Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界のパパ・ママの呼ばれ方」
 「パパ」、「ママ」という言葉は誰が作ったのだろう?

 赤ちゃんがつくったのかもしれません。

 「ンマンマママ」とか「パパパパ」としか言っていない赤ん坊に「えらいねえ。そうかい、そうかい。お母さんのことだろう」、「お父さんのことを言ってるんだね」と笑みを満面に浮かべたお婆さんの姿が見えるような気がします。

 赤ん坊が弾みで「バッバババー」とか言ったらもう大変。お婆さんは「聞いたでしょ、今、私のことババって言ったわよ」と興奮してお爺さんを大声で呼ぶことでしょう。

 お爺さんはお爺さんで「何をバカなことを言っている」と言いながらもおばあさんのいないところで赤ちゃんに「おじいさん、なんて言わなくていいから、ほら、ジイジイって 言ってごらん。ジージー」と懸命に教えている姿が見えるような気がしませんか。

 これからの予定。第二段階では各言語圏、文化圏別に表にします。第三段階では世界地図に色分けして表します。第四段階では音声を流します。第五段階ではその言語の文字を紹介します。第六段階では赤ちゃんが「パパ、ママ」と語りかけている姿を映像で流します。いつのことになるかわかりませんが、常に進化する事典でありたいと思います。よろしくお付き合いください。

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世界のパパ・ママの始まりはここから

  こんにちは。お久しぶりです。本当に久しぶりにひろばにやってきたら、じゃんけんや虫拳等など、盛り上がっていますねー。読んでいてとてもおもしろかったです。

今日、ひろばにやってきたのは、トピックの「語りかける風景」のベラルーシ版が見つかったので、投稿しようと思い、やってきたのですが、それが長くなりそうなので、2回に分けて投稿します。

それで、ちょっと提案なのですが、よろしかったら各言語で「お父さん」「お母さん」はどう呼ばれているのか調べて(というか集めて)いただけないでしょうか?
どうしてこんなことを思いついたかというと、「お母さん」という言葉は特にヨーロッパの言語では「M音」から始まる場合が多いのです。

英語では「マザー」「マミー」、イタリア語が「マードレ」、フランス語で「ママン」、ドイツ語で「ムッター」、ロシア語で「マーマ」「マーチ」という具合です。
(ロシア語以外の言語には自信がないので、間違えていたらすみません。ちなみに「マーマ」は「お母さん」、「マーチ」は「母」「母親」という違いがあります。)
ベラルーシ語では「マーマ」あるいは「マトゥーリャ」、ウクライナ語で「マーマ」あるいは「マムーリャ」、ポーランド語では「マートカ」・・・
というふうに、とにかく「M音」で共通しています。
が、日本語の「お母さん」はそうではないのはなぜだろう? と考え始め、アジアでは違うのかなあ? ヨーロッパだけがそうなのだろうか? だとすると「お母さんM音圏」というのがヨーロッパを中心に分布していて、その境はどのあたりになるのだろう? とまあ、気になってしまったのです。

お母さんが「M音」で比較的共通しているのに対し、お父さんはもっと複雑です。
英語だと「ファーザー」F音。あるいは「ダディ」でD音。

イタリア語は「パードレ」P音。
ドイツ語で「ファーター」F音。
ロシア語で「パーパ(お父さんの意)」P音。
あるいは「オチェーツ(父、父親の意)」O音。

ベラルーシ語で「タートカ」T音。あるいは「バーツィカ」でB音。
ウクライナ語で「バーチコ」B音。
ポーランド語で「タター」T音。あるいは「オイツァ」でO音。

というわけなのです。この場合、日本語だと「父さん」「父」ともT音で、ちょっとヨーロッパに共通するかのように見えます。でも本当にヨーロッパから伝わってきた「T音」なのかどうかは、分かりません。

ちなみに平安時代の貴族(の子ども)はお父さんのことを「おもうさま」、お母さんのことを「おたあさま」と呼んでいました。
これではお父さんが「M音」でお母さんが「T音」になってしまい、ひっくり返っています。うーん。

