Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界のお財布」
カウンター設置2006年5月5日

   お財布。世界のお財布にはいろいろなものがあるんでしょうね。日本でもさまざまなものがあり、いろんな言われ方をしてきました。巾着、札入れ、がまぐち、財布。財布についてさまざまな文化の目を通して考えることができたらおもしろいでしょうね。

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お財布の問題

 ネイティブの英語の先生が、英語で財布を意味する「purse」と「wallet」で「wallet」は男性、「purse」は女性の財布という違いだといっていたんですが、どんな辞書にも「紙入れ」と「がま口」の違いだと書いてあります。

 本当はどっちなんだろう?と気になっているので、分かる人がいたら是非教えてください。(ちなみに先生は二ュージーランドの人です)

 2003年7月5日(土) アオさん
 「purse」ですが、財布というより、小さなハンドバッグというか、お金だけじゃなくて、ちょっと小物も入れるような、そんなイメージだと思います。やはり女性が持つものかもしれませんね。

 「wallet」はやはり、札入れという感じで、コインは入らない、薄い(平たい)ものかな。女性も持つけれど、日常的に小銭も使って買い物する女性(私も主婦ですが)は、両方はいるタイプの方が便利だし、対して夫(男性)は、小銭は持ちたがらない。札入れ(wallet)だけ、ズボンのポケットなんかに入れてます。それが、ニュージーランド人の先生のいう、男女の財布の名前の使い分けなのかしら。

 いずれにしても、ネイティブスピーカーではないので(英語の)、確かなことはわかりません。どなたか、詳しい人がいるといいですね。

 2003年7月7日(月) なおこさん
    オーストラリアの男性と女性に教えてもらえる機会がありました。

 お二人の話によると、

「purse」は女性だけが使い、男性は使わない。
男性は「wallet」を使う。
「wallet」はお札入れとして女性も使う。

そして実際にご自分が使っているpurseとwalletを見せてくれました。それを見ると、確かに小さな小銭入れのpurseはデザイン的に男性は使えないなと思えました。そして、お二人とも自分の使っているwalletを開いて見せてくれました。walletにはお札、カードが入っていました。walletは色やデザインが違いましたが男性も女性も使うとのことでした。女の人はpurseに小銭だけでなく、お札も折りたたんで入れる人がいるということでした。

日本では、小銭入れを男性,女性の区別無く使うように思います。そもそも男性と女性で財布の色やデザインの違いはあっても、小銭入れかお札入れを使うかで性別が分かれることはないように思います。

それで、男性はpurseを小銭入れとして使うことは本当に無いのか、なおも食い下がりました。

すると、彼の答えは、はっきり「ありません」。彼女の答えは、「男の人はコインを小銭入れでなく、ポケットにそのままほうりこむことが多いみたい」でした。

なおこさんが書き込んでくださったとおりの返事でした。

おもしろいところで、男性と女性の区別があるんですね。

日本語の「〜さん」は男の人に対しても、女の人に対しても、年配の人にも、若い人や幼い人にも使うことができ、とてもニュートラルに見えます。
Mr. Mrs. Miss Misで性別を明示する英語との違いが感じられますし、
目上か目下で幅広く敬称が変わるベトナム語と異なって見えます。

でも、実際には日本語ではそのあとに続く言葉で年上などの上位者には敬語が続いたり、会話の言葉で性別や老若、目上・目下がわかる仕組みになっています。

財布が性別で違っているって、やっぱりおもしろいと思います。聞いた英語圏の方々は誰も明らかなことと説明してくれたのが印象に残っています。

非ネイティブのための英英辞典(The Oxford Advanced Learner's Dictionary)、では、こう紹介されています。

wallet:
1 (AmE also bill-fold) a small flat folding case made of leather or plastic used for keeping paper money and credit cards in

男性,女性の区別は無いようです。

purse:
1 [C] (especially BrE) a small bag made of leather, plastic, etc. for carrying coins and often also paper money, cards, etc., used especially by women: I took a coin out of my purse and gave it to the child.
2 [C] (AmE) = handbag

purseはやはり一般的には女性が使うもののようですね。

そして、アメリカ英語ではpurseはハンドバックも指すとのこと。
同じ英語でもpurseの意味の広がりが米語と英語では違うんですね。

コラムでは、
A purse(BrE)/a change purse or coin purse (AmE) is a small bag for carrying money, including coins.

A handbag (also purse in AmE) is a bag that women especially carry with them to hold their money, keys, etc.

A wallet (also billfold in AmE) is a small leather or plastic case used for keeping bank notes, cards,etc. in.

と書かれています。


また、Longman Dictionary of contemporary Englishでは、
イラストで、
小銭入れはイギリス英語ではpurse、アメリカ英語ではchange purse、
そしてお札やカードや小銭が入る財布はアメリカ英語ではwallet、イギリス英語ではこれもpurseと呼ばれ、
小銭が入らない、お札とカードだけが入る財布はwalletとなっていました。

purseは女の人しか使わない、と取材した方々からは強く言われましたが、
その感覚は、ちょうどハンドバックは女の人しか使わない、というイメージに
近いのかなと思いました。


アオさん、楽しいトピックを提供していただきありがとうございました。
なおこさんの書いてくださった例もとてもわかりやすくピンとくるものでした。ありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 それからアメリカの方に聞いてみました。

 すると、彼は、purseは女性が使うもの、walletは男性が使うものと、アオさんがお聞きになったニュージーランドの先生と同じ答えでした。

 男性がpurseを持ったらおかしいか、女性がwalletを持ったら変か、と聞くと彼はそれは本人の自由だが、普通じゃない、周りが変に思うと答えました。

 The American HeritageR Dictionary of the English Language
Fourth Edition
で調べると、
1. A woman's bag for carrying keys, a wallet, and other personal items; a handbag. 2. A small bag or pouch for carrying money.
と出ていました。

 検索エンジンのGoogleで her purse を検索すると、約520,000件、
his purseだと、どうも違うものが検索されるようです。


 実際にどう使われているかはどうやったらわかるでしょう。

Louis Vuitton(ルイヴィトン)のアメリカの通販サイトで調べてみると、
purseは149個の商品が扱われていました。

実物を見てみると確かに小銭入れといった感じの物と、他はハンドバックに見えます。そして、デザインや色から見て、普通は女性が使うものばかりのように見受けられます。
男性にはちょっと使いにくいように見えます。

 walletは51個の商品が扱われていました。 どう見ても女性でも使えそうなものも見受けられます。

 このいい加減な、手抜き調査から判断すると、
purseは女性が使う小銭入れ、あるいはハンドバック的なもの。
男性は普通使わない。
walletは札入れで、主に男性が使うが女性も使うもの。
といったところでしょうか。

本当のところ、どうなんでしょう。

アオさん、これからもどうぞよろしくお願いします。

 「世界のお財布」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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