Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界のお正月(新年)」
 登ってゆく山道は自然のままでは距離を示す線などありません。

 時も止まることなく未来から現在、そして過去へと絶え間なく流れてゆきます。時間にも区切りなどありません。

 昔の人々は山に登るとき「5合目」などと区切りを創りました。

 山道だけではありません。昔の人々は時間にも区切りを創りました。 年という区切りもその1つです。大晦日だとか、新年だとかといった区切りもあり、自分を振り返るきっかけとしたり、新たな、まったく新鮮な気持ちで歩み始めたりします。

 中でも新年はもっとも大きな精神的区切りのひとつかもしれません。これによって私たちはまた新たな気持ちで、新たな思いで、新しい年を新鮮な気分で迎えることができます。

 さまざまな文化圏で新年はどう迎えられているのでしょうか。どう過ごしているのでしょうか。同じなのでしょうか、それとも・・・・・・。一緒に見ていきましょう。そして、よかったら、あなたの文化圏のことも教えてください。

 お正月といっても日本各地でさまざまな風習があるのに、まるでどこも同じ祝い方をしているように紹介されることが多いのですが、この事典では実際の姿に沿って「日本1」「日本2」と紹介していくつもりです。

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「ハワイ歳時記」:一月(ハワイのお正月)1

 爆竹と花火が炸裂する中にぎやかに迎えた元日は打って変わって静かな一日となる。どこからか芝刈り機の音でも聞こえようものなら正月早々云々と言われそうな気配である。

 お雑煮の中身は、具やスープやおもちの形などそれぞれ出身地の郷土色も豊かにさまざまである。鏡もちを始め門松やお守りもスーパーで買い求めることができる。

 神社に初詣に行くとお雑煮が振る舞われる。銀行の仕事始めは通常2日である。

 下旬から2月中旬頃までの間に中国の旧暦正月のお祝いがある。水仙の花が春を呼ぶシンボルである。この頃チャイナタウンに行くと二度お正月が来た様な気分を味わえる。

 2002年1月29日(火) 吉山美枝子さん
   楽しく読ませていただきました。いろいろなお正月があるんですね。ありがとうございました。
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 「(香港の)新年」1(マリアさん)

 日本の新年は1月1日だが、香港の新年は旧暦の1月1日だ。

 香港でもおおみそかはかぞく全員でそうじをしたり、晩ごはんをたべたりする。
 
 新年はかぞくや友だちにあったらあいさつをする。 

 こどもは両親やかぞくからおとしだまをもらう。

 日本と香港の新年はとてもにぎやかで楽しいと思う。


 香港 マリアさん
   掲載許可をくださって、ありがとうございました。ずっと載せられてなくて申し訳ありませんでした(他にもそういう方たちはいっぱいいらっしゃいますよね。すみません。必ずのせさせていただきます。)

 イスラムの場合もラマダン明けに「おとしだま」を子供にあげると聞きましたが、どなたか知り合いがいらっしゃる方、聞いてみてください。

 ベトナムではお正月(ベトナムも旧暦で祝います)にスイカを食べるそうです。どうして西瓜を?という驚きの声が聞こえてきそうですが、果肉の赤い色が縁起がいいそうです。ベトナムでも子供におとしだまをあげるそうです。

 「お年玉」はどこでもおんなじなのでしょうか。ちょっとMulticulturalpediaの世界のお年玉のページを見てください。「そんなページ無い!?」じゃ、つくりましょう。



 時代とともに社会はどんどん変わってきます。人もどんどん変わっていきます。Multiculturalpediaは必要なもの、あったほうがいいもの、あるともっと楽しくなるもの、幸せになるかもしれないものをいつも創っていきます。「不易流行」の精神でいくことをいつも心掛けたいと思います。どんな時代も変わらないものとめまぐるしく変わっていくもの、Multiculturalpediaは自分が変わっていくことによって、いつも変わらない普遍的なものを追い求めていきます。

 今の子どもたちが熱中しているベイブレードなどはまぎれもなく昔のベーごまです。でも、昔のベーごまの姿のままだったら、現代の子どもたちの心を打つことはできませんでした。

 ヨーヨーはハイパーヨーヨーに。中国ごまはディアブロに。同じ物が姿を変えて子供を夢中にさせています。いつも人の心は変わらない、普遍的なところがあると思います。変わらないところに辿り着くためにMulticulturalpediaはいつも変わっていかなければならないんだと思います。

 人生ゲームもプレイステーションに取り込まれて、・・・早い話が昔の子供が夢中になったものが装いを新しくして登場してきているだけです。

 缶蹴りもリバイバルしたらどうでしょう。蹴るとマイコンが中に組み込まれた缶が反応して、指示が出るとか。来年、タカラとかニンテンドーがそんなものを売り出すかもしれませんね。

 いつまでも変わらない大切なものを守るために変わります。変わらないために変わる、木々がもう一度春に緑の葉を生い茂らせるために今は葉を枯らす、これがMulticulturalpediaの精神です。