とにかく、世界の「お父さん」「お母さん」を集めて世界地図を作ると、何かおもしろいことが分かるのではないでしょうか? (とりあえず「お母さん」だけでもおもしろいかも。)
赤ちゃんが生まれて初めて言う言葉は、多分世界中どこでも「ママ」「パパ」だと思いますし。
(あるいは「マンマ」(ご飯、おっぱい)かもしれませんが。(^^;))



 2000年12月9日(土) 「ベラルーシの部屋」のTさん
   ベラルーシのTさん、Multiculturalpedia(異なる文化を楽しみながら学ぶ事典)の制作にご協力くださってありがとうございます。いつもおもしろいアイディア、情報をありがとうございます。

「よろしかったら各言語で「お父さん」「お母さん」はどう呼ばれているのか調べて(というか集めて)いただけないでしょうか?」

 実はスタッフの間でもこのことは一度話題にのぼったことがあります。そのときは乳幼児が楽に出せる、よく出す音声は「アー」などの音声が声帯から唇や歯などに邪魔をされずにそのまま出て来る母音、そして、「ンマンマ」などの両唇音ではないか、きっと世界の乳幼児にとっての重要語:意思表示しなければならない語(お母さん、食べ物、飲み物など)はこれらの音でカバーされているのではないか、と話し合ったことがあります。
それでこれはおもしろいということになり、いろいろな言語を見たところ、例外がかなり見つかり、やめてしまったことがあります。今回、ベラルーシのTさんのご指摘から私たちの詰めの甘さを知ることができました。

「アジアでは違うのかなあ? ヨーロッパだけがそうなのだろうか? だとすると「お母さんM音圏」というのがヨーロッパを中心に分布していて、その境はどのあたりになるのだろう? とまあ、気になってしまったのです。」
これはおもしろいですね。

「とにかく、世界の「お父さん」「お母さん」を集めて世界地図を作ると、何かおもしろいことが分かるのではないでしょうか? 」
そう思います。ページを作りたいと思います。

 日本を世界中でどう発音しているかというページも、(ずっと言っているだけだったのですが)作ろうと思います。
あと音声も聞けるように将来的にはしていきたいと思っています。

 ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 ベラルーシのTさんのアイディア、「『お母さんM音圏』の境目はいずこ?」、「世界の『お父さん』『お母さん』を集めた世界地図づくり」に着手して、将来、びっくりするような、充実した調査地図を前に、ベラルーシのTさんがお子さんに「これ、『お母さんがやろう』って言ったんだよ」って語り掛けている姿が正夢になるようにしてゆきたいと思います。

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日本 ふぁふぁ(母)

昔、国語の先生が「昔の人は母のことをふぁふぁと言っていたんだよ」と教えてくれました。唇がくっつかない『はは』ではなく唇がくっつく『ふぁふぁ』だったそうです。それだけなんですが。。。すごく記憶に残っていて。。。。。"

 2002年7月23日(火) まさゆきさん
   まさゆきさん、Multiculturalpediaの制作にご協力いただいてありがとうございます。

おもしろいですね。

異なる文化というのは何も外国まで出かけなくとも私たちのいるところにあるのですね。

 いつの時代のものだったか忘れましたが、こんななぞなぞを聞いたことがあります。どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか。


「父は一度もあわないが、母は二度あう」


などといった感じのなぞなぞだったと思います。このなぞなぞが残っていたことからもその時代の母の発音が、今の「はは」と違い「ふぁふぁ」と唇を二度合わせる音だったことがわかったという話を何かで読んだのですが。

ぜひご存知の方、教えてください。

 いつの時代もどこの文化も、時の流れにもまれながら言葉も文化もさまざまに変化しているようです。

『月刊言語』の2002年8月号が「日本語は乱れているか!?(ことばの変化と価値判断)」というおもしろい特集をしています。みなさんも機会があったらぜひご覧ください。

