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「世界の笑い」

 おもしろかったら、笑う。おかしかったら笑う。うれしかったら笑う。それだけでしょうか。
 「照れ笑い」という言葉が日本にはあります。失敗や恥ずかしさの気まずさから逃れるために笑う、こういった照れ笑いは世界中にあるんでしょうか。頭に手をやり、ぽりぽりとかく仕草は世界中にあるんでしょうか(職場の同僚が疑問に思っていました)。
 どの文化圏でも同じようなことに笑うだけでしょうか。笑いの違いはそれぞれの文化圏の深層心理を語るものかもしれません。相互の理解を深める足がかりにする材料にしたいと思います。

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日本の笑い

オーストリアの方からこんな質問を受けました。

「大雨で家が浸水して避難している方々のインタビューを見て不思議に思いました」

どういうこと?

「家のことがとても心配、と言いながら、笑っていたのはどうしてですか。」

昨夜同じニュースを見たが、そんなことは少しも思わなかった。

日本語には「驚きを禁じえなかった」とか「動揺(ショック)を隠せなかった」とか「怒りをあらわにした」とか、「涙がこぼれた」といったように、人前で感情を表したり、思いを表情に出すのは大人気ないとしていると思われる表現が数多くある。驚きは禁じるべきもので、動揺は隠すべきものなのだ。窮地にあるとき、苦しい顔を見せず、悲しいときにも泣かず、という思想を言葉が表しているように思う。
 台風の被害者が笑っていたと言われたときは「まさか」と思ったが、よくよく自分の表情を振り返ってみると、「笑顔を見せる」こともあるだろうな、と思った。



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