Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

NEW
日本の子ども達へ
カウンター設置2006年10月20日

 日本に来た子どもたちといっしょに何度も近隣の日本の学校に見学に行った。その都度見学のお礼に日本の子どもたちに子どもたちの国の文化を紹介している。毎回まいかいメッセージをいっしょうけんめい考えている。(以下はベトナムの子ども達の見学の際)

この子たちのことを伝える、またとないチャンスだと思う。国で別れてきた犬、友だちの話をするときにさびしい顔をしたり、目に涙を浮かべるこの子たちはこれから日本で生きていかなければならない。

 この子たちが一生懸命難しい日本語や日本の生活習慣を吸収し、日本社会にとけ込めるように大変な苦労をしていることを話し、それからこの子たちが持っている(例えば)ベトナムの文化の豊かさを少しでも伝え、互いに近づきたい、友だちになりたいと思えるような出会いにしたい。

 ベトナムの子どもたちだけが努力するのでなく、日本の子どもたちだけがボランティアになるのでなく、互いに友だちとして近づきたくなるように、そしてベトナムの子たちも日本の子たちも互いの文化に畏敬の念を持てるようにこの機会を最大限に活用したい。

NEW
日本の子ども達へ

☆★☆
 この子たちは今毎日日本語の勉強をしています。日本語の勉強の期間は4か月しかないので日本では漢字を初めて習う子どもたちが2年間かけて勉強する1年と2年の漢字を4か月で勉強します。

 ベトナム語と日本語は似ている部分もありますが、違っている部分もたくさんあり、それがこの子たちを苦しめています。例えば言葉の順番が違います。「黄色いピカチュウ」は「ピカチュウ黄色い」になるし、「青い空」は「空青い」、「あの茶色い2匹の犬」は「2犬茶色いあの」になります。みんな、「このかわいい3匹の子猫」がどんな順番になるか、わかりますか。むずかしいでしょ。

 この子たちは一生懸命に日本語を勉強しています。でも、みんなと話すときはきっと間違えることもあると思います。そのとき、おかしい、変だ、と思うのは自然なことだと思いますが、この話を思い出して笑うのは我慢してください。みんなと同じでこの子たちも笑われるのはとてもつらいんです。

 みんなは「しゃっくり」が出て、止まらなくなったことがありますか。そんなとき、どうしますか。困りますよね。ベトナムの人たちも、水を飲んだり、驚かせたり、息を止めたりするそうです。そして、こんなこともすると教えてくれました。「お母さんが質問ぜめにします。」今日どんなこと学校であったの?、忘れ物しなかった?、友だちと何をして遊んだ?、給食には何が出た?、今日何が一番楽しかった?、宿題はあるの?休むひまなく次々に質問し、子どもは答えるのに息もできないくらいになって、気がついたらしゃっくりが止まっている、というわけです。この話はベトナムだけじゃないようです。

 それから、みんなは鬼ごっこなんかで鬼を決めるとき、どうやって決めますか。ベトナムにもじゃんけんがあると思いますか。ベトナムにもあります。日本と同じじゃんけんもあるし、違うじゃんけんもあります。その一つを紹介しましょう。この手が「井戸」、そしてこれが「金槌」、「釘」を表します。 どれがどれに勝つと思いますか。いつかこの子たちとぜひじゃんけんをしてみてください。

 絶対にうそをつかないでね、約束だよ、というとき、日本では何をしますか。小指と小指で指切りをしますね。ベトナムでも指切りをします。日本と同じく小指と小指でもしますが、他の指ですることもあります。何指ですると思いますか。

 指切り、しゃっくりの止め方、じゃんけん、他にもいっぱいありますが、これは一人の人が考えたものではありません。ずっとずっと昔の人が考え出してそれをたくさんの人たちが伝えてきたものです。みんなも、そういった日本の知恵をいっぱい持っています。この子たちもベトナムの知恵をたくさん持っています。それを交換できたらみんなの毎日がもっと楽しくなると思います。

 この子たちはみんなと友だちになりたいと思っています。この子たちのことをどうぞよろしくお願いします。 ☆★☆

  

 ご感想など何でもひろばにぜひお寄せください。


HOME