その特集の中で小林千草氏が次のように言っています。これは氏の文章の部分で、氏がおっしゃりたいことは全文をぜひ読んでいただきたいと思います。

 「発音行動上、少しでも楽な方向へ、表現上も”現在(今)”に合った的確で印象の強いものを求めて、日本語は変化しつづけてきた。もし言語が変化しないならば、『源氏物語』は、”古典”ではなく”現代文”であり、古語辞典など必要はない。日本語の歴史の研究者として、「ことばは変化してきた、これからも変化してゆく」と言わざるをえない。」(氏の文章はこのあと、「でも、でもである。」とつづいてゆく)

 結婚観も同じだろう。源氏物語の頃と現代の結婚観も大きく変わっている。人生観についての見方も寿命が伸びた現在、古来稀なはずの古希の方(70歳)はめずらしくなくなっている。日本文化を大切にするということはさまざまなこの多様性を捨て去ることではなく、その一つひとつを大切にすることだろう。

 教室で(野球帽のような)帽子をかぶっているアメリカ人を見てカルチャーショックを感じたことがあったが、確か2001年のNHK大河ドラマ『北条時宗』だったと思うが、室内で皆でぼうしをかぶりながら食事をしているのを見てびっくりした。あれは烏帽子というのだろうか。



 同じ特集で、小林隆氏が徒然草22段で兼好が日本語の乱れを嘆き、平安の昔を志向していたことを紹介し、さきほどの烏帽子についても、今までかぶったことのなかった折烏帽子を貴族の中には武士を真似てかぶるものがいたことを、『太平記』が批判的に書いていること、また、兼好法師が志向していた平安の昔でさえ、清少納言が枕草子でいろいろな日本語の乱れを挙げて嘆いていたことを紹介している。

 ことばの乱れを嘆くのは現代だけの特権ではない。いつの時代も嘆いていたということだろう。この特集はMulticulturalpediaの「世界の近頃の若者は」が同時代の世界の文化だけを追っていてはだめで、日本の昔にもその例を求めなければならないことを教えてくれた。多様な文化は内にもあったし、今もある。

 今後ともどうぞよろしくお願いします。

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23日書きこのまさゆきさんへ

「ふぁふぁ」は唇音ですよね。平安の世の余波ではないでしょうか?正確には大正当たりまで一般的であったと思いますが・・・・。

 2002年7月24日(水) ZRさん
  ZRさん、ありがとうございました。これからもっと調べたいと思います。
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「ふぁふぁ」について

 「ははには二度逢いたれども ちちには一度も逢わず」 

 これは室町時代に書かれた「謎立て」に書かれてあるものです。
この謎の答えは「唇」です。
室町時代以前のは行の発音は「Pa Pi Pu Pe Po」でした。
それが、奈良時代から室町時代にかけて「Фa Фi Фu Фe Фo」の発音(ふぁ ふぃ ふぅ ふぇ ふぉ)に変わりました。
これは両唇摩擦音です。
だから、この謎の答えが「唇」になったのです。
今と昔の発音の変化を知る事ができる「謎立て」です。


 2002年8月1日(木) あや。さん
  あや。さん、Multiculturalpediaの制作に加わっていただきありがとうございました。

詳しく教えていただいてありがとうございます。
室町時代に書かれたものだったんですか。

室町時代には母は「はは」でなく、上下の唇がくっつき、摩擦させて出す「ふぁふあ[ФaФa]」だったんですね。

「世界のママ・パパの呼ばれ方」というトピックを展開させているのですが、異文化は外国だけでなく私達の中にもあったという例になりました。

「世界のパパ・ママの呼ばれ方」のページでは第6段階までしか調査を考えていませんでしたが、各文化圏の「ママ、パパ」の呼ばれ方の歴史的変遷も、第7段階の調査としてやりたいですね。

この第1から第7段階までの調査は順番に行うのではありません。平行して行います。

ベラルーシのTさんはこんなことも「世界の ママとパパの呼ばれ方」で教えてくださっています。

「ちなみに平安時代の貴族(の子ども)はお父さんのことを「おもうさま」、お母さんのことを「おたあさま」と呼んでいました。」(ベラルーシのTさん)


