Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界の家族同姓/夫婦別姓」

 世界の名前
 多くの人々が暮らしていく中で人々がより暮らしやすいように、より便利なように、より人間らしく幸せに生きられるように、それぞれの文化圏で約束事が決められてきました。名前が違う者同士が結婚したときの名前の選択もその一つです。同じ文化圏でもいつの時代でも同じだったわけでなく、また、隣り合った文化圏でも大きな違いがあるところもあります。家族の名前、夫婦の名乗り方からその文化圏の家族観、人間観が透けて見えてきます。
 この事典は世界の人々のさまざまな考え方、思いを紹介する事典です。自分と違った考え方を知ることによって、相対的にものごとを見る目を養い、より深く物事を考える姿勢を身につけていきたいという願いのもとにつくられています。

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夫婦別姓 名前について
 
 瀬戸口彩さんからこんなメールをいただきました。ご本人の許可をいただいてここに掲載させていただきます。

 たいていの友達は私を「あや」でidentifyします。高校以来という関係では、特に結婚して別の姓になると「新姓」で呼ばなければならなくなるので大変です。私の場合、姓よりfirst nameに由来する通称だったため、今ラッキーと思っています。例)フクちゃん=福島さん、は今「林さん」です。女同士では「フクちゃん」と呼び、でも手紙を書くとき宛名は新姓です。じゃないと、届かないから。

 男の子は遠慮しがちに、瀬戸口に気を使いながら、封筒の宛名は「瀬戸口彩様」 中の便箋の書出しには「内村さん」。そうでないと、ピンと来ないと言います。Multiculturalpediaには結婚すると姓がどう変わるか、法律の規定と現状などの項目がありますか。とても興味があるのです。世界中の女性たちがこの問題をどうクリアしているのか。
 私は「あや」と呼ばれたいのです。新姓はもちろん旧姓も今の私そのものではないから。

 
 誰もがいやな思いをすることなく暮らしていける名前のあり方はとても大切なテーマなので広く深く掘り下げていきたいと思います。名前のあり方について海外にお住まいの方、ぜひその文化圏の工夫や知恵、実態をご紹介ください。また、「名前」のことで何か思い出やエピソードをお持ちの方はぜひご提供下さい。日本そして、世界の実態、人々の「名前」というものへの思いを集めていきます。ぜひご協力下さい。情報をお寄せ下さる際は、そのまま掲載してもよいかどうかもお書き添え下さい。

 やがてこのページも各言語に翻訳され、私たちはまた異なる視点、新たな考えを知ることができるようになっていきます。始まりはいつも小さな一歩ですが、Multiculturalpediaの強みは終わりのない事典ということにあります。それぞれの世代が大切だと思うことを残し次の世代にゆだねていく、というまったく新しいスタイルの事典です。事典の記述者は世代、国境、時代を越えた人々なのです。


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家族同姓1

   「夫婦別性」の記事を読み、私も結婚したてのころ違和感を感じたことを思い出しました。親は娘の名前を考えるとき、結婚して名前が変るなんて考えずに、今の苗字にあわせた名前を考えますよね。それが突然組み合わせも、字画も無視されて新しい姓名が出来上がってしまう。親としてはちょっぴり残念なことだと思います。しかし、親からもらった名前も自分で選択したわけではありません。親とのしがらみを断ち切って新しい姓を自分の名前の上に選び取ったとも言えるわけです。むしろ結婚しても姓が変わらないとなると何も選択肢がなくなってしまいます。いつまでもいつまでも親からもらったものを背負っていかなければならない気がしませんか。日本の多くの男性は人生において女性より選択肢が少ないのでは?
 我が家では男3人対女一人ですが、私だけ姓が違ったら、しっくり来ないと思います。同じ屋根の下に同じ姓の人が集まって一つの家族というのが私の性分には合うようです。10年の間に違和感はすっかりとれ、「家族同姓」を快く受けとめています。

2000年3月1日(水)  makoさん
 makoさん、Multiculturalpediaの1ページを作って下さってありがとうございます。
 かばんや服を買うとき、自分に似合うものをああでもないこうでもないと選んで買うものですが、はじめは馴染めなくとも何年も使っているうちに、着ているうちに馴染んできて自分の身体の延長のように思えてくることがあります。人間の順応性はすごいですね。
 「日本の多くの男性は人生において女性より選択肢が少ないのでは?」
 そうですね。法律上は夫、妻のどちらの姓を名乗ってもよいことになっていますが、日本では改姓は圧倒的に女性が多いのが現状です。結婚前と結婚後に姓が変わる不都合さを最低限、名前を変えなかった側は理解する姿勢を持ちたいと思います。
 万人に正しい答えというものは数学の問題と違って名前に関しては存在しないと思いますが、いろいろな環境にある方が見つけられた答えをたくわえさせていただいているうちに、やがてこの事典が訪れる方々のヒントとなったり、新しい見方を提供することができるようなものにきっと成長していくと思います。
ありがとうございました。