 不易流行と温故知新がMulticulturalpediaのモットーですが、間違って使ってないかなあ?ちょっと心配だから「大辞泉」(小学館)をひいてみます。

 「不易」 1 いつまでも変わらないこと。また、そのさま。
      2 蕉風俳諧で、新古を超越して変わることのない俳諧の本質。

 「不易流行」 蕉風俳諧の理念の一。新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。

 「じゃんけん」が実現していますね。バリエーションが今でもいっぱいあり、やれっ、と言われなくても自分からみんながやっていますね。時代や社会は大きく変わったはずなのに、じゃんけんは常に生まれ変わって常に流行しているんですね。誰か「じゃんけんなんか古いよ」なんて言ってるの、聞いたことある方、いらっしゃいますか。誰もはやっていることに気がつかない。

 「じゃんけん」のこの姿こそがMulticulturalpediaが目指す、自分が変わっていくことによって、いつも変わらない普遍的なものを追い求めてゆく姿です。

 タカラさま、任天堂さま、ソニーさま、「ハイパー缶蹴り」についての連絡、お問い合わせをお待ちしています。
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韓国のお正月1、2

 韓国にはお正月が2種類あります。旧暦のお正月と西暦のお正月です。

 韓国では今でも色んな行事は旧暦に従って行われています。お正月も同じで、旧暦のお正月(旧正)になると民族の大移動が行われます。都会に住んでいる人々が故郷へ帰るのです。

 お正月の時には雑煮とにったトッククを食べます。それで年を取るのです。

 ちなみに韓国では数え歳で歳を言います。お正月になると歳が増えるのです。それから一番大事なのが茶礼〔死んだ祖先を奉る〕です。死んだ人の序列により、順番が決まっているので、親戚の家を回ります。かなりの時間がかかります。女の人は供えるものを準備するのが大変で、病気になる人までいます。

 2002年11月30日(土) 柳普明さん
  柳普明さん、Multiculturalpediaの制作に加わっていただきありがとうございます。

とっても興味深く読ませていただきました。「世界のお正月」のページで紹介させていただきます。訪れる方たちが楽しんで読まれる姿が今から目に浮かびます。これからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

 日本では旧暦から生まれた行事を新暦で祝うことが多いのでどうも感じがつかめないことがあります。

 例えば、お正月。「新春のお慶びを申し上げます」とか「迎春」とか「頌春」などと新年を祝うカード、年賀状に書くのですが、とても春が来たとは思えない季節にこれを言うのは違和感があります。

 中国、香港、台湾、韓国、ベトナムなどのように旧暦で祝ったほうがピッタリくるように思い、ちょっとうらやましいです。新暦と旧暦で祝うというのは名案ですね。日本でも地方によっては旧暦で正月を迎えているところもあるかもしれません。ご存知の方、いらっしゃったらぜひ教えてください。

 トッククを食べて年をとるというのは具体的でわかりやすくていいですね。子どもも自分が1年歳をとったことを実感しやすいでしょうね。そして確実に食べることによって丈夫にもなるし。

 昔の大家族制度から核家族化して、都会では年老いてから人との付き合い、出会いが乏しくなり、孤独になることが問題になっていますが、茶礼があったら旧交を温めるきっかけになっていいですね。たいへんでしょうが。また、人が亡くなると亡くなった人のことを思うことで救いのない辛さの淵に落ち込みそうですが、茶礼は忙しそうで、迎える側も訪ねる側も疲れる重労働のようなので大変ですが、心が苦しい時は体を動かすことが何よりの薬なのでいいですね、と言いたい所ですがちょっと大変過ぎるようですね。柳普明さん、どうもありがとうございました。大変感謝しております。

 このサイトを訪れる方の中には、「毎日が同じことの繰り返し、昨日は一昨日と同じ、今日は昨日と同じ、明日も今日と同じでしょう、明後日も、なんて人生は単調なんでしょう」と思っていらっしゃる方がいるかもしれません。

 「つまらないな」と思われたとき、ぜひこの多文化理解事典をひもといてみてください。お正月にもいろいろな祝い方があり、さまざまな心の込め方があり、それぞれの心を伝える方法があることを読んでいくと、ご自分の、単調に見える、つまらなく見える、金太郎飴に見える、日常にキラリと光るものがきっと見えてくるように思います。



 この事典は世界中の人々が創っています。誰のために?

 それは世界中の「あなた」のために私たちはつくっています。

 何のために?

 お金儲けのため?

いいえ、一銭も誰にも入りません。

 スタッフの名誉のために?

