* * *モンゴルでソーラークッキング* * *

7月15日(日)〜22日(日)足利工業大学のセミナーで知り合ってから、毎年年賀状の交換をしていた、釧路高専の東藤先生から、今年はモンゴルへ行きます、温度差発電の装置を設置しますと書いてある年賀状をいただいた。
 モンゴルでソーラークッキングしてみたいとメールしたら、4月、スケジュールが決まりました。もしいかれるなら、お早めにお返事をくださいとのこと。自分で行きたいと行ったのだから、行くしかない。友達の荒木さんを誘って行くことになった。


15日 
成田空港で、他の同行者と初対面。総勢8名で女子は2名。14:40搭乗、18:50ウランバートル着。歓迎の夕食

 
左から二人目通訳のアルタさん

16日 カラコルムへ向かう。移動距離380キロ。途中、昼食を朝青龍のゲルキャンプで摂り、「エルデネ・ゾー寺院」や「カラコルム博物館」を見学。ジグール温泉へ向かう。移動距離150キロ。この時期は雨が降らないはずなのに異常気象で、毎日雨が降っているそうだ。温泉へ行く途中で私たちのバスは泥濘にはまって到着が遅れた。

コンビニ ラクダの乗馬?体験 朝青龍のゲル
エルデネ・ゾー寺院 急に雲行きが怪しく・・ カラコルム博物館
水没しそうなゲル 川が渡れない!! 泥濘にはまる車
 

17日 温度差発電の装置は事前に部品を送って組み立て済みだった。それを点検。私は、晴れたこの日を逃しては大変と、ソーラークッキングに取り掛かった。男性陣は乗馬で散策。ちょっぴり行きたかったナ。午後、近くのゲルの長老を訪問。82歳とは思えぬ色艶。歓迎の馬乳酒をビアグラス一杯飲み干した。これが二日後に効いてきて下痢となる。


photo 佐藤氏

photo 佐藤氏

ホットケーキをテルケス型で。COOKITでレトルトカレーとパックご飯を温め。西川式でシュガーラスクを。ききょうでお燗を。なんとか楽しめました。

午後から、長老のゲルを訪問。久しぶりに訪れた私たちを大喜びで迎えてくれた、長老は82歳。彼の父親は102歳で亡くなったという。長命な家系のようだ。

長老のゲル 天井が空いているので室内は明るい これが例の馬乳酒
無謀にも飲み干した
記念写真

photo 佐藤氏

温度差発電装置の点検をする東藤先生

温泉源の温度はモンゴル第二位の80度

長老のゲルからジグール温泉郷を望む

 

18日 国立公園ホルゴ・テルヒーン白湖へ向かう。移動距離200キロ。予定時間に着きそうになく、死火山の見学は無し。午後2時近くに到着。昼食をとるが、突如豪雨で、ゲルに戻れず、食堂で小一時間雨の止むのをまつ。湖で泳ぎたかったが、4時過ぎで水温が・・・、諦めた。

ありがとう・さよならジグールのみんな

途中 大地の割れ目のような川は雨で濁流となっていた

峠で、青い布を巻きつけた三角に木を組んだシンボルを3回廻って石を置き、旅の安全を祈る

テルヒーン白湖のゲルキャンプ 肉・肉・肉で胃が疲れる おまけに毎食酒・酒・酒

雨を撮る南極観測から戻ったばかりの岩波氏

超特大の虹が出現

感動だ!

 

19日 ジャルガル温泉へ向かう。移動距離150キロ。標高2400mを通過。午後2時半ジャルガル温泉へ到着。昼食の後、休憩。夕方、男性4人組はイトウを釣りに、持参の釣竿で2m級を釣ってくると出かけた。私は夕食をあまり食べられず、ゲルで横になる。荒木さんがずっとストーブの薪当番をしてくれて暖かいゲルで休むことができた。
このキャンプのオーナーは毎年日本の病院で検査を受けていて、去年は腫瘍が見つかり手術したそうだ。今年はその経過を見るため、また来日するそうだ。凄い!金持ちじゃん!!

