Multi-Cultural-Pedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「私の好きなことば」

      「Dis-moi ce que tu manges, je te dirai ce que tu es.
(Brillat-Savarin, Physiologie du gout, meditations de gastronomie, 1825年)
どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるかを言い当ててみせよう(岩波文庫 『美味礼賛』 関根秀雄・戸部松実訳)」という有名な言葉があります。それと同じく、好きな言葉はその人の人となりを語ってくれる面も持っているかもしれません。どんな人と出会い、どんな出来事と遭遇し、どんな思いを持って人生を送ってきたか。

 好きな言葉を知ることによって、その文化圏の人々が急に身近かに感じられることがあるかもしれません。また、こんな発想があるんだと新しい見方を教えてもらえるかもしれません。

 世界の人々がどんな言葉を好きか見てみませんか、そしてあなたの好きな言葉も世界中の人々に教えてあげてください。

Thomas Brandacherさん(オーストリア)

 オーストリアのThomas Brandacherさんが好きな言葉は、
DAS EINZIGE, DAS MAN AUFGIBT, IST EIN BRIEF.
だそうです。

 直訳すると、
   The only thing you give up is a letter.
となるそうです。

 AUFGEBENは 英語の to post 、EINENは a に、BRIEFは letterに相当し、EINEN AUGGEBEN BRIEFは To post a letter という意味をもつとのこと。
 多義語が鍵となり、本当の意味は、
     You should never give up. だそうで、ドイツ語ができればこの洒落た表現を味わうことができるのにと悔しい思いがします。

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DUNCAN WRIGHTさん(カナダ)

「ええっとね」と「ええと」

 カッコよく聞こえるからこの言葉が好きです。この言葉を使うと本当の自分よりもっと上手に聞こえると思います。
 この言葉を使うと、日本人の友だちは日本人みたいと言ってくれます。友だちは英語で"You will be Japanese."と言いました。

 それから、Carpe Diem と Tempus Fugit という言葉も好きです。

 Carpe Diem はラテン語で、「一日を大切に使いなさい」という意味です。英語で言うと、"Seize the day." となります。これは両親が時々僕に言ってくれます。
 もう一つの Tempus Fugit もラテン語で、これは英語で "Time flies."(光陰矢の如し)です。教会のキャンプで習いました。

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(インド)

インドの方に伺った。
 「インドの古い言葉にこんなフレーズがあります。」と言ってその方はさらさらとヒンズー語で書いてくれた。逆さまのハートマークがいくつもあってきれいな文字だなと思って見ていた。

 これはどんな意味ですか。
「そうですね。英語に翻訳すると、Of all the donations, knowledge(skill) is the greatest one. になるでしょうか。」

 お金や食べ物をもらってもそれがなくなったら、終わり。でも、技術や知識を得ることができるとその人の一生の宝になる、という意味だそうだ。

 インドの古い、古い書物に載っている言葉だそうだ。
 「困っている人を助けるときには、魚を与えるより、魚の釣り方を教えろ」という有名な言葉はここから生まれたのかもしれない。

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