Multiculturalpediaでは非常に多くのトピックを世界中の一人ひとりの方のご協力をいただいて、調査しています。そして多くの情報には無味乾燥な百科事典にはない、人のぬくもりや心が感じられます。資金力や専門家の動員力、学術面では、ブリタニカやエンカルタにはぜんぜんかないませんが、50年、100年、200年、300年たったとき、この多文化理解事典を世界中の人々が貴重なものとして感じてくださるときっと思います。

無償で、互いの文化を共有しよう、自分の文化も他の人々の文化も大切にしていこう、とこの多文化理解事典の制作に協力してくださる、一人ひとりの世界の人々を思うとき、この事典のめざす目的がすでに達成されているように感じます。

これからもどうぞよろしくお願いします。
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「Mam&Dad」アメリカ

 はじめまして。
ここはすごくおもしろくてためになるページだと思います。これからもちょくちょく遊びに来させてもらいますね。更新がんばってください。
ところで、「ママ・パパの呼ばれ方」についてなんですけど、私は今アメリカ合衆国に留学中なんですが、ここに来て気づいたことがあります。
それは、
日本では「パパとママ」あるいは「お父さん、お母さん」ですが、
ここでは「Mam&Dad」
なんです。なんらかの書類に記入する時も、かならず「母親」の欄が先にきます。日本では「父親」が先なのに・・・。
すべてのことにあてはまるわけではありませんが、そういう傾向だと思いませんか?
この差はどこからくるんでしょう??
ちょっと気になっていたので・・・。
それでは、乱文で失礼しました。

 2002年9月18日(水) にぃにさん
   にぃにさん、Multiculturalpediaの制作に参加してくださってありがとうございます。

うれしい言葉、ありがとうございます。お言葉をかみしめてつくっていきたいと思います。Multiculturalpediaはまもなく5周年を迎えます。着実に一歩一歩進んでいきたいと願っています。にぃにさん、今後ともどうぞよろしくおねがいします。

「なんらかの書類に記入する時も、かならず「母親」の欄が先にきます。日本では「父親」が先なのに・・・。すべてのことにあてはまるわけではありませんが、そういう傾向だと思いませんか?」(にぃにさん)

そうですね。「皆さん」という呼びかけもLadies & Gentlemenというように女性が先ですね。文字通りレディーファーストということでしょうか。日本語で無理に訳すと、「紳士淑女の皆様」と男性が先に来ますね。

英語圏ではドアなどいろいろな場面で女性を優先するのがマナーなのに対して、日本の伝統的な礼儀作法としては、例えば夫婦が歩く場合も女性が男性の少し後ろを歩く、のが美徳とされていたように思います。

中国の儒教から来ているのでしょうか。「老若」「男女」という順序が日本語の語彙のシステムを貫いているように見えます。

「男女」「少年少女」「父母」「新郎新婦」「夫婦」「子女(他人の息子と娘)」「叔父叔母」「伯父伯母」「祖父母」
「昔々おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ・・・。おばあさんは川へ・・・」

「父兄」「兄弟」「姉妹」「親子」

日本語を使うとき、意味の上では「少女少年」と言っても「少年少女」と言ってもなんの違いもありませんが、こんな言葉が使われているのをおそらく誰も聞いたことがないでしょう。「婦夫」「母父」「新婦新郎」「女男」。

Ladies & Gentlemenだけでは大人しか指せません。子どもも入れると、
Ladies & Gentlemen, Boys & Girls、あれれれ、男女の順になっていて、
Ladies & Gentlemen, Girls & Boysとは言わないようです。

教室で先生が生徒に"Good morning, boys and girls."と言っても、
"Good morning, girls and boys."とはたぶん言わないような気がします。

子どものための、親の集まりが昔は「父兄会」と呼ばれていました。今は「父母会」と呼ばれているようです。祖父、祖母やいろいろな人がいやな思いをしないで参加できるようにという趣旨で、「親の会」、「保護者会」と呼ぶところもあるようです。

帰国子女という言葉に使われている、「子女」は他人の息子、息女を呼ぶ言葉として昔は使われた言葉でした。しかし、現代ではあまりこの言葉は使われていません。そのため、「子女」という言葉は「女子ども」のようなニュアンスで保護すべきもの、守るべきものという誤ったマイナスのイメージを含んで使っている人が多いように思います。そのため、誤解を避けるために「帰国学生」「帰国生徒」「帰国児童」「帰国者」という呼び方のほうが無難なような気がします。

