Multi-Cultural-Pedia
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世界の大晦日


 カレンダーのあるところにはどこも新しい年を迎えるのを祝う「お正月」があるのだろうか。(世界のお正月のことは「世界のお正月」のページを見てください。)そして、「お正月」のあるところではゆく年を惜しむ大晦日があるのだろうか。

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お年夜 日本1

  お年夜(としや)をご存じですか。
 新潟出身の方に聞いた話です。

 その方のところでは12月31日は「お年夜(おとしや)」です。
「お年夜」にはごちそうを食べます。
大掃除が終わって、落ち着いたところで、晴れ着を着ます。
 友人のお母さんが東京出身だということを聞いて「へえー、東京から来たんだ。じゃ、東京ではお年夜にはどんなごちそうを食べるの」と聞いて「年越しそばと塩じゃけかな」と言われて驚いたそうです。

   年が明けると1つ歳をとる、ということで、「お年夜」という名前がついたのでしょう。
 ちなみにこの方のお父さんは12月23日に生まれて、1歳、元旦で2歳になられたそうです。これは昔の日本では数え年ということで自然なことでした。

 日本とひとくちに言ってもいろいろな文化があります。こういった文化はとても得難いものに思えます。お話をうかがえて、とても幸せな気分になりました。

 七五三も女の子が三歳、七歳、男の子が三歳、五歳に祝うところもあれば、男の子は五歳しか祝わないところもあります。雛祭りも鯉のぼりも、七夕もお盆も、地蔵盆もそれぞれ違う祝いかたをしているのではないか、と思います。

 このページには、日本語版のMulti-Cultural-Pediaの感想もいただきたいし、皆さんの住んでいらっしゃるところの、昔の人々が大切に伝えてきた習慣や知恵も聞けるページになっていくことを願います。おじいさんやおばあさんが書き込んでくださるといいのですが、ちょっと無理かもしれません。おじいさんやおばあさんに聞いてこれはいい話だというものがあれば聞かせてもらえればありがたいと思います。

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「ウィーン歳時記」 ウィーンのシルベスター(大晦日1)

   12月31日。午後、雪がちらつく中、Rathaus(市庁舎)前に出掛けた。冷たい風が吹く中、たくさんの人が市庁舎前広場に集まっている。広場には、クリスマス市に引き続き仮設の小店舗が並んでいる。Punsch やWurstを売る店、帽子屋。そして豚の置物やぬいぐるみを売る店。この年越しの時期、豚は縁起物とされるからだ。
 広場の奥には、仮設舞台が作られている。スピーカーからは Wienerwalz(ウィーナー・ワルツ)とともに司会者の「ein, zwei, drei(123)」と言うかけ声が流れ、向かい合ったたくさんのカップルが、音楽に合わせてステップを踏んでいる。暖かそうなコートに帽子やマフラーといういでたちの彼らは、ドレスとタキシードに身を包んだ男女が踊るBallの優雅さにはほど遠いが、みな本当に楽しそうだ。私も一緒に踊る予定だったのだが・・・なかなか現れない相棒に電話したところ「今起きた」とのことで、見るだけで我慢。寒くなったのでPunschを買いに行ったところ、突然ポップ・ミュージックが聞こえてきた。なにかと思って急いで戻ると、ワルツの前にリズムのわかりやすい曲で新しいステップの練習をしていたのだ。これには本当に驚いた。おじいちゃん、おばあちゃんもポップ・ミュージックに合わせて踊っている光景が、実に印象的だった。

 さて、ウィーンで大晦日恒例といえばオペレッタ「Die Fledermaus(コウモリ)」だ。この日は Staatsoper(国立オペラ座)でも公演があるが、やはりオペレッタはVolksoper(フォルクス・オパー)がいい。前日もフォルクス・オパーで「DieZauberfloete(魔笛)」を観たので、2日続きだ。31日は昼と夜2回公演だが、夜の回は値段が高く設定してある。私が買ったParterreの立ち見席は普段の倍で60シリング。高いと言っても日本円にすると約500円。2階席の張り出しの下になるため音の響きは Parterre 中央より劣るが、柱の後ろを避けて場所をとれば舞台全体が見渡せる。有名な序曲「コウモリ」が流れ、幕が開く。お屋敷の1室。そして、現れる歌手達は「Die lustige Witwe(メリー・ウィドー)」でもおなじみの面々だ。壁に掛けられた12月31日のカレンダーをめくると、日付は32日、という毎年恒例なのであろう冗談。フライングの笑い声に Vielen Dank!と役者が礼を言う。笑いのタイミングというのは、どこの国でも同じものだろうか、とふと気になった。

