっとした路地は、『来来!キョンシーズ』でスイカ頭が拾い喰いをしようとした現場だ。後ろに見える建物の形が違うが、この場所である事は間違いないのでおそらく建て直されたのだろう。ここに肉が落ちていても食べないように。
 MAP No.4 

 
 スイカ頭が拾い喰いを企てた現場。この直後、トンボにブン殴られる。

 もう一つのメインストリートは幽幻1で、自転車に乗るテンテンと少年達が初めて出会い、テンテンを追いかけていった通りなのだ。後ろに見える六角形の建物が目印。ここで可愛い女の子を見かけたらすかさずキックボードで追いかけて「小姐ニイハ〜オ」などと話しかけよう。そして軽くあしらわれよう。
 MAP No.5 

 
 2つあるメインストリートのうちの1つがこの通り。右は映画1作目。

 さて、最後に紹介するのは儀荘だ。映画やテレビで儀荘の撮影に使われた建物は複数存在する事が確認出来るが、この映画村には『来来!キョンシーズ』で使用された儀荘がある。キョンシーファンは垂涎ものだ。
 MAP No.6 


来来で儀荘として使われた建物。もっと見たい人は、写真をクリック。

 


 ここはまさにキョンシーファンの聖地。テンテン、キョンシーが好きなら、一度は参拝しておきたい場所だ。台湾に行ったら、必ずここを訪れよう。ガイド本などでも大抵紹介されているし、タクシーの運ちゃんに「中國電影文化城」と紙に書いて見せれば連れてってくれるので何の心配もない。平日に行くと鍵がかかっていて中に入れないセットがあったりするので、行くなら土・日・祝日が狙い目。ロウ人形館や3D映画館などもあり、観光としても楽しめるだろう。運が良ければ映画やドラマの撮影現場を見れるかも知れないぞ。
 営業時間は平日が8:30〜17:30、休日は8:30〜18:00。年中無休。

 

ドラマ等の撮影もしばしば行われている

休日には施設内を馬で回るアトラクションも