子どもは枕元に置かれたプレゼントに気がついて呼ぶとき、「ママ、パパ、来て!」「パパ、ママ、来て!」とどちらでも呼ぶでしょう。「サンタさんが来てくれたんだ」と言っている子どももいつしか作文に「昨日、お父さんとお母さんと一緒に山へ芝刈りに行って、それから川へ洗濯に行きました」書くようになっていくんでしょうね。

Multiculturalpediaでは意識的に「ママ・パパの呼ばれ方」と使ったり、「パパ・ママの呼ばれ方」と使ったりしています。これは一方の立場からだけでなく、多くの角度から見るMulticulturalな目を養いたいという考えからしていることです。この立場からの見方のほうが優れている、あっちは駄目などということではぜんぜんありません。Multiculturalpediaは特定の主義やイデオロギーとは遠く離れたところにあります。「人間って何なのか」、「文化って何だろう」、ということ
を見つめていくことに目的があります。淑女紳士、少女少年のみなさん、そして紳士淑女、少年少女のみなさん、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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喃語

 先日知り合いに「英語で喃語はどう表現するの?」と聞かれましたが、分かりませんでした。

 日本語だったら「あぶう」とか言いますよね。

 英語だけではなくほかの言語でもどう言うのか、興味が湧いてしまいました。
こちらのひろばでなら判るかも?!と思いやってきました。
ご存知の方、教えてください。

 2003年1月23日(木) まりりんさん
   まりりんさん、多文化理解事典の制作にご協力いただきありがとうございます。

「世界の赤ちゃんの擬声語」って楽しくていいですね。
赤ちゃんが初期に発する言葉は両唇音じゃないか、「バブバブ」「ンマンマ」とか「パパパパ」とか、といった音じゃないだろうか、そしてこれは世界の赤ちゃんに共通する発声ではないか、というところから「ベラルーシの部屋」のTさんの多大なご尽力をいただいて「世界のパパ、ママの呼ばれ方」がスタートしました。

 「世界のいないいないバー」というのも作りたいと思います。「いないいないバー」というのは日本だけと思っていたら、英語にも"Peek-A-Boo"(「ピーカブー」)というのがあり、 "play peekaboo"と言うと「いないいないバーをする」ということになるそうです。びっくり。これってどこから来たんでしょう。『世界のいないいないバー』が明らかにしてくれそうです。

スタッフの一人が相原茂氏の大ファンで、先日もNHKテレビ中国語会話(相原茂氏が講師を務められています)のテキスト(2003年2月号)のおたよりのページにこんなおもしろいことが書かれていた、と言っていました。

「父のことを「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)、母を「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)と呼ぶことを知り大変びっくりしました。パパ,ママはてっきり西洋から来た言い方と思っていましたが、もともとは、中国語からなのでしょうか。中国の方に尋ねたのですがわからないとのこと。教えていただければ幸いです。中学生くらいになるとパ、マと一字で呼ぶとも聞いたのですが本当でしょうか」
(岸本満里子さん NHKテレビ中国語会話 2003年2月号)

この方も非凡な素晴らしい方ですね。この方の質問に対して相原茂氏は懇切丁寧なお返事を書かれています。

「パパ,ママが欧米起源なのか、それとも中国起源なのか、あるいはどこか別の言語起源なのかはよく分かっていません。ただ、世界的にbaba、mamaという発音は両親を指すことが多いのです。これは子どもがはじめて出す音で、それが子どもにとってもっとも身近なもの、大切なものを指すというのは分かる気がします。日本語でも「はは」は昔「papa」と言いましたし、食べ物のことは「manma」などと言いますね。それから、中国語の「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)、「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)も小学生になって少し親から距離を置くようになると、「*」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)、「*」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)と1音節で言うようになります。いつまでも「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)、「**」(残念ながらこの漢字を表記できません Multiculturalpedia)と言っていると甘えん坊と思われるそうです。」
(相原茂氏 NHKテレビ中国語会話 2003年2月号)

