遠藤淑子作品 大好き

私は好きな作家は?と聞かれたら、まず最初に「塩野七生」と答えるほど塩野七生先生に影響うけまくりだが、「ふぇい」は「ふぇい」であり、塩野七生先生になれるはずが無く、当然考え方の違う部分も出てくる。

その際たるものが「マンガを読む」であろう。塩野先生のエッセイにあれだけマンガを読むのはセクシーでないとか、マンガについての悪口を書いてあるのを読んでも私の受ける感想は

「塩野先生は本当にいいマンガというのを読んだことが無いんだなあ」

程度になります。

そんな私の中で今一番いいマンガというのがこの遠藤淑子先生の作品である。

えー、今、あちこちから「27歳にもなって少女マンガにはまってるんじゃない」といった声が聞こえてきそうであるが、それは遠藤先生の作品を読んだ事がないか、読み取る力が無いかだと断言しよう。そう言い切れるまでに面白いのだ。

まず物語として秀逸だ。人間性というものに対する優しい見方、深く、それでいて決して暗くなり過ぎないテーマ、そしてそれを見せるテクニックとしてのギャグ。どれも一級品である。笑いながら読めて、最後に感動させる、そんな良さが遠藤先生の作品にはあります。

絵…は…残念ながら上手ではない。ただこういった作品に上手な流行りの絵が必要かといったらそうではない。しかも上手ではないが味のある絵で深みを増してくれる。

もし、あなたが遠藤淑子先生の作品を読んだ事が無かったら悪いことは言わない。読め。

白泉社の花とゆめコミックスから単行本が出ている。最初の1冊は「心の家路」がいいかな?このページからファンサイトへのリンクも充実しているので、そちらもよろしければどうぞ。




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