Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界の表と裏」

 日本語では「表」と「裏」という表現にはさまざまなものがあります。 例えば、表千家、裏千家、野球の〜回の表、裏、コインの表、裏、カードの表,裏、表玄関、裏玄関、表日本、裏日本。「うまい話には裏がある」。あの人は表裏の無い人だと言うと、本音と建前が乖離していない、信頼できる人という意味になります。このような概念は世界のさまざまな文化圏にもあるものなのでしょうか。

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世界の表と裏

  外池(とのいけ)俊幸と申します。アメリカ、カリフォルニア州にある スタンフォード大学に、visiting scholar として10ヶ月の予定で滞 在しています。

 アメリカのことですからご存じの方も多いと思うのですが、あるいは、 アメリカの中でも違うかもしれませんが。

1 表と裏について

 こちらh来て間もなくですが、ガソリンを入れようとして、クレジッ トカードで決済しようとして、カードを入れました。うまく読み取って くれません。店の女の人が出てきて、入れ方を間違えたようで、ここに カードの向きの絵があるだろうと言います。よく見ると、白黒の絵があ りました。

 クレジットカードは、番号が書いてある方が表ですよね。そうお考え になる方が多いと思います。

 私は右利きです。カードは縦に差込みます。そうすると日本人の感覚 では、自分に見えている方を表にして差し込むのが普通だと思うんです。 ところが絵を見ると、磁気が記録されているを見ながら、それを上にし て入れるよう指示されています。これは、日本と表と裏の感覚が違うの かと思いました。



 2002年5月20日(月) 外池俊幸さん
    外池俊幸さん、Multiculturalpedia(多文化理解事典)の制作にご協力いただいてありがとうございます。

 とても興味深く読ませていただきました。


 「アメリカのことですからご存じの方も多いと思うのですが、あるいは、
アメリカの中でも違うかもしれませんが。」
 こういった視点、とても大切ですね。日本のさまざまな行事も本当はいろいろなバリエーションがあるのに最大公約数的なものに収斂されつつあり、残念に思っています.

「押すか引くか」に関連すると思うことなんですが、
りんごの皮を剥くとき、ナイフの刃を自分の方に向けて日本では剥くことが一般的だと思うのですが、ベトナムの方たちは自分の方ではなく外に向けて剥いていました。これはアメリカやヨーロッパでも同じなのでは? どうでしょう、皆様。

 シカゴ出身のアメリカの方に、つまみをひねってドアをロックする向きが日本はアメリカと違うと指摘されました。彼が言うには日本ではサムターン(デッドボルトを出しドアを施錠したり、デッドボルトをひっこめ施錠をとくために時計回りや半時計回りにひねるつまみ)を回す方向が決まっていないと言っていました。アメリカでは右方向にデッドボルトを出して施錠するためには必ずサムターンは時計方向にひねるようになっていて、左方向にデッドボルトを出して施錠するためには必ずサムターンは反時計方向にひねるようになっているそうです。日本でもそうだと答えたスタッフは家に帰り、鍵を開け、中に入ってからサムターンをひねって錠をしようとしたとき、右方向にデッドボルトを出す構造なのに彼の家のサムターンは反時計方向にひねるようになっていることに気がついてびっくりしたと言っていました。

 「世界の表と裏」「世界の押すか引くか」のコーナーが外池俊幸さんのおかげで誕生しました。世界中の皆様から気がついたこと、体験談、エピソードなど募集します。

 サムターンとロックボルトについては誉ロックサ−ビス(http://www.ne.jp/asahi/homare/lock/index.htm)の図解と用語説明がわかりやすかったので下にリンクしておきます。

 外池俊幸さん、今後ともどうぞよろしくお願いします。
"http://www.ne.jp/asahi/homare/lock/sirinndakesu.htm"

 「世界の表と裏」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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