Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界の小春日和」

 いろいろな文化圏にこの言葉はあるそうで、英語圏では Indian Summer、ロシアでは「老人のナントカカントカ」というそうだ。いろいろな文化圏での表現方法をご存じの方はぜひお教えください。

日本語
「小春日和」
冬の初めの春のように暖かな天気、日。春の暖かい日について言う言葉ではない。

英語
Indian Summer
 以前に小春日和についてふれたメールをKilikinaさんからいただいたことを思い出しました。許可をいただけたので、ここに転載させていただきます。
 季節が逆戻りしたような陽気が続いております。
お忙しい毎日と思いますが お元気でいらっしゃいますか。
アメリカでは こんな陽気を Indian Summer と言います。秋が深まる前のこの位の時期に ちょうどこんな感じで暑さがぶり返すのですがこれをそう呼びます。

 名前の由来にはちょっと偏見が含まれています。日本でも前に「インディアン 嘘つかない!」と云うキャッチ・コピーが あったように記憶していますが、このIndian Summerも この「嘘」から由来しています。あたかも インディアンに騙されたかのように 夏を思わせる陽気に逆戻りすることを指しています。

 ご存じのように アメリカは人種差別的な事柄に対して非常に細やかに配慮をする国です。背景にはこんなようないきさつがありますが テレビの天気予報でも Indian Summerと云う名称はサラッと使われています。
 ですから この由来は「敢えて言うならば・・・」と云うような暗黙の認識がなされているような気がいたします。つまり 特にインディアンがどうのこうのと云う解釈よりも 単にこんな時期をIndian Summerと親しみをもって呼んでいます。

 転載を許可してくださったKilikinaさんに感謝いたします。


ロシア語
「老人のナントカカントカ」
情報をお待ちしております。

 「ひろば」のコーナーにaminaさんから情報をいただきました。

 初めて寄せて頂きました。とっても為になる素敵なページで大好きになりました! これを書き終えたら さっそく“お気に入り”のページに加えようと思います。
さて、小春日和のロシア語ですが、2〜3日前 BSの天気予報で、“老(婦)人 の夏” と説明してた記憶があります。(老婦人は、フランスで、老人又は女の夏、 だったかも) とりあえず、日本だけは秋を示すのに、他の国では‘夏’でした。
理由としては 夏の平均気温が 日本は31度、他はみんな25度前後だから、 ということでした。
 では!!
amina :)
 aminaさん、貴重な情報をありがとうございました。


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ベラルーシ1

  ロシアと同じで「(老)婦人の夏」です。

 2000年7月9日(日) 「ベラルーシの部屋」のTさん
   ありがとうございました。
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ドイツ1

   かつてドイツ語の同時通訳を目指して語学留学した経験があるものですが、帰国してずいぶん経ってから偶然知りました。「老婦人の夏」というそうです。

 坂田靖子という私の大好きな漫画家にこのタイトルの素敵な(ちょっと悲しい)お話があります。原語は何だろ?ちょっと待ってください。あった!"der Altweibersommer"でした。

Altは老、 weibが女の人、 sommerが夏を意味しています。

 なぜそういうのか、今度ドイツ人の友達に聞いてみますね。

 2001年1月17日(水) 瀬戸口/内村 彩さん
   瀬戸口/内村 彩さん、Multiculturalpediaの制作に加わってくださってありがとうございます。

 「小春日和」春の暖かい日について言う言葉ではなくて、冬の初めの春のように暖かな天気、日。いろいろな文化圏にこの言葉はあって、・・・という話をドイツに行っていた方からうかがって、このページが始まりました。

 瀬戸口/内村 彩 さんによって、ドイツでは「老婦人の夏」"der Altweibersommer"(Altは老、 weibが女の人、 sommerが夏)ということを初めて知りました。このトピックを最初に言ってくれた方も「なぜそういうのか」疑問に思われたのだと思います。

 ノンフィクションの謎解き、これからも楽しんでいきたいと思います。
「小春日和」について今までも情報をいただいています。できるだけ早く更新したいと思っています。
 瀬戸口/内村 彩さん、どうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。 

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Indian Summer 感想
「5つの言語の最も有効な使い分け」 

