Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界の土砂降り」

 日本では大粒の雨が滝のように降るとき、「土砂降り」の雨と形容します。世界でもそんな比喩を使っていることをYさんが教えてくださってこのコーナーが始まりました。どうもありがとうございます。

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日本1、フランス語1、英語1

   以前、日本語を学習している生徒と、ことわざなんかも比較すると面白いかも、という話になったことがあります。日本語の「土砂降り」(土や砂が降ってくる?)

 英語で「it rains cats and dogs」(現在はあまり聞きませんけど)

 フランス語では 「il pleut des cordes」(ロープが降ってくる)というそうです。

 気の利いたことわざや格言がうまく使えると日本語もワンランクアップしますよね。(私が勉強して日本語を磨きたいぐらいです。)

 2001年11月16日(金)Yさん
 どうもありがとうございました。世界の「土砂降り」表現が世界中から集まったら楽しいですね。そうしたらどこへ行っても「あっ、ドシャブリだ」ってその表現で言えるからもう大丈夫ですね(何が大丈夫なんだかわかりませんが)。エピソードなどもいただければうれしく思います。「土砂降り」をあなたのところでは、友達のところでは、どう言うか、皆さん、どうぞご協力お願いします。

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タイ1

 はじめまして。「土砂降り」について検索していたら、このサイトに出会いました。

いま読んでいる英語の本に、「タイでは土砂降りの雨のことを、raining shrimpという」と書いてありました。こういう表現に出会った方、いらっしゃいますか?
これ、日本語に直すときは「エビ降りの雨」というんでしょうかねぇ? 「エビが空から降ってきた」? スコールのようにとつぜん空からエビが…すごいですね。
映画「マグノリア」で最後にカエルがぼとぼと降ってきたシーンを思い出します。

 2002年9月29日(日) ゆ〜こさん
   ゆ〜こさん、Multiculturalpediaの制作に加わっていただきありがとうございます。

 おもしろいですね。タガログ語やフィリピンに詳しい方からニュアンスを教えていただけたらおもしろいでしょうね。ぜひよろしくお願いします。

 ゆ〜こさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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「覆水はどうして盆なんかに入れてあったのだろう」 中国1、日本2

 「覆水盆に返らず」という諺があります。
こぼされた「水はどうしてお盆なんかに入っていたんだろう?」と思ったことがありませんか。

この諺は「こぼした(ぶちまけた)水は盆には返らない」という意味ですが、その前にどうしてお盆なんかに水を入れたんでしょう。

土砂降りを日中辞典でひくと、「傾盆大雨」と出ていました。確かにお盆を傾けると、ザーっと水がこぼれるでしょうが、大雨のようにとは思えません。せいぜい小雨程度にしか感じられないでしょう。

どうも「盆」が怪しい。

日本のお盆と中国の盆は違うのではないかと思って、日中辞典で「盆」が何を指すか見ると、はたして、「浴槽」、「植木鉢」、「洗面器」などと出ています。どうやら日本のお盆なんかとんでもないといったシロモノで、もっと深い容器を指すようです。「バケツをひっくり返したような大雨」と日本語で言いますが、「傾盆大雨」はそういった形容でしょう。

「覆水盆に返らず」はどの国語辞典にも出ていますが、中国語では「覆水難收」と言うようです。



 2002年9月29日(日) 
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日本3、日本4

 大雨の日、職場の人とバスに乗っていたとき、その方が大雨のことを今ではあまり言わないけれど昔は「車軸を流す」と形容したそうだと話してくださいました。車軸とは車の心棒のことでそれぐらい太い雨脚で雨が降るさまのことだそうです。

 「篠突く(しのつく)雨」とも「篠を突くような雨」とも言いますね。(篠竹は茎が細く、群生している植物です。  激しい雨を形容する言葉はさまざまな文化圏にきっといろいろありそうですね。エピソードも交えて教えていただければありがたく思います。

 2002年9月29日(日) 
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土砂降りの謎

 「世界の土砂降り」を拝見して子どもの頃からの謎が解けました。

「トムとジェリーの真ん中のやつ」で, 猫が天国に行って,なぜ自分が死んだのかを話すのですが,「ひどい土砂降りで・・・。」と話しているときの画像が犬と猫がたくさん降ってくるシーンだったのです。

ちなみにその回の「オチ」は,
ビックリして何も話せなくなっている天国の猫に
「なんだい?猫にべろ取られたの?」と話し掛けるシーンでした。

英語の慣用句が分かっていればもっとおもしろく見られたのでしょうね〜。(分からなくてもすごくおもしろかったですが)



 2003年 5月11日(日)パクシさん
   パクシさん、Multiculturalpedia(多文化理解事典)の制作にご協力くださってありがとうございます。このエピソードのおかげで、"It rains cats and dogs".というフレーズがより楽しく訪れた方々の心に飛び込んでいったように思います。

 このフレーズってどうやって生まれたのでしょう。昔の人が大雨を見ていて連想したことなんでしょうね。ザーザーと降り続く豪雨の中で、まるでたくさんのネコや犬が降ってきたみたいだと感じたのでしょうか。その頃はきっと野良犬や野良猫がたくさんいたんでしょうね。センスのいい人が、犬や猫の、何匹も飛び出す様を昔の人は楽しく連想して、言葉にして、それが人々の喝采を浴び、広まっていったのでしょうね。

 この言葉が最近はあまり使われなくなってきた、というのはどうしてでしょう。古い表現が使われなくなることはよくあることです。その類でしょうか。

 日本では野良猫はまだ住宅地だったらよく見かけますが、野良犬を見かけることはなくなってきたように思います。

(「ドラえもん」がネコ型ロボットで、イヌ型ロボットでないのもこういった日本事情からかもしれません。この「えもん」は昔よくあった名前、「衛門」からきているのでしょう。おそらくこの「ドラ」はどらネコから来ているのでしょうね。実にうまい命名だと思います。)

昔の人はこのフレーズ("It rains cats and dogs".)に、オーバーな表現だけど、ああ、あんな様子か、とピンと来たかもしれません。自然からどんどん離れていく現代人には、想像できなくなってきたのかもしれませんね。

 たくさんの人々が逃げまどうさまを、ちょっと前まで「蜘蛛の子を散らすよう」と表しました(「クモの子の入っている袋を破ると、多くの子が四方八方に散らばることから」『大辞林 第二版』)。昔は「雨後の筍(たけのこ)」、雨があがった後に次々にたけのこが生えるというのは実感のあった言葉なんでしょう。これらの言葉も使われなくなってきたのは同じ理由かもしれません。何気ないこれらの言葉の変遷は山や川や木や草や虫や動物が自分たちの仲間だった「自然の中に人間」がいた時代から、「人間が自然の外に出た」時代に変わってきていることを表しているのかもしれません。

 身近な自然を使って描写した言葉がどんどん消えてきているというのは、人が自然からどんどん離れてきていると言い換えられることかもしれません。
 「世界の土砂降り」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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