Multiculturalpedia
異なる文化を楽しみながら学ぶ事典

「世界の曜日 何曜日から始まるか/曜日と名前」

 月、火、水、木、金、土があり、休みの日曜日があると思うのですが、日本のカレンダーは週の初めに休みがある日、月、火、水、木、金、土式のものが多いように思います(そんなことありません?)。日曜日から始まるもの、日曜日で終わるもの2種類あるようですがどうしてなんでしょう。ビジネスの面から考えると月曜日から1週間が始まるほうが便利のように思います。日本では1週間は日曜日から始まるんでしょうか、それとも月曜日から始まるんでしょうか。

 周りの人たちに聞いてみると、そんなことは自明のことで疑問の余地もない、これ以外の答えはありえないといったふうだったが、それでいて答えが一致せず、月曜日派と日曜日派に分かれたのには驚きました。

 例えば日曜日に彼女が彼に電話して、ハリー・ポッターの映画を次の土曜日に見る約束をするとき、彼女がもし月曜日派(月曜日から週が始まると思っている人)としたら、次の土曜日つまり「来週の土曜日」に見に行こうと彼を誘うでしょうが、彼がもし運悪く日曜日派(日曜日から週が始まると思っている人)だとしたら、「次の土曜日」は実は「今週の土曜日」で、彼女が言う「来週の土曜日」は彼にとっては「再来週の土曜日」ということになってしまいます。木枯らしの吹きすさぶ渋谷のハチ公の前で待ちぼうけを食って風邪をひいてしまった彼女と彼の恋の行方がとても心配です。

 他の文化圏では休みはどこに位置するのでしょうか。
以前にも書いたことだと思うのですが、曜日や月を星を使って表現する言語(欧米などの言語)と数を使って表現する言語があります。

 たとえば中国語、

月曜日 星期一(礼拝一)
火曜日 星期二(礼拝二)
水曜日 星期三(礼拝三)
木曜日 星期四(礼拝四)
金曜日 星期五(礼拝五)
土曜日 星期六(礼拝六)
日曜日 星期日(星期天、礼拝天)となっています。

 日本語の「日曜日」に当たる「星期日(星期天、礼拝天)」の「日」や「天」は「0(ゼロ)」なのでしょうか、それとも「七」なのでしょうか。

 韓国語では、カタカナで表すのは邪道でしょうが、

月曜日 ウォリョイル
火曜日 ファヨイル
水曜日 スヨイル
木曜日 モギョイル
金曜日 クミョイル
土曜日 トヨイル
日曜日 イリョイル。
 ほとんど日本語と同じ音で、漢字の読みから来ていることが察せられ、とても近しい感じを抱きます。
(「日本」が「イルボン」と言われるように「日」のオリジナルの発音は「イル」)
韓国ではどうなんでしょう。

 ベトナム語では、
月曜日 (ンガイ)トゥー ハイ
火曜日 (ンガイ)トゥー バー 
水曜日 (ンガイ)トゥー トゥー
木曜日 (ンガイ)トゥー ナム
金曜日 (ンガイ)トゥー サオ
土曜日 (ンガイ)トゥー バイ
日曜日 (ンガイ)チューニャッ

 ベトナム語は
(1 モッ)
 2 ハイ
 3 バー
 4 ボン
 5 ナム
 6 サオ
 7 バイ
ですから、月曜日は「第2番目の曜日」とされていることになります(ベトナム語の曜日の表現には基数〔two,three,five,six,seven〕が用いられているが、水曜日は基数でなく、序数〔第4番目の:fourth〕が使われています)。
 普通に考えると、ベトナムでは日曜日始まりということになります。

 脱線になりますが、ベトナム語では「4月」を表す時も基数ではなく序数を使います。これはどうしてでしょう。

 こんなことは考えられないでしょうか。

 ベトナムは古くから中国、フランスに攻められ、大きな影響を受けてきました。フエの建造物がフランスの建築様式をとり、その建物の配置、方位が中国の皇帝の居住地を参考にして造られているのもその例です。
 ローマ数字、I,U,Vを使った時計は四番目をWとせずにIIIIとしています。近くにローマ数字を使った時計があったら見てみてください。Wを用いずにIIIIを使い始めたのはフランスの王の命によると言われています。
 ベトナムの曜日と月の表し方、どうして4だけ特別なのでしょう。フランスの強い影響を受けたことと関係があるのじゃないでしょうか。またまた大外れの推理を展開してしまったかもしれません。

 週の始まりは「休み」から始まります。「休み」からはいろいろなものが生まれました。昼休みからは昼寝が生まれ、午後の休みからはおやつ、ティータイム、コーヒーブレイクも生まれました。

 ここでちょっと休んで、お茶でも飲みながら、「休み」と「人間」、休みって何? ちょっと考えてみるのもおもしろいかもしれません。

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曜日の言い方 週が何曜日から始まるか・・。

 
 スワヒリ語では、

月曜日 ジュマタトゥ
火曜日 ジュマイネ
水曜日 ジュマタノ
木曜日 アルハミシ
金曜日 イジュマア
土曜日 ジュマモシ
日曜日 ジュマピリ

といいます。

月曜日はジュマ(曜日)タトゥ(3あるいは「三番目」)です。
日曜はジュマピリ(二番目〜これははっきりと序数です)。
するとどうも土曜日が「一番目の曜日」になると思います。
モシ(mosi)は、1の基数(モジャ:moja)とは少々違いますし、序数(ヤ クワンザ:ya kwanza)とはだいぶ異なりますが。
火・水は、それぞれ4,5番目を表しますが、木曜と金曜は特別の言い方です。

 私の記憶はもう遠くなってしまったのですが、これは、金曜が特別であるというイスラム教の影響を感じさせませんか?きちんと知っている人がいたら教えて下さい。

 ケニアやタンザニアは(スワヒリ語圏)、現在、キリスト教徒の方が多いと思いますが、スワヒリ語は元もと海岸地帯に住んでいる人たちの言葉で、通商等でアラブ・アラビア語の影響が強いようです。また、ムスリムの人たちも多い地域です。

 2002年12月11日(水) なおこさん
   なおこさん、いつもありがとうございます。

スワヒリ語のご紹介、ありがとうございます。
土曜日が「一番目の曜日」になるかもしれないという話、その地域のことなどとても興味深く読ませていただきました。ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

小学館のプログレッシブ独和辞典にこんな記述がありました。

「ドイツ語や英語などのゲルマン語の「曜日名」は基本的にはローマ人(すなわちラテン語)の曜日名の翻訳借用である。ローマ人の曜日名は〔惑〕星ならびに〔惑〕星を支配する神々のラテン語名に由来していた。ただし、いくつかのローマの神々の名前は、ゲルマンの神々に置き換えられて取り入れられた。」

また、中国語図解辞典(大修館書店)に中国のカレンダーが載っているのですが、
日本では日にちの上に

「日 月 火 水 木 金 土」

と並んでいますが、
中国のカレンダーでは日にちの上に

「日 一 二 三 四 五 六」

と並んでいて、なるほど、と思いました。

2002年から2003年に「世界のひまわり」をどーんと発信させます。これには世界のいろいろな言語が飛び交います。Multiculturalpedia(多文化理解事典)らしい展開になって行きます。同時に掲載許可をいただいた『植物随想録』が始まります。

なおこさん、みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
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誕生日(オランダ1)

 定期的に拝見していたのですが、なかなか書き込むまでに至らず、「ひろば」参加はご無沙汰しておりました。以前の書き込みもそれぞれのページに掲載していただいているのにお礼が遅くなり失礼いたしました。いつもどうもありがとうございます。

 こちらを拝見していて参加したいテーマがたくさんあるのですが、今日は少し前の Re JOYEUX ANNIVERSAIRE(『万国共通』)の「日本では少し前まで個人の誕生日を祝うのは一般的でなかった」というコメントに思い出した話を書かせていただきます。

 オランダにいた時に習い事のグループのオランダ人女性から「日本では誕生日を祝うの?」と聞かれたので祝うけれど、多分それは西洋の影響で昔は個人の誕生日でなく新年にいっせいにお祝いしていたと私は答えました。
 するとその女性は「そういう風に生まれた日以外にお祝いする例を知っている。」と言って他のオランダ人たちも話に加わりながらこのように話してくれました。
 主にカトリックの国だと思うけど、と前置きをして地域によっては名前にしばしば聖人の名をつけるが、それぞれの聖人の誕生日がちゃんと決まって(わかって?)いるので、そういう所では自分の生まれた日ではなく名付けられた聖人の誕生日にお祝いをするということでした。

 つまり自分が生まれた日が誕生日の聖人の名が付けられた場合以外は個人の誕生日と違う日に祝うということになるわけですね。私にとっては新鮮でとても得した気分になれた話でした。
 この話を知らなかったら例えばそういう習慣の所の人と友だちになって誕生日をお祝いしても、よもやそれが本当に生まれた日と違うかもしれないなんてきっと考えもしません!
 「外国に外国人として暮らして」良かったのはこんな風に自分の国の話が変に驚かれることも無く、むしろそれがきっかけで文化の多様性に慣れている人からオランダや他の地域の似ている点を教えてもらうことが多く新しい興味を喚起されたことでした。

 例えば大晦日ネタもありました。(ちょうど時期なので。)
 オランダ(や近隣国)では大晦日というか新年0時になると
同時に盛大に花火を上げる習慣があります。(個人で大きな
打ち上げ花火を何発も上げたりもします。)
 近所のオランダ人に日本での様子を聞かれて大晦日に除夜の鐘で108の煩悩を祓う話をしたら、この花火にも一年間に溜まった悪霊を大きな音でびっくりさせて追い払うという起源があると
話してくれたのです。何故花火を上げるか(それも景気良く)という理由がひとつ分かってすっきりしたと同時に、案外人間の発想は似ているのか、それとも遡ると同じルーツに辿り着くのかという疑問も湧きました。
 その人は同じ悪いもの祓うのにも12時をはさんで前か後で面白いと言っていました。この時間の違いは何でしょうね???
 日本の誕生日の変化も含めて、私もMulticulturalpediaさんがよくおっしゃっているようにゆっくりと調べたり、忘れたり何かのきっかけでまた思い出したりしながら解る時が訪れるまで頭の片隅に
残しておこうと思います。

 2002年12月9日(月) みやさん
   みやさん、いつもありがとうございます。

「地域によっては名前にしばしば聖人の名をつけるが、それぞれの聖人の誕生日がちゃんと決まって(わかって?)いるので、そういう所では自分の生まれた日ではなく名付けられた聖人の誕生日にお祝いをするということでした。

つまり自分が生まれた日が誕生日の聖人の名が付けられた
場合以外は個人の誕生日と違う日に祝うということになるわけ
ですね。私にとっては新鮮でとても得した気分になれた話でした。
この話を知らなかったら例えばそういう習慣の所の人と友だちに
なって誕生日をお祝いしても、よもやそれが本当に生まれた日と
違うかもしれないなんてきっと考えもしません!」(みやさん)

うーん、おもしろいですね。

ミャンマー(ビルマ)の方が彼の国ではみんな自分の誕生日の曜日を覚えているという話をしてくれたことを思い出しました。この曜日も何かきっと意味があるんでしょうね。この謎も将来解決されることと思います。

「オランダ(や近隣国)では大晦日というか新年0時になると
同時に盛大に花火を上げる習慣があります。(個人で大きな
打ち上げ花火を何発も上げたりもします。)
近所のオランダ人に日本での様子を聞かれて大晦日に除夜の鐘で
108の煩悩を祓う話をしたら、この花火にも一年間に溜まった
悪霊を大きな音でびっくりさせて追い払うという起源があると
話してくれたのです。何故花火を上げるか(それも景気良く)と
いう理由がひとつ分かってすっきりしたと同時に、案外人間の
発想は似ているのか、それとも遡ると同じルーツに辿り着くのか
という疑問も湧きました。」(みやさん)

自分の恋人を、大切な家族を、かけがえのない子どもを、親を、友人を互いに殺されて、出口の見えない泥沼の争いに巻き込まれている方々も、この多文化理解事典を訪れてくださっています。いただくメッセージを読んで、無力さを思い知らされてきました。

みやさんの文章を読んで、なんだか元気が出てきました。

Multiculturalpedia(多文化理解事典)は訪れる方々に、文章の行と行の間から、ページとページの合間から、

"We are they, they are us."(「私たちはぜんぜんつながりがないと思っていた人達と実はつながっていた」)

というメッセージが感じられる事典に育てていきたいと願います。

みやさんにとって2003年がとってもいい年となりますように。
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生まれた日の曜日と名前 タイ1

 ミャンマーと同じく、お隣のタイでも、自分の生まれた日の曜日を知っていると聞いたことがあります。私の知人も皆、知っていました。
また、ガーナでは、生まれた曜日によって、つけられる名前が決まってる(一つだけじゃなく、何種類かあるんだったかな)と聞いたこともあります。だから、名前を聞けば、その人が何曜日生まれか分かるそうです。

 2003年1月11日(土) なおこさん
   なおこさん、いつもありがとうございます。

おもしろいですね。ミャンマー(ビルマ)でも曜日で名前をつけるそうです。名前から何曜日に生まれたか、男性か女性かということがわかると教えてもらいました。曜日によって選ぶ音の選択肢がいくつかあってそこから選ぶそうです。

 「誕生日」「伝統」「曜日」「名前」「習慣」「宗教」などバラバラなものと思っていた1つひとつのものを、繋げている見えない糸が少しずつ見えてきたのを感じます。

 多文化理解のおもしろさのひとつって、きっとここにあるんですね。

 関係がない、繋がりがない、全然別のものだと思われていたことやものが、事象の奥底で繋がっていたり、普通の人には見えない糸で繋がっていたりすることをこの事典は将来きっと明らかにしていけるのではないかと期待しています。

 それはモノだけでなく、コトだけでなく、世界中の人々についても言えることだと思っています。

 「世界の曜日 何曜日から始まるか」についてのご感想(一言でも)、情報など何でも、ひろばに寄せていただければありがたく存じます。

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