G3WDG来日(2/23-3/1)


G3WDG Charlie Suckling
イギリスで最初に10GHzでEMEを成功させたG3WDG Charlie Sucklingが2月23日から3月1日にかけて来日しました。Charlieから2日前の金曜日にEメールをもらい、さてどうしようかと考えているうちにJA9BOH前川OMからも連絡があり、JG1QGF種村さんからはMaki電機からもFaxで連絡が入った等、CharlieがかなりのコンタクトのEメールを打ったおかげでちょっとざわざわしました。 hi!
早速土曜日に電話を掛けたらなんと朝の7時というのにCharlieは買い物に出かけていて!留守だと奥さんのG4KGCPetraが電話口に出て言いました。とりあえず飛行機の便名をきいてまたかけ直すということで、2時間後に再び有線でコンタクト、“ビジネスクラスでのフライトだからそんなに疲れないと思う。日曜日に会おう”ということになり、翌日電話をもらうことでアポが取れました。
さて日曜日11時20分着のBA7便で成田着、リムジンで品川に出て、タクシーで彼は御殿山のラフォーレホテルに到着しました。ホテルからの電話で4時前にはピックアップし1年と4ヶ月ぶりの再開を祝いました。彼とはMicrowaveUpdate95で1995年10月にテキサス州、ダラスで会ったことがあります。何と日本は初めての訪問とのことで、早速秋葉原見物と、簡単な都心観光に相成りました。
あいにく皇居前は“ほこてん”で車では入れませんでしたが、二重橋を遠くに眺め、一路秋葉原へ急ぎます。なんとか車を目立たないところへ停め、まずは中央通のほこてんを見学し、当局の知っている秋葉原ルートで見物を始めました。
さくらや、秋月、日新電子、鈴商、富士電子、教育電子、東洋無線計測器など一般的なところはすべてまわってあっという間に2時間ほど経過、多分こういった人出の多い電機街は初めてだろうと思ったら、案の定かなり驚いていたようです。秋月ではいろいろなキットの多さにじっと見詰めていました。しかしこういった場所でも、すぐに飛びついて買わないのは流石イギリス人、ついに何にも買いませんでした。でもGaAsFETが一本38円ですから世の中安くなったもんです。買ってかえってG3WDGの次期バージョンに使えばいいのになぁと思った私です。
さてお腹もすいてきて、車の中で何がいいか聞いてみると、ちゃんと調理されたものなら何でもいい(ということは刺し身、すしのたぐいはだめといういいまわし)とのことで天ぷらはどうかと思ったら、海老はアレルギーが出る(こんじゃだめだ!)とういのでさて何にしようかちょっと困りました。銀座でまたもや目立たない所に停めて、銀座8丁目から北に向かうこと数分で反対側に串焼きやを発見、BBQならOKということでてで急遽焼き鳥と串焼きということになりました。ビールで乾杯(わたしは一口だけ)Welcomeディナーと相成りました。彼、日本酒を薦めたのですが“サキ”よりビールが好きなようでした。
そうこうしているうちに7時半くらいになり、さてこれからどうしようか、“うちにくる?”ときくと、“まだイギリスじゃあ朝だから全然問題無い”ということになり、我が家へ参上となりました。首都高、東名と乗り継いで30分くらいで現着、しばらくのあいだ話しに花が咲きました。Charlieいわく、“キットの販売は部品をまとめるのに骨が折れる”、“デバイスが壊れているとクレームが来る”など結構C3WDGキットもフォローが大変なようです。最近JAからローカルオッシレーターのまとまった注文が来たそうです。きっとG4DDKボードのことでしょう。また最近ではもっとこのG4DDKボードを小型化する計画があるそうで、TOKOのヘリカルフィルターを使ってデザインしているそうです。驚いたことに日本ではなかなか売ってくれないTOKOもイギリスでは“610MHz,620MHz,635MHzのごとく、カタログに載っている型番なら全て1個からでも5ポンドで買える”というのには、ビジネスの違いを実感し、日本でのTOKOのみならず多くのメーカーのアマチュアに対する対応の悪さには憤慨しました。144MHzから上は1500MHz程度までかなりの周波数が整備され、ストックから買えるそうです。今度のLOはこれに決まりですね。
G3WDGの3cmキットのシリーズは、そろそろデザインの変更で新バージョンを出したいとも言っていました。彼のデザインはまだパイプキャップフィルターを使用しているため、本当の意味でNOtuneではないことは良く承知しています。しかしプリントされたBPFではかの地で要求が高い2mIFを実現するのもまた大変であることも知っています。多分10Gあたりでは70cmをIFにするのではないかと言っていました。また2.4Gのトランスバータに最適だよといって、日本のSAWフィルターを見せてあげたら“これなら2mIFで十分な減衰が取れる”と、帰ったら早速コンタクトを取るといっていました。また当局で製作し、セブロンに販売をおまかせしている24GHzボードのプロトタイプや、47GHzの逓倍器などを披露し、“どうやってエッチングをしているのか”、“ここの所のギャップのとりかたはどうだ、こうだ”などと、自作派ならではの話しに花が咲きました。“PCボード(テフロンの生基盤)はどこから買っているのか”、“測定器はどうやって入手しているのか”、“デバイスの入手法は”、“エッチングのやりかたは”など楽しいときはあっという間にふけてゆくのでした。
EMEは10Gだけしか設備が無いが、2.4GHzくらいまでは降りてゆけるだろうとのことです。近々6cmには降りて行こうと考えているそうです。ムーントラッキングは手動が一番とのことで、これは彼の考案した2mノイズアンプによるヘルプがマストだそうです。当局が昨年見つけたものの電源部の不良で手放した26G−40Gのヒューズ製TWTの話しではもったいないことをしたと言っていました。24Gはパワーが成功の絶対的な鍵になると言っています。彼はTIのエンジニアでパワーデバイスの開発に関わっているそうです。今は2―3GくらいまでならいいプラスチックパッケージのパワーFETがいっぱいあるので、製作も楽だそうですが、24GはまだまだTWTにお世話にならないとだめだといっています。彼自身は24Gで1W程度のパワーアンプユニットを使っているそうですが、まだまだ一般的ではないといっていました。これがあのOneway 425kmの24Gコンタクトの成功の元です。WB5LUAのディッシュは面精度がいいので、24Gの成功も可能ではないかといっていました。彼はNF4dBのアンプでサンノイズ6dB、ムーンノイズ0.6dBを測定しています。たぶんLNAはHP/AvantekのMMICではないかなぁと思います。(去年のMU96でしっかり24G部門のNFコンテストにそれでエントリーしていました、役得だぁー)
途中子供たちが寝る前に、ちょうど季節がらお雛様を飾っていたためその前で記念撮影となり、シャックでも一枚撮影し、コーヒーを飲みながらの話は合計2時間以上になりました。10時半前にホテルに送り届け、次回の再開を約束して別れました。
お土産に子供たちにはトフィーとチョコを、うちの奥さんにはジャムをいただきみんな大喜び、お返しにCQ出版の浮世絵カレンダーをプレゼントしたら大変喜んでいました。(TNX
FR JH6QDK!) 以上G3WDG来日記を終わります。
