最新ジャンク情報


2.5GHzMMDSリンクモジュール

最近秋葉原の日新電子で面白いモジュールを見つけました。なつかしいDrake製のステッカーがはってある2.4−2.6GHzを200MHz―400MHzに変換する受信コンバーターです。主要諸元は次の通りです。

入力周波数:2.5GHz−2.6GHz

出力周波数:222−402MHz

NF:3dB

ゲイン:24dB



構成

このユニットは2.5GHz帯を使って加入者にTV画像やデータを配信するシステム、MMDS(Microwave ??? Distribution System)の受信専用のコンバータユニットです。屋外に設置して使うため、防水されたアルミダイキャストケースに収められ、ふたやコネクターも防水性を持った構造になっています。有線ではかえってコスト高になる地域などで使われています。

内部はRF一段とGaAsFETによるミキサー、バイポーラによる3段IFアンプで構成されています。RFは三菱のGaAsFETでミキサーはFSC11LFです。面白いのはFETをダイオードのように使っていることです。ゲートに注入されたLOはドレインに接続されたRFと内部で混合され、同じくドレインよりIFが引き出されています。不思議なのはドレインにVccが供給されていなくて、ゲートも100オームでグランドされていることから、これは単なるダイオードとして働いているのではないかと思う次第です。もちろんソースはグランドされています。

RFとミキサーの間は3素子のBPFがあり不要な入力をフィルタリングしています。電源はIFに重畳されており、13―24Vを供給するように指定されています。


LO

われわれにとって興味深いのはLOです。ワンチップICによるPLL回路で構成されています。原発は8.98MHzのクリスタルでその256倍をPLLで出力しています。NECのuPB586がプリスケーラとして使われていますから、PLLICは64/128倍の周波数を発振できることになります。ちなみにJRCの2021BというICです。ローカル周波数はそういったわけで2278MHzにこていされています。

左上から時計まわりに電源、LO、RF、IF

基板の大きさは7.5cmx6cmでかなり小型です。RFとBPF,IFアンプ、電源、PLLにそれぞれ1/4づつ使われています。PLLをこのまま残し、残りに2.4GHzのトランスバータを組んでも面白いかもしれません。2278+144で2422MHzがえられます。また2278を半分にして1139+144で1283MHzがえられます。かなり使い勝手のいいジャンクではないでしょうか?当局は八重洲のFT290MKIIの電池ボックスにでも組み込んで1.2/2.4GHz両用の親機でも作ってみようかなと考えているところす。

なお本ユニットは大阪のミリコムでも扱っているようです。

最後にLOの特性を添付します。

100HzBW,1KHz/div,10dB/scale,center 2.278GHz

SHF帯のシンセのSGとくらべても同じくらいの波形、SSBでも十分使えそうです