 この辺りで108人の僧侶が殺されたそうだ 山の上にある慰霊の寺院 遊牧民のゲルには太陽光パネルは必需品 テレビと照明は欠かせないから ここに立ち寄ると子ども達がいっせいに駆け寄ってくる ハイ、チーズ。はい、お菓子もね。
うどん!!味は獣のスープ 拳ほどの蒸餃子 一人5個がノルマだ そんなに要らないって! いざ イトウを釣りに

荒木さんがまきを絶やさずくべてくれた

ジャルガルの露天風呂

右端がオーナー 左端がメンバーで一番背が高い三浦さん 何故か子どもが寄ってくる

 

20日 ムルン市へ向かう。移動距離180キロ。途中車のスプリングを固定するネジが折れてしまった。手持ちのネジをとりあえず取り付け、小一時間で出発できた。でもムルンまで持つのかなと心配だった。草原でお弁当を食べる。何の音も聞こえない。ホテル到着後自由行動。近くのデパートをウィンドーショッピング。夕食後は、岩波さんがパワーポイントで南極の様子を解説。半年で食費60万円出せば行けますよと、言っていた。


photo 佐藤氏

photo 佐藤氏
さよなら ジャルガル温泉 ヤクは標高2000m以上に生息する 途中のトイレタイムは大パノラマだ
ランチタイム 特大ピロシキみたいなのが4個も入ってた それとサンドイッチ トーテムポールの表に「ようこそ」裏に「気をつけて」と書かれているらしい
ムルン市に入るとソーラーの街路灯が目に入ってきた 宿泊したホテル 隣がデパート 夕食後、岩波氏による南極物語

 

21日 出発前の散歩をして、町の様子を見て廻る。9時半朝食、10時半出発、空港へ。乗客が多かったため、次の第2便に乗せられる。おかげで、ウランバートルに着くのが遅れた。ジグ゙ール社へ立ち寄り、東藤さん達は、元ジグール温泉オーナーの亡き梅木さんの遺影に供花と線香を手向けた。お土産の買い物時間が無く、駆け足だった。そして、民俗芸能館で、舞踊やホーミーなど1時間くらい観賞して、最後の晩餐はファイブスターというレストラン。しゃれたお料理が出てきたが、メインは焼き鳥だった。

建築中の建物 廃墟かと思った モンゴル相撲 国技館 幼稚園の庭に怪しいミッキーマウス像(左奥)があったモンゴルよお前もか!
空港の門は11時少し前にやっとあいた ジンギシハーンが翼を広げた像  

ウランバートル市内は帰宅ラッシュ

トロリーバス 民俗芸能館 入り口
ホーミー

お土産はデパートとエブリデー(スーパー)を駆け足で廻った
(実際は走ってません)

前菜からデザートまできれいに盛付けされモンゴルとは別世界のよう

レストランを出て、あとは荷造りして寝ます。
左から2番目はジグール社の若き社長ジルドハンド女史

22日 出発の朝、ジンギスハーンホテルともお別れ、空港で最後のお土産探しに奔走

ジンギスハーンホテル

最後にモンゴルの電力源 火力発電所の写真 全部で4基あるうち3基が稼動しているそうだ 原子力はいけませんと、通訳のアルタさん

 人口250万人のモンゴル人のうち、100万人がウランバートルに住み、人口の40%が遊牧民だそうだ。観光に力を入れて、国際空港も新たに建設中というが、そのために、ちょっと不自由な大草原のツアーが、舗装道路になったり、騒音を撒き散らして、牛や羊がお乳が出なくなったりしたらイヤです。

どうか、ゆっくり自然の時間に合わせて進んでください。心が洗われる景色が変わってしまわないように。

今回の通訳のアルタさんは、法律、特に環境に関する法律の専門家で、日本語も堪能で、一緒に過ごしていくにつれその人柄も、素晴らしさも伝わる人でした。
モンゴルのブーツのストラップを片方だけ買いました。もう片方は、モンゴルに置いておきます。また行けます様に。

              
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