ミロシェビッチという悪党

ミロシェビッチ元大統領といえば世界レベルでしばらくぶりに出てきた大物の悪党ですので(なんとフセイン以来)、わたし的にはもっと頑張って欲しかったのですけど…いがいにあっけなく終わってしまいましたね。

今、米欧を中心として彼を国際法廷に引き出そうとしていますが、ミロシェビッチ元大統領は一体どこが悪かったのでしょうか。一般的には2つ考えられます

@       民族主義を掲げて、コソボでアルバニア系住民を弾圧したこと

A       独裁者だから

 この内@ですけど、後任のコシュトニツァ氏が穏健とはいえ民族主義者ですので、ユーゴスラビアでは「悪」と考えられてないのは明らかでしょう。それに、コソボではミロシェビッチ元大統領が民族浄化政策を掲げるまでアルバニア系住民がセルビア系住民を弾圧していましたし、やられた事をやり返すのが「悪」であると言い切れるでしょうか?

それにAが「悪」であるというのなら、米欧が北朝鮮と国交樹立しようとしているのは、思いっきり矛盾していませんか?独裁歴なら北朝鮮のほうが圧倒的に上ですけど、どうお考えなのでしょうか。

結局、ミロシェビッチ元大統領が失脚したのは、世界を相手にケンカを売られて(売ってではない)自国民を食わせることが出来なかったからになります。米欧は、自国民を食わせることが出来なかった罪で(しかも自分達がそうなるようにした)彼をどう裁くのでしょうか。今後に注目したいと思います。




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