* * *  Kathmanduで・・・ * * *

   2007年4月14〜22日  ネパールの首都カトマンズで
アジア会議参加と近郊の生活の様子体験・現地NPO・日本のNPO訪問
 

4月14日11時のタイ国際航空で成田を発った。
3時にバンコクへ着き、トランジットのため一泊し、
翌朝10時の飛行機で15日12時50分にカトマンズへ着いた。
カトマンズの位置は標高約1500m

15日 空港に佐久のNPO CABの紹介のガイドさんが出迎えてくれた。
これから7日間お世話になる。

16日 アジア地域 ソーラークッキングと食品加工技術の会議が始まる。JSCA展示
昼食前にソーラークッカーとソーラードライヤーなどの展示見学、日本ソーラークッキング協会から鳥居式・西川式・木下さんのテルケスを展示、工房あまねはおやぴか・かるぴかを展示。なかなかの人気だった。質問者もひっきりなしの状態。
鳥居先生の周りにも、大勢の人たちが取り囲んで話を聞いていた。
私のクッカーも作り方を教えてほしいと3人の方から言われた。英語が出来ないから、マンガで作り方を作ろうかと思う。

17日 ジャガイモを買い込んでクッキングをすることにした。大きいボックスより小さいボックスの方が蒸し焼きが出来上がった。会場のヒマラヤホテルの協力でおやぴかとかるぴかで家庭料理のダルとご飯を作ってレストランのランチメニューに並べさせてもらった。ソーラークッカーとソーラードライヤーだけでなく、写真パネルを展示したり、薪の代替燃料を紙屑で作ってコンロを改良して煙を出さないものを展示するところもあった。

  
    会議場風景             展示風景
 ショルダーバッグは参加者の資料入れ    ソーラードライヤー
   紙屑の固形燃料コンロ
ダルの味付けをしているのはガイドのParuさん(赤い服)とFoSTのサヌカジさんの娘さん

18日 ガイドさんの紹介でレレ村というところで小学校の子ども達やその親たちにソーラークッキングのデモンストレーションを行った。総勢83人が家の屋上に上がり熱心に質問やネパールの印象はどうかと聞いてきた。ちゃんと英語を使えるなんて羨ましい。自分は使えない英語を何年も勉強していたんだなあ。彼等は英語を話す事は生活に結びつく切実な問題なんだ。中国やインドに挟まれ、多言語で生活しないと仕事も限られ、収入の道も閉ざされるのを体感しているじゃないかな。自分もこれから勉強してあの子ども達と会話したなあ。会議で知り合った国立大学の学生からメールが来たけれど、翻訳ソフトの変な日本語に四苦八苦している。
子ども達が帰った後、クッキングしたダルとご飯を食べたが、おいしく出来ていた。
そしてネパール茶をいつもの作り方で作ってくれた。オガクズと細い枯れ木で火をたいて、水にお茶の葉と牛乳と砂糖を入れて煮出す。とてもおいしかった。

  
屋上に小学生65人と大人合わせて83人が上がった  理科の先生は熱心に説明してくれた   おいしかったネパール茶

午後 現地のNPO FoST を訪問 代表のサヌカジさんは細身のやさしい紳士です。
ソーラークッカーやソーラードライヤーの製作の他に紙屑を溶かして固めて乾燥させた固形燃料を作り、薪の代替として販売する事を女性たちに指導して、女性の仕事を作っている。そしてコンロもファンを取り付けて燃焼を助けることで、煙を出さないものを開発している。そうする事で、外でしていた炊事が家の中でできるようになる。草を発酵させたスープとご飯をご馳走になった。不思議な味だが、くさやよりにおいはない。

  下からファンで送風して燃焼させ煙がでない

19日 バジャ・ファンデーション・ネパール(本部はオランダ)の建設中の寄宿舎付き小学校のソーラーキッチンを見学に行った。巨大なソーラーキlッチンが5基屋上にあった。
まだミラーが届かないため、骨組みだけだったが、後からミラーをつけるのは大変だなあと思った。それとも私たちに見せるために骨組みを取り付けたのか?
何組もの人たちが見学に訪れていたが、昼食を用意していてくれた。これもとてもおいしかった。

  
 5基のソーラーキチンで500人分の給食をつくるそうだ  彼女達が昼食を用意してくれた

午後、ガイドさんの案内で山へ入ったが、インド側(南側)へ行ったため、森林の荒廃は認められなかった。途中、車窓からの写真をを紹介します。
   
家庭には水道が行っていないため女性や子どもが水を汲みにくる  家の前の薪  山奥に枯葉を取りに行ってきた所

20日 ネパール教育支援の会カトマンズ事務所を訪問。神保さんと阿部さんにお会いしてお話を聞いた。昨日行った所ではなく反対の北の方では山が崩壊するような森林破壊があったそうだ。それは決して村人がむやみに木を切ったためではない。村人は木が大事な事をよくわかっている。森林破壊が進んでいるのは山で生活していない人が大量伐採したため。その保全に葛が使われているそうだ。その生命力の強さ、繁殖力で崩れた土を押さえ、それから植樹をしていくのだそうだ。ヒマラヤ保全協会が成功しているそうだ。ネパール教育支援の会は女性にミシン縫製技術を教え独立できるよう支援したり村の栄養状態改善の為にヤギを無償貸与したり、という活動をしている。

  
事務所の屋上からヒマラヤ連峰を見る 風呂上りにビールを飲みながら山々を見ると益々いい気分 おおやさんのロクさん
ロクさんは、仏画の大家 絵の具は宝石の色から作る。日本から大勢勉強にくるそうだ。 素敵なポスターをいただいた。

今回の旅行の18日から20日は滝沢さんの探究心の固まりにおまけでついて行ったものですが、体感でカトマンズの生活の一端を体験できた貴重な日々でした。観光は殆どしていませんが、少しだけおまけの写真。そしてお会いした皆さんありがとう。ナマステ。

  

トップページに戻る 日記の目次に戻る senegalへ