   言語は文化であるとよく言われますが、初めて実感しました。同じ天気を形容することばの背景がこんなに違うんですね。そこをいくと、日本語って気配りのあるい繊細で優しい言葉だと思いませんか?あらためて感動しました。

 それから、言霊ってきっと本当にあるんでしょうね。Indian Summer だけでなくいろいろ Visit してみます。 



イタリア(忘れてしまってごめんなさい)の作品を読んでいて見つけた、とっても面白いお話です。
神様と話すならスペイン語。人生を語るならフランス語。ビジネスを話すときは英語。馬と話すならドイツ語。女性と話すときはイタリア語。

個人的にはイタリア語の語感がとっても美しくて大好きです。英語は機能的でいいなーと思います。フランス語は見る言語であり国連などでは、重要書類はフランス語でという場合も多いそう。(記憶が定かでない)。ドイツ人は森の民であって、耳のみで正確なコミュニケーションを行うために文法を複雑化する結果になってしまったそう。スペイン語は、言葉からファイアーってかんじがいいですよね。 

一番好きなのは、言霊の美しい日本語と、音の美しいイタリア語。この2つの言語、主語を省略してしまうところなんかよく似てます。



 2001年10月31日(水) 伊集院ひかるさん
   Multiculturalpediaに来てくださってありがとうございます。
 「言語は文化であるとよく言われますが、初めて実感しました。同じ天気を形容することばの背景がこんなに違うんですね。」
 「世界の小春日和」これからもどんどん展開していくと思います。どうぞよろしく。

 「神様と話すならスペイン語。人生を語るならフランス語。ビジネスを話すときは英語。馬と話すならドイツ語。女性と話すときはイタリア語。」
 おもしろいですね。将来何かページを作りたいと思いました。
 タモリが4カ国マージャンとかいう芸を持っていますが、彼はその言語の「らしさ」を真似る天才だと思います。でたらめなのにそれっぽく聞こえます。どの言語も「らしさ」を持っていてそれを見抜いてタモリは話すんでしょうね。タモリさん、これを見ていたらぜひ「笑っていいとも 増刊号」で 「神様と話すならスペイン語。人生を語るならフランス語。ビジネスを話すときは英語。馬と話すならドイツ語。女性と話すときはイタリア語。」を一人芝居でやってください。

 伊集院ひかるさん、今後ともずっとどうぞよろしくお願いします。

 言葉の美しさや言霊という言葉に触発されて、もう少し書きます。

 現存するもっとも古い歌集、「万葉集」は当時日本には独自の文字がなかったため、すべて中国の文字(漢字)を借りて当て字にして書かれました(「万葉仮名」)。

 足引乃 許乃間立八十一 霍公鳥 如此聞始而 後将戀可聞

 (あしひきの 木[こ]の間[ま]立ち潜[く]く ほととぎす かく聞き初[そ]めて 後[のち]恋ひむかも)

 「このまたちくく」の「くく」はどの漢字に当たるのでしょう。

 「八十一」です。「九九=八十一(くく=はちじゅういち)」万葉集にはこんな茶目っ気ないたずらがいっぱい見られます。これは戯書(ぎしょ)と呼ばれる用字法で、遊びで趣向を凝らして用いられたそうです。当時の中国の文学にも見られ、それを参考にしたようです。

 もう一つ。

 狗上之 鳥籠山尓有 不知也河 不知二五寸許瀬 余名告奈

 (狗上[いぬかみ]の 鳥籠(とこ)の山にある 不知也河(いさやがは) いさとを聞こせ 余[わ]が名告[なの]らすな)

 「いさとをきこせ」の「とを」はどの漢字?

 「二五=十(にご・じゅう)」から、「とを」という次第です。

 万葉集の成立は奈良時代の末か平安時代の初めと言われている。とすれば、九九はその頃には(恐らく貴族の間では)日本に定着していたのかもしれない。
 
 「世界の九九」というページでは暗唱する文化圏ではその暗唱を流す予定です。ベトナムでも日本と同じように暗唱していて、1x1から9x9まででなく、12x12まで覚えるそうです。
万葉集の引用は『萬葉集全注』(有斐閣)から。 

 「世界の小春日和」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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