QUEEN II
独自の「クイーン・サウンド」を早くも確立した第2作目。
緻密なコンセプトに裏打ちされたその仕上がりは、多くのファンがベスト・アルバムに推す名作。
CD盤のジャケット(何故かLPは買いそびれて今に至ってます)
【SIDE A】(Side White) | |
1 | Procession |
2 | Father To Son |
3 | White Queen (As It Began) |
4 | Some Day One Day |
5 | The Loser In The End |
【SIDE B】(Side Black) | |
1 | Ogre Battle |
2 | The Fairy Feller's Master-Stroke |
3 | Nevermore |
4 | The March Of The Black Queen |
5 | Funny How Love Is |
6 | Seven Seas Of Rhye |
LPで言うところのA面とB面をそれぞれSide White、Side
Blackと銘打ち、Side WhiteはA-5(ロジャー作)を除きブライアンが、 Side Blackはフレディが曲作りを担当。トータルなイメージを打ち出している。 日本盤には、「ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示」というサブタイトルが付けられていた。 サイド・ホワイトの音はきらびやかでハードなのだが「静」といったイメージがある。 対して、圧倒的な音の壁で押しまくるサイド・ブラックはまさに「動」。圧巻である。 緻密なコーラスとテープの逆回転を駆使したイントロからたたみかけるようなブライアンのギター・リフとロジャーのドラムで 始まるB-1。 そしてコーラスとジェットコースターのようにめまぐるしく転調する様が奇跡的に美しいB-2。 前曲ラストのピアノから連なって始まる小曲のB-3。 B-4はこのアルバムのハイライトとでも呼ぶべき曲。 超人的なコーラスと過剰なまでにドラマティックな曲構成は後の「BOHEMIAN RHAPSODY」にも相通じる出来。 アコギとドラム中心のバックにコーラスとヴォーカルが乗っかるB-5を挟んで ラストは1st.のラストでちらっと予告編的に聴かせていた「Seven Seas Of Rhye」。 さて、このアルバムに限らないのだが、CDで聴く時もレコードを引っ繰り返す時のようにA面最後の曲で少し間を空けて 聴いてみて欲しい。 元々の製作意図、というか構成がよりくっきりと見えてくる筈である。 |