Multi cultural pedia
   異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

世界の「静かにして」
「静かに」「だまって」という意思を伝えるとき、日本では閉じた唇に人差し指を当てるしぐさをする(そして、さらに「シー」と言うときもある)。これは日本だけなのだろうか。それとも、世界の他の文化圏でもこういった「静かにして」を意味するしぐさ、声はあるのだろうか。

タイ1

  タイの映画を見た。物音を立てたり、話したりしてはいけない、というシーンで女の子が人差し指を立て、唇の前に持ってきた。あれ、日本の「シー」と同じなんだと、びっくりした。

 この映画は大変重いテーマを扱いながら明るく、爽やかで、見終わってから心の底から元気があふれてくるような不思議な感動があった。

「Once upon a time」というタイトルの映画だった。

 「シー」という「静かに」「だまって」のしぐさ、声は日本、タイ以外でも用いられるのだろうか。


 
ベトナム1

  ベトナムの人に聞いた。ベトナムでも「物音を立てたり、話したりしてはいけない」というとき、人差し指を閉じた唇に当てるしぐさをする(そして、さらに「シー」と言うときもある)そうだ。「シー」という「静かに」「だまって」のしぐさ、声は日本、タイ、ベトナム以外でも用いられるのだろうか。


NEW
ベラルーシ1

  日本と同じジェスチャーで、同じように「しー!」と言います。

 2000年7月5日(水) 「ベラルーシの部屋」のTさん
   ありがとうございました。

驚きました。どこが発祥の地なのでしょう。これこそ万国共通かもしれません。そうでないにしても、どう伝わっていったのでしょう。それとも・・・。

 たくさんの情報が集まっていき、やがてこの謎も解ける日がきっと来ると思います。それは5年後かもしれないし、50年後、500年後かもしれませんが。

 今、うれしくて仕方がありません。私たちは平凡な、どこにでもいる人間です。その一人ひとりの貢献から、膨大な事典が生まれつつあります。1000年後、2000年後の人々がこの多文化理解事典を開いて、驚嘆する姿が目に浮かびます。国籍を超えて、国境を超えて、性別を超えて、年齢を超えて、民族を超えて、こんなにも多くの人たちが何の金銭的な見返りも求めずに、心を合わせてみずからの自発的な意思によって、書かれたこの1ページ、1ページを、どんな思いで未来の地球人は読むことでしょう。

 Multiculturalpediaは、専門家ではなく、隣の熊さんや八っつあんのようなふつうの人々が自分から何の見返りも期待せずに調べたことを集めていく事典です。それが誇りであると同時に、素人の手によるものなので、意図しないミスは避けられないと思っています。しかし、世界中の人々のたくさんの目にさらされているので、そういったものは遅かれ早かれ消えていくと思います。このやり方は、版をすぐ更新できない紙の事典より、そして少数の校正者がまちがいをチェックする事典より、長いスパン(50年、100年、300年)で見れば、より充実した事典を生むことができるのではないかと思います。

NEW
アルゼンチン1

「しっ」という声を発しますが、指を唇に当てはしないらしいです。

 1998年8月11日(火)  アルゼンチンに日本語教育関係の仕事で赴任されている方に調べていただきました。
   どうもありがとうございました。感謝しております。
NEW
インド1

 先日NHKで放送していた「ムトゥ踊るマハラジャ」にも、
口に指を当てる場面がありました。



 2002年1月2日(水) 神鷲獅子さん
神鷲獅子さん、Multiculturalpediaの制作にご協力してくださってありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 ということは、「静かにして」というジェスチャーはインドでもする(あるいはしていた)ということですね。『ムトゥ踊るマハラジャ』、とてもいい映画だそうですね。ぜひ観たいと思っています。ありがとうございました。「静かにして」に載せさせていただきます。更新はできるだけ早くしたいと思っています。

 今までと違うまったく新しい年に
 今までと違うまったく新しい気持ちで
 今までと違うまったく新しい一歩を踏み出したいと思います。

 『日本文化の「特殊性」がよく言われるが、多文化について研究が進めば、どの文化も「特殊」で、どの文化も「特別」で、どの文化にも根底には人の心が通じているという「普遍性」が明らかになっていくのではないか、と思う。
 この事典を編む前まで、「じゃんけん」は日本の専売特許だと思っていた。「くしゃみ」にまつわる慣習は何のつながりもないと思っていた。「静かにして」というジェスチャーがまさか多くの国で同じとは思ってもいなかった。』(「タペストリー」)

 神鷲獅子さんにとって、みなさんにとって、いい年となりますように。

 いい年となるようにMulticulturalpediaも役割を果たしてゆきたいと思います。

 今年は大岡越前、毛利元就に伝わる話が実は世界のあちこちにあるといった話題をまもなく取り上げ、調査を開始するつもりです。海を越え、山を越え、国を越え、時を越えたドラマをみなさんと探し求め始める予定です。

 本年もどうぞよろしくお願いします。

  
NEW
アメリカ 1

アメリカ在住です。
アメリカでも、閉じた口の前に人さし指を立てるか、"Shhhhhhh!"と言ったりします。

本当にどこが発祥地なのでしょうね。 



 2002年2月15日(金) りか
    りかさん、Multiculturalpediaの制作にご協力いただき、感謝しています。

 「アメリカでも、閉じた口の前に人さし指を立てるか、"Shhhhhhh!"と言ったりします。
 本当にどこが発祥地なのでしょうね」(りかさん)

 本当に不思議です。下手をすると、「万国共通」は実は今紹介している3つではなくて、この「しーっ!」も入れて4つになるかもしれませんね。

 私たちは人の心に流れる基本は「私はわたし、あなたじゃない」だと思っています。そしてそれだけではないと思っています。わたしとあなたを見ている第三者からは二人の異なる点がいくつも見えるのですが、目をそむけないでずっと見つめ続けているとその根底を流れる思い、考えに、つながりがあることが見えてくるのではないかと想像しています。それが大外れかどうかはこの多文化理解事典を創っていくうちに明らかになることでまだまだ先の話です。
 
 よろしかったら、りかさん、Multiculturalpediaにずっとお付き合いください、そしてこれからもぜひお力をお貸しください。


NEW
静かにする時の『シー』 ニュージーランド 1

発祥はお母さんのお腹の中だと思います。
私は現在ニュージーランドに住んでいますが、赤ちゃんを泣き止ませる方法の一つとして、赤ちゃんの耳元でシーっと言うのが紹介されていました。
しかも、けっこう大きめの音量です。これは、お母さんのお腹の中で聞こえていた音に近く、赤ちゃんが安心する音のようです。
この赤ちゃんを泣き止ませる(静かにさせる)シーが、子どもにも使われ、大人になっても使われ続け、一般的な静かにするサインになっているのだと思います。

 2012年10月10日(水) 和さん
   和さん、Multiculturalpediaの制作にご協力いただき、感謝しています。

説得力がありますね、この考えは。おもしろい!「シ―っ」と言う音を聞くと、何か本能的に反応してしまうような気がします。

 マンガで静かな様子を表すときよく「しーん」が使われますね。これも「しー」に近い音なので何か関係があるのでしょうか。それから、「静か」も「し」の音から始まり、「静寂」「静謐」などもSの音ですね。
 
 和さん、これからもMulticulturalpediaをよろしくお願いします。


 『世界の 静かにして』についてご感想など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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