 夜の町をウィーン大学前の Schottentor から Stephansplatz へと徒歩で向かった。あちらこちらから爆竹の音が聞こえる。家族連れとすれ違った。息子がゴミ箱に爆竹を放り込む。バンッ!とものすごい音。しかし、今日に限っては彼が怒られることはない。父親が Schoenes neues Jahre!と言って通り過ぎる。「今日は Silvester だから許してやってね」とでもいうように。
 Stephansdom(シュテファン大聖堂)に近づくにつれて、人が多くなっていく。Grabenstrasse まで来ると、もう、身動きができないほどの人人人。人の流れにのって、少しずつシュテファンの方へ進む。人の話し声と、爆竹の音と、スピーカーから大音量で流れる音楽で、感覚がだんだん麻痺してくる。時たますぐ足音でも爆竹がはじけたりするが、もう気にしていられない。突然、すぐ前を行く人からフランス語で話しかけられた。「Dom はこっちでいいの?」
 大聖堂前の広場は、戦場と化していた。たくさんの人に囲まれた人のいないスペースに、点火された爆竹が次々と投げ込まれる。爆竹の音はとぎれることなく鳴り続け、あたりには火薬のにおいが立ちこめている。時々ドンッ!と爆竹とは思えないような低音も響く。多くの人がブーブー笛を口にくわえ、吹き鳴らしている。もはや Grabenstrasse の音楽の音さえ聞こえないほどの騒音だ。今まで、ウィーンは静かな町だと思っていた。普段は、この日のためにエネルギーを蓄えているのだろうか。そして、人の多さも尋常ではない。友人と待ち合わせをしていたのだが、とうてい会えそうにない。時たまネズミ花火が地を這い、そこここでロケット花火や打ち上げ花火が上がる。年明け1分前になっても、あたりが静まる様子はない。そして、2002年1月1日0時0分。勢いよく振られたシャンパンが、次々と開栓される。シャンパンの泡をかぶらないように気をつけながら、それでもシャンパンの雨に濡れながら Schwedenplatz へと向かった。本当は Rathaus の様子も見たかったのだが、あの人混みを抜けるのはもう懲り懲り。
 大晦日から新年にかけては、日本と同じく電車が終日運行している。地下鉄の駅に降りた所で、気持ち悪そうに地面にうずくまる男性と、それを介抱している女性達に出会った。日本では気にも留めないような光景だが、普段、ウィーンでそうした光景を目にすることはほとんどない。本当に1年にこの日だけ、思いっきり羽目を外すようだ。
 次の日、町はいつも通りの静けさに戻っていた。時々思い出したように爆竹の音が聞こえる。昨日残った爆竹を、子供達が鳴らして遊んでいるのだろうか。さて、11時からは Neujahrskonzert。友人は抽選に当たって立ち見券を買えたそうだが、私は日本にいるときと同じくテレビで鑑賞した。

ニューイヤー・コンサートのウィーンの新聞評はこちら。
http://www.a4j.at/music/report.html

 2002年1月29日(火) 「ウィーンの響き」の尚さん
   ありがとうございました。   「ウィーンの響き」より転載させていただきました。尚さんの音楽評論を読んでいると心に音楽が流れ込んでくるような気がします。5年後、10年後の尚さんが楽しみです。Multiculturalpediaは「ウィーンの響き」を応援しています。

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大晦日(台湾)

 国々によって大晦日の過ごし方も違います。台湾の大晦日は旧暦の12月31日で、一年の最後に、神様と祖先への感謝の気持ちと一家団欒で晩御飯を食べる日です。当日の午後に、供え物ともちを準備して、神様と祖先の供養をして、拝んで、一年の加護に感謝します。

夜には、みんなが揃って、一緒に「年夜飯」を食べます。代表な食べ物はカラシ菜(長生きの意味)と白いにんじん(いいスタートの意味)などで、ある家庭ではギョウザを食べます。(形が中国のお金(宝)と似ているので、お金と富をもたらすという意味)

 そして、「年夜飯」を食べた後、年長者は子どもにお年玉をあげます。おひねりの袋に入った金額は偶数で、幸せを願うという意味です。

 それから、「守歳」という活動をします。それは大晦日に徹夜で家族と一緒に話したり、笑ったりすることです。それに、両親の長生きも祈るので、「長壽夜」とも呼ばれます。12時になると、どの家も爆竹を鳴らして、新しい一年を迎えます。

 2005年1月10日(月) 卓筱嵐さん
  卓筱嵐さん、ありがとうございました。
台湾の大晦日は、新暦を使う日本と違って旧暦で味わうんですね。
いろいろな謂れのある食べ物が入った「年夜飯」は日本の正月に食べる御節料理の昆布(よろこぶ)、海老(長寿)、黒豆(まめまめしく働く)を連想させてくれて興味深いです。

 「年夜飯」を食べてからお年玉をあげるということは大晦日にあげるということでしょうか。そうだとすると、年が明けてからお正月にあげる日本とはちょっと違いますね。

 夜通し楽しく話す「守歳」(「長壽夜」)は楽しそうですね。長生きも祈ると言いながら徹夜なので、ちょっと体に悪くないか心配です。

 真夜中に爆竹、スゴイですね。楽しく明るい年がこうしてやってくるんですね。
卓筱嵐さん、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。


 

 ご感想など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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