相原茂氏は中国語、中国文化に関してたくさんおもしろい本を書かれています。とても素晴らしい方で行間から氏の優しさ、思いやり、優れた洞察力、素晴らしい観察眼などが心にひびきます。ぜひみなさんも氏の本をお手にとってみてください。きっと夢中になることをMulticulturalpediaが保証します。

読んでいて、日本も表現は違いますが、似ているなと思いました。
日本でも小さいころは、「パパ」「ママ」と言っていますが、大きくなってくるとそうは呼ばず、「お父さん」「お母さん」、「親父」「お袋」などと言うようになります。いつまでも「パパ」「ママ」と呼んでいると甘えん坊と見られそうです。

中国は2字を1字に減らすだけだから、問題はないと思いますが、日本では「パパ」から「おとうさん」へ、「ママ」から「おかあさん」へ移行しなければなりません。これが小学高学年のその時期の子には照れくさく、恥ずかしいことのようで、大家族で兄弟が多かった昔と違って、少子化の昨今はうまく「お父さん」「お母さん」に移れない子もいるようです。思春期、反抗期、自我がさらに芽生える時期だから無理がないようにも思います。だから、子どもが素直に言える低学年に、「お父さん」「お母さん」と呼ばせるようにしている家庭もあります。これなどは少子化時代の知恵だと思います。

まりりんさん、これからもどうぞお願いします。
まりりんさんにとって2003年がとってもいい年となりますように。
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「日本」の呼び方とママの呼ばれ方

 チェコ語では日本のことを「ヤポンスコ」といい、ママのことは「マーマ」あるいは「マミンカ」というらしいです。チェコ人の友達は「マミンカ」ってよんでました。

 2003年9月17日(水) ちかこさん
   ちかこさん、Multiculturalpedia(多文化理解事典)の作成に加わっていただきありがとうございます。

 いい音ですね。
 近い将来に、まわっている地球のいろいろな場所をクリックすると、その地域の言語の「日本」に当たる言葉が聞けるページをつくりたいと思います。

 チェコでは「ヤポンスコ」ですね。いい音ですね。

 そして、もう1つは子どもが各言語で「ママ」とか「パパ」と呼ぶとその言語で「は〜い!」と答える映像が流れるページです。

 歴史では稲作の伝播、紙、鉄砲の伝来などで昔の国々の交流が学問的に明らかにされています。

 Multiculturalpedia(多文化理解事典)上では、いろいろな国々で同じ種類のじゃんけんが行なわれていることが明らかになっています。たとえば、井戸を使うじゃんけん。ヨーロッパに広まっているようですが、アジアのベトナムにも見られます。これはベトナムがフランスの支配下にあったことが大きく影響していると思われます。ベトナムは建物にも食事などにもフランスの影響が見られます。

 しゃっくりの止め方も、くしゃみについての習慣もそうです。地球上のさまざまな地域で同じこと、似たことが行なわれています。

 じゃんけんの種類、しゃっくりの止め方、くしゃみをしたときに言うことばなどは今までに学問では取り上げられませんでした。

 でも、ここには明らかに交流の跡が見られます。「日本」の呼び方、「ママ」「パパ」の呼び方にもそれが見られます。

 社会科の先生、よろしかったら、Multiculturalpediaを使って、子どもたちがハッと驚くような切り口で授業をやってみてください。宮沢賢治は落ちている石ころからも学問の深遠さ、奥深さを学生たちに伝えました。今の子どもたちにもごくごく身近なところの、見慣れたじゃんけんや「ひまわり」からも、考えることの楽しさ、調べることのおもしろさ、ドキドキ、ワクワクを伝えられるのではないかと思うんです。

「万国共通」のページなどを読んでいると、異なる文化圏の人々にスポンジに水が染みこむように伝わっていく情景が浮かぶようです。

 ちかこさん、ありがとうございました。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 それではみなさん、ごきげんよう。
 ヤポンスコからお伝えしました。
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 「世界のパパ・ママの呼ばれ方」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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