いいえ、スタッフの売名行為は厳しく禁じられています。Multiculturalpediaの制作に加わっていただいた方たちにはその情報、文章から自ずと読む人が尊敬したり、敬慕したりすることがあると思います。それは望ましいことだと思っています。

 世界中のいろいろな方たちの自由意思によってどこまでできるか、これからも思いっきりチャレンジしたいと思います。
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台湾の正月1

 台湾の新年の習慣と日本の習慣は大体同じです。でも、違うところもあります。たとえば、台湾の新年は旧暦の1月です。現在、若者にとっては新暦の新年が大切な行事ですが中国人にとって旧暦の新年はやはり最も大切です。

 新年が来る前に一番大切なことは掃除と家の装飾です。

 春聨(しゅんれん)というお願いを書いた紙を家のドアと窓ガラスに貼ります。たとえば、「福」という文字が逆さまに書かれた紙があります。それに福が来るようにという願いが込められています。部屋を綺麗にした後、いよいよ大晦日を迎えます。

 大晦日の晩、家族みんなが集まって一緒に特別な料理を食べます。例えば魚料理が必ずあります。それは中国語の「魚(ユウ)」の発音が「残る」という意味がある「餘(ユウ)」と同じだからです。台湾には「年年有餘(ニエンニエンヨウユウ)」という諺があり、毎年お金が残るようにと祈ります。年+「米編に羔」(ニエンガオ)はお餅に似ています。炒めたり蒸したりします。

 しょっぱい年+「米編に羔」(ニエンガオ)はいろいろな野菜と一緒に炒めて食べます。甘い年+「米編に羔」(ニエンガオ)の中には小豆があります。そのまま蒸して食べます。年+「米編に羔」(ニエンガオ)と年高(ニエンガオ)の発音が同じですから、今年も仕事がうまくいきますようにと祈って食べます。

 「髪菜(ファーツァイ)」というのは黒くて細い野菜です。中国語の「発財(ファーツァイ)」と同じ発音ですから、お金がたくさん入るように祈って食べます。

 また、お正月に、長い間あっていない家族や親戚の家を訪問します。それからお互いに新年の挨拶を交わします。「新年快楽(シンニエンクワイラー)」と言うのは「明けましておめでとう」と同じ意味です。

 「恭喜発財(ゴンシーファーツァイ)」と言うのは、新しい一年間に、幸せとお金がたくさん入ってくるようにとお祈りする挨拶です。大抵は一緒に食事をしながらこの一年間起こったことを話します。新年の二日目には結婚している女性は実家へ帰って両親に挨拶します。

 2006年1月25日(水) 東和日本語センター 上級クラス 鄭 明宜さん
    鄭 明宜さん、ありがとうございます。とても楽しく読ませていただきました。同じところも多いですが、似ているだけに違いによけいに驚きます。  大晦日に魚料理を食べる習慣、それからニエンガオ、「髪菜(ファーツァイ)」を食べる習慣、とても興味深く感じました。

 目標を達成するためには、自分が求めるもの、欲しいものをはっきりさせること、目標を日頃の生活でも絶えず意識して生活することが必要だと思います。大晦日と正月といった特別の日に行なうこれらの習慣は自分の心に深く刻み込まれ、1年間折にふれて思い出され、目標達成に役立つことだろうと思います。

 「新年快楽(シンニエンクワイラー)」は衝撃でした。いいですね、これ。日本では「快楽」をこのように使うことは少なくとも現代ではありません。日本語の漢字は、「手紙」「愛人」など中国語とまったく違った使い方をするものがあります。「世界の漢字の違った使い方」というページを作って、漢字圏の違った漢字の使い方を考えてみたいと思いました。

 とても興味深く読ませていただきました。鄭 明宜さん、どうもありがとうございました。これからも何卒よろしくお願いいたします。
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お正月(台湾1)

 お正月については、日本の場合は1月1日です。人々は『明けましておめでとうございます』という言葉でお互いに祝います。この日に、おせち料理とか、お雑煮とか、いろいろな新年の料理を食べます。日本人は門松を飾ります。そして、昔からの行事とって米で作った神様に頼んで、鬼を払うという風習があります。

 一方、台湾のお正月は、旧暦の1月1日です。お正月の時は『恭喜発財』という言葉でお互いに祝います。伝統的な台湾人は、新年の第一日にお寺に行きます。菩薩などの神様を拝んで、一年間に平安を祈ります。そして、友達の家に行って、お祝いをします。もし相手の家に年寄りか子供が居たら、お年玉をあげるのが普通です。それは年寄りの場合、元気に生きて、病気がないことを願うということです。子供の場合、無事に成長することを願うからです。

 また、台湾人はお正月に赤い色の物を飾ることが大好きです。いい兆しという意味です。甘いお菓子も大切です。お互いに甘いお菓子をおごる風習があります。これは、相手の人生がうまくように願うという意味があります。

 2005年1月10日(月) 林綿慧さん
   林綿慧さん、ありがとうございました。

 日本でもお正月にお年玉をあげる習慣がありますが、それは習慣としては子どもに対してだけのように思います。  台湾ではお年寄りにもあげるんですね。とても興味深く思います。そしてその理由は「元気に生きて、病気がないことを願う」ということなんですね。いいですね。

 林綿慧さん、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。「世界のお正月」「世界のお年玉」のコーナーでも紹介させていただきます。
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