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ダブルネーム

   ドイツではダブルネームがはやっていますが、私はあれも絶対反対。
 名前はシンプルで覚えやすいのが一番。ファーストネームで呼び合えるような社会なら別ですが、いちいち仕事で長たらしい名前を言わなければならないのは効率的ではありません。日本では小学校でも授業では苗字で呼び合いますから、(うちの子どもの学校では男の子も女の子も”さん”づけです。)大変です。指名するたびに、「山田・田中さん」「佐藤・市川さん」なんて言っていたら、それだけで10分はロスしてしまうでしょう。
 2000年3月1日(水)  makoさん
 makoさん、Multiculturalpediaの制作に参加して下さってありがとうございます。 ファーストネームで呼び合う社会か姓で呼び合う社会か、というのが書いていらっしゃるようにこのダブルネームではカギを握るようですね。  日本にもダブルネームを通称として生活している方がいらっしゃるんでしょうか。
 外国で成功しているものでも文化が違えば他の国ではうまくいかないものがありそうですね。名前に関しては基本的には本人が呼ばれたい形を目指す社会がいいと思いますがいかがでしょう。  結婚すると大半の女性が名字を男性の名字に変える日本の社会では男性と女性の名字に対しての思いのギャップが大きいと思います。この多文化理解事典は自分と違うさまざまな意見、考えを共有し合い、そこから新たな知恵を生み出すものとしても存在したいと思います。国内の世代、女性と男性の考え方の違いについても扱っていきたいと思います。 多様な意見・考えが集まる場としていきたいと思います。  事典に加えさせていただきます。どうもありがとうございました。

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家族同姓2

在米既婚40代男性です。
私たち夫婦の若い友人は、生後まもなく母親が再婚(あるいはシングルマザーとして出産して初婚?)
中学生までは母親の再婚相手(養父)の姓を名乗っていました。その後離婚した母親と共にフロリダへ引越して母親の姓を名乗り、
LAに住む養父(血の繋がりは無いけれどいつも『自分にとっての唯一のPapa』だと彼女は言います)が体を壊したのでLAに引っ越してきて養父と一緒に暮らし始めて、養父の姓に改姓。
(血のつながりが無いので、日本で言う家庭裁判所での面倒な改姓手続きが必要でした)
彼女は近々結婚して夫(現婚約者)の姓に変わります。

(血のつながりが有っても無くても)家族同姓を実行し続けている若い友人の話をご紹介させて頂きました。

私の妻は、米国籍者として日本で生まれました。
彼女が父(故人)の姓(自分の姓)にこだわり続けていたので、結婚する際に『俺は自分の姓にはこだわりは無いから俺が改姓しても構わないけど、家族は同じ姓で居たい』と言い、本人(妻)が自分の意思で、自分のミドルネームを捨ててそこへ父の姓を入れ、FirstName−父の姓ー夫の姓という名前を選択しました。


 2003年1月1日(水) 純@LAさん
   純@LAさん、Multiculturalpediaの制作に参加していただき、ありがとうございます。

大変興味深く読ませていただきました。

名前って改めて大切だなと思いました。

これを読んでいらっしゃる方はたいてい自分の名前を持っていらっしゃると思います。

もし、自分の名前が無かったら、・・・。
そんな世界を想像したことがみなさんはあるでしょうか。

牧場にはたくさんの牛がいます。いるのは牛です。その牛に名前がつけられたらどうなるでしょう。「ちはる」や「ゆうき」などと。名前は名付けられたものに、ある意味、生命を吹き込む力があるかのように感じます。また、自分とその対象との関係を意識させる働きがあるように思います。

戦争のとき、人を殺せるのは相手の名前を知らないからかもしれないと思います。この多文化理解事典は制作に携わってくださる方の姿がまぶたに浮かぶ事典を目指しています。事典の作成に参加してくださった方に、親近感がわき、会ってみたいと思えるような、そんな生きた多文化理解事典を目指しています。「死んで解剖された魚」の事実の羅列を記したものでなく、「泳いでいる魚」の事典を作りたいと思います。

互いの大切な名前をどう扱うか、結婚のとき、子どもが生まれたとき、大問題になることがあります。配偶者とその両親と、自分と自分の両親の関係はこれは立派な異文化だと思います。

純@LAさんが書いてくださったことは、世界のいろいろな方にいろいろなことで参考になっていくことだと思います。「世界の名前」「世界の家族同姓・夫婦別姓」はこれからもみなさんといっしょに考えていきたいテーマです。

ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

純@LAさんにとって2003年がとってもいい年となりますように。
 「世界の家族同姓/夫婦別姓」についてのご感想、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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