渡辺 宏紀さん、Multiculturalpediaを訪問してくださってありがとうございます。
映画に関する記念日についての情報、寄せられるといいですね。このサイトはいろいろな方が見ていらっしゃるので気長にお待ちください。
去年、日本語を学習しているアメリカの方に、「映画はどうしてムービーと言わないのか」と質問されたことがあります。現代に近い時期に日本に入った「バス」や「タクシー」は英語と同じなのにどうして「ムービー」と言わずに「えいが」と言うのか、という質問です。
彼女の質問を聞きながら、どうしてか考えました。 アメリカやイギリスなどの英語圏から入ったものでないからでしょうか。 中国語で「映画」と言い、それをそのまま使っているのでしょうか。 それとも日本独自の言葉なのでしょうか。
明治の頃、福沢諭吉などが日本に無い、外国の言葉の概念を日本語で伝えようと新たに作ろうとしたりして苦心しました。「権利」、「自由」、「演説」、「経済」などがその頃工夫して作られた言葉です。
しかし、昭和のあたりになると外来語はそのほうがカッコよく、耳新しく聞こえるためか、外国語のまま入ってくることが増えました。
「映画」というものはいつから日本に入って来たのでしょう。
「映画」のことを日本ではいろいろに言い表してきました。 「ムービー」もそうですし、「シネマ」、「キネマ」、「映画」、「活動写真」とも呼んできました。
昔は「映画」と言わずに「活動写真」、「シネマ」、「キネマ」と呼んでいたようです。
「活動写真」は、『日本国語大辞典』(第一版 小学館)によると、英語のmotion picture, moving pictureの訳語。映画の旧称。昭和10年(1935)以降、次第に使われなくなった、とあります。夏目漱石の『三四郎』では「映画」でなく、「活動写真」と出ています(「菊人形を見る位なら活動写真を見に行きます」)。
「活動写真」に代わって「映画」が用いられ始めたのは大正中頃という(『日本国語大辞典』(第一版 小学館))。
「シネマ」というのはフランス語っぽいですが、「キネマ」は何語なんでしょう。
『基本外来語辞典』(東京堂出版)によると、「シネマ」はフランス語で、ギリシャ語 kinein「動く」 からつくったことばだそうです。また、「キネマ」は kinema英語 となっていますが、キネマトグラフkinematographというドイツ語も紹介されていて、これは(キネマの)最初の呼び名で、後にキネマと略した、とあります。語源はギリシャ語の kinema(活動)+ graphos(記録するもの)だそうです。
インターネット上ではムービーファイルはよく動画ファイルと訳されますね。
同じもののことでも、その言い方で受け取るイメージが異なってくるように思います。 「ムービー」、「シネマ」、「キネマ」、「活動写真」、「映画」、「動画」。
漢字の国、中国ではどう呼んでいるのでしょう。世界のいろいろな文化圏ではどう呼んでいるのでしょう。「世界の映画」、始めたいと思います。世界のいろいろなところに住んでいる方々、ぜひ教えてください。お願いします。そして、渡辺 宏紀さんの質問、「映画が初めて日本で上映された日」などの記念日も。
|