Talking about Motor Cycle
●2002年
を振り返ってみると、1年で3台もバイクを乗り換えてしまった。まさにバイク馬鹿である。(^^ゞ
CTの場合は、通勤メインのスクーターが、その積載能力と機動性は良いものの、乗り味があまりにも無機質でつまらない
(まあ、スクーターの乗り味を云々言うこと自体がどうなのよ?というご意見もあるだろうが)のと、生産中止により新車を手
に入れるラストチャンスだった、というのがあった。
結果、その乗り味に関しては大当たりだった。正に目から鱗がポロポロと・・・という感じで、バイクの楽しさを再認識させら
れたのだった。
じゃあ、なんで乗り換えたのか?というと、ドラムブレーキのプアさと加速性能の低さを通勤で使うにつれて、段々と不満に
思い始めてのことである。(蛇足ながら、ドラムブレーキの機構そのものを否定している訳ではありません。十分に効くドラム
ブレーキというのはありますから)
加速のことは置いておくとして、スピードコントロールが自分の意思に忠実にできないということは、自分だけでなく他人をも
危険に晒すことになる。そうして、現在の通勤ルートの交通の流れなどを併せて考えると、使用条件に合致しないかな・・・
ということがひとつ。もうひとつは、オフ系の車両が二台になってしまうと、オンロード系の車両に乗りたい気持ちが沸沸と・・
ということで、次のSPADAに繋がることになる。
SPADAについては、250cc程度の排気量でオンロード、とりあえず動けばいいので価格は安く、ということで中古車雑誌を
パラパラとめくっていて発見したものだ。CTが割りと良い値で買い取ってくれるところがあったため、福沢さんを数人付ける
だけの言わばタダ同然の買い物である。コーナーをきちんと曲がれないので、足回りのOHは別途必要だったが。
さて、SVについてだが、これはもうタイミング、としか言いようが無い。
たまたまネットサーフしていて、偶然ヒットしたのが、ほとんど新車同然の走行距離で程度極上・新車価格と比較して
25人ほど諭吉さんを動員する必要が無いという条件に激しく心を揺さぶられたのだった。(笑)
翌日実車を見にいったのは言うまでも無い。電話での問い合わせは数件あったらしいが、見に来たのは自分が最初の
ようだ。前歴などを聞きつつ一通りざっと全体を見てみる。すでに心は決まっていたのだが、意味も無く一応考えるポーズ
を取って一週間待ってもらうことに。時間をもらったのでひとまず検討は重ねたものの、心変わりは無かったので、札束と
ハンコを握り締め、バイク屋さんへSPADAを走らせたのだった。(SPAちゃんさようなら・・・)
と、いう感じですが、どのバイクも独自の世界を垣間見せてくれてそれぞれ楽しませてくれました。
ずいぶんと散財したように思えますが、ざっと計算するとトータルでは400クラスの新車1台買うより安く上がってます。
気に入りの1台を長く乗り続けるのも良いのですが、この1年は久し振りにバイク熱が甦ったかなと自分でも感じています。
でも暫くは中古車情報に目を通すのは遠慮しておこう。(苦笑)
●ヤラレマシタ
仕事を終えて、さあ帰ろうとヘルメットホルダーからメットを取ろうと・・・取れない???
ホルダー部分を覗き込むと、、、見事にひん曲がってる・・・(;´д`)トホホ
気を取りなおしてざっと車体周りを観察。フムフム、他に異常は無い様だ。
ヘルメットを獲れない腹いせにどこかを壊されたりしなかったのは、不幸中の幸いと言うべきか。
(職場の駐輪場は屋根が無いので、この時は近くの公営駐輪所に止めていた。屋根つけてクレヨン)
近くのバイク屋さんへは、長い坂を登らなければならない。SPADAがいかに軽量とは言え、心臓が飛び出しそうになるのは
必至だ。
平らな所はとりあえず押し歩き、坂道は緊急避難的行為と勝手に決め込み、ノーヘルのまま走る。
(一応遠慮がちに、左ウインカーを点滅させつつチャリ並の速度でゆっくーりと登りました)
事情を話し、メカの人に見てもらうと、あっと言う間の早業でメットは外れ、ホルダーの曲がりも一応見た目まっすぐのところまで
修正してくれました。モトショップKさん、ありがとうございます。
しかし、誰が被ってるか判らないメットなんか獲ろうとして、どうするつもりだったのか?
オレは他人のメットなんかカネ貰っても被りたくなんかないけどね。
●中古車を楽しむ 3
中古車の利点は、といえば色々挙げられるけれど、
1 低価格である
2 現行車以外の選択肢がある
あたりが代表的なところだろうか。
安ければ当然手を出しやすいし、浮いたお金を整備に廻すことができる。自分のSPADAも足回りのオーバーホールと
キャブ調整をして見違える走りになった。あとは消耗部品を交換すれば、走りの機能に関してはほぼ問題なしだ。
外観はちょっとくたびれているけどね。
昔高くて手が出せなかった機種でも、中古なら手が届く、というのもある。また、現行機種のときにあまり感心がなかった
ものが、時を経てよく見えてくるという場合もある。
ただ、中古は当たりはずれがあるし、よく言われるメーター戻しなどもあったりするので、信頼できるバイク屋に探して
もらうか、これだという車種があれば最低2〜3台は見比べて、必ず試乗してから決めたいところだ。
あとは、しっかり整備をしてそのバイク本来の状態を味わうもよし、改造して遊ぶのもよし、である。
●中古車を楽しむ 2
ある日のこと、出勤するため駅へ向かう道の途中(飲み会とかがあるときだけは電車で通勤している)で、ある
バイク屋の店頭に250ccオンロードバイクの中古車が置かれていた。
'88年頃デビューしたそのバイクは、当時はそれほど感心を持って見ていたわけではないが、エンジンの信頼性の
高さ(バイク便で10万キロを越すのはザラだという話)とデザインの小粋さにちょっと惹かれるものがあった。
出力は40psと、いま乗っているTTの10ps増しである。TTはピークパワーを発揮する回転数でメーター読み約130Km/h
程度なので、これなら要求するレベル(1参照)はクリアできるだろうと思った。
その後、中古車情報誌でいくつかの店をあたり、試乗をした上で価格と程度がまあまあバランスの取れていると
思われる車体を見つけられたので、購入を決定した。
ひとつ困ったことは、こいつを手に入れると所有バイクが3台になってしまうこと。
これまでの経験で3台持つとどれか1台がどうしても乗れなくなってコンディションが悪くなってしまうのと、
置き場所の問題で家族の風当たりが強くなって困ってしまう(笑)こと。
TTを手放すことも考えたが、林道ツーリングの楽しみも捨てがたく、今年始めに買ったばかりのCT110を泣く泣く
ドナドナすることになったのであった。
●中古車を楽しむ 1
いわゆる、オフロードタイプのバイクに乗り始めてから、気が付くと10年目に入ろうとしている。
ポジションは楽ちん、シートが高いため遠くを見通せる、下からトルクがあるためスタートダッシュが早い、
車重が軽いため取り回しがしやすい、などダートライディングのみならず街乗りに最適な要素も持っているので、
非常に重宝なオールマイティバイクと言えるのだが、高速道路ではやや力不足、ワインディングロードではやや
楽しみに欠けるなど、欠点とは言えないもののやや物足りなさを感じる部分もある。
そんなわけで、高速がもうちょっとラクに走れる(140km/h程度で巡航できる余裕は欲しい)のと、峠道を楽しめる
バイクは以前から持ちたいとは思っていた。
しかし、現行の400cc以下のバイクで、買いたいと思わせるバイクが無い(スズキのSV400Sが最右翼だったが、
デザイン的に今ひとつ購入を決断するに至らず)ので、バイク雑誌を眺めてはあれこれ考える日々が続いていた。
(以下2に続く)
●オイル交換
GWも後半に入って、やっとバイクをいじる時間が取れたので、CT110のオイル交換をすることにした。
オイルはストックのものがあるので、廃油を燃えるゴミとして捨てるための箱を買いに行った。
自宅から歩いても行けるカー用品店にあるのは大きなものばかりで、容量0.9LのCT110のためにはちょっともったいないので、
2輪専門の用品店で小さいものを買った。そこでのこと。店内のアナウンスが、あるバイクのオイル交換を終了したことを告げ
ていた。
最近ではかなり手に入り易い価格帯になったとは言え、相変わらずその名前とスタイルは独特のオーラを放つスポーツバイ
クである。そのバイクのオーナーなら屋根はなくとも自分で整備する場所くらいはあるはずだが・・・
敢えて4輪に例えるなら、フェラーリやポルシェのオイル交換を、オー○○ック○やイ○○ー○ットに依頼するようなものだ。
そんな人っているのだろうか?
(ただし、過去にケーターハム・スーパーセブンのオイル交換をオー○○ック○に依頼している光景に遭遇したことはあるだけ
に、無いとは言えないが・・・)
オイル交換は最も基本的かつ作業も簡単な整備だ。バイク乗りならこのくらいは自分でやらなきゃね。
●蘇る「あの時」の感触
バイク乗りなら、初めてバイクに跨って走り出したときの感激を誰もが覚えていると思うが、いつしかその感覚も薄らいでいく
もの。相変わらずバイクに乗るのは楽しいし、だからこそ乗り続けているのだけど、あの時の感激を再び味わうことは出来な
いものだと思っていた。歳を重ねるにつれて自分の感性がいつしか鈍くなっているのだと考えていたのだ。
ところが、実はそうではなかった。今年になってから通勤用に手に入れたHONDA
CT110(通称ハンターカブ)というバイクが、
その考えを見事に引っ繰り返してくれたのだ。4ストローク・105ccのエンジン。動力性能は推して知るべしである。
設計年度も相当に古い。しかし、その楽しさといったら、走りながら声を出して笑ってしまったほどである。納車時にバイク屋
から自分の家まで帰る道すがら、終始ヘルメットの中の顔は緩みっぱなしだったのだ。
最新のテクノロジーで造られた850ccのビッグバイクに乗った時ですら感じなかったものを、ちっぽけな105ccのバイクがもた
らしてくれる。バイクの楽しさは排気量の大小や古い・新しいでは推し量れないのだ。