戦後労働運動史論高島喜久男著 ISBN 8068-0099-6 |
いわゆる高野時代の総評本部員として、また戦後労働運動の現場にかかわりつづけた証人として、日本労働運動がかかえる問題や、運動史上の転換点となった諸問題について、新たな視点から論じた好著。研究者のみでなく、広く活動家にとっても見逃せない論集。 |
右翼「労戦統一」反対
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労働戦線の右寄り統一策動は、危機にあえぐ資本主義体制の擁護に労働者大衆をからめとるものである――階級的労働運動の構築をめざし『労働情報』編集人として活躍する著者が、労働運動の最大の焦点に切り込み、闘いの指針を提起する。 |
戦後日本労働運動のあゆみ
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次の時代が激動へと突入する時代であることを予感しつつ、日本労働運動の戦後史を活動家層の意識と社会主義の歴史的課題のかい離という視点から再構築しようと試みた書。全三部作の第一部に当たるもので、職場・地域の学習会テキストとして好適。 |
労働組合の死と再生
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仙台の地の名門会社・バルブ専門メーカー本山製作所の争議は、暴力ガードマンの導入により一挙に全面対決へ発展した。本書は闘争の三年間を現場労働者が縦横に語りつくすことによって、旧型の労働組合の「死」と、新しい労働組合の誕生を、明日の労働運動に提示する。(品切れ) |
八幡・闘いの火は消えず高橋鉄雄著 ISBN 8068-0097-x |
新日鉄八幡に喰らいついて二五年。資本とJC派労働運動に対決し、心底よりこみあげる労働者のいかりをぶつけ続けた一人の男の物語。「差別支配の下積みから立ち上がる一人の労働者の苦闘史を通して、日本独占の労働政策を白日の下にさらけ出す。」(清水慎三)(品切れ) |
大阪の工場街から
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戦前の全協金属で、戦後は産別金属で労働組合、共産党(一九三二〜六一)の指導部として、大阪を中心に一貫して労働者大衆のために闘い続けてきた老活動家が、若い活動家にその貴重な体験を伝えるべく書きつづった「私の労働運動史」が本書である。 |
なにわ明治社会運動碑
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幸徳秋水、大杉栄、菅野須賀子、堺利彦ら明治期の社会主義者は、大阪(なにわ)の地に様々な足跡を残している。著者が埋もