そ の 2

     





  
   いったん家へ帰って母と相談したものの、やっぱり話題の中心は、
  その死んだピピンの子供時代にそっくりの黒い子の事でした。
  本当にピピンの生まれ変わりではないかと思えるほどにそっくりだったのです。  
  しかし、話あいの方向性としては、いくら似ていても、あの子と死んだピピンは  
  “別のもの”であるんだ、という事実をしっかり認識しなくてはいけない、との事でした。    
  とりあえず、夕方、そのお宅へ再び訪問しましたが、その黒い子以外の子で、
  という、心での訪問でした。
  そのお宅の方につくなり、その黒子猫はいきなり母に飛びついてダッコ状態。
  更に詳しくお話を聞くと、そのお宅でちょっと長期に留守をして帰った際に、
  飼っていた、お母さん猫が6匹もの子猫を既に産んでいたとの事でした。
  そして、その日付というのが、8月12日だったとの、お話です。
 
  そのお話を聞いた途端に、母と僕の目にうっすらと涙が・・・・・・  
  何故ならば、死んだピピンが赤ちゃんの頃に我が家で救出された日が  
  1998年の8月12日と、2年前の同じ日だったからです !
 
  強いピピンの『運命』を感じてしまいました。  
  もう、その20分後には、その黒い子猫は我が家の一員として家にいました(笑)  
    我が家の子供達は全て、「P」から名前が始まる伝統があるので、  
    その子も『ポルカ(Polka)』と命名されました。   
  20世紀を代表する作曲家のストラビンスキーのあまり有名ではない小品の
  「サーカスポルカ」より名付けました。
  すぐに我が家へも馴染み、名前の通りに元気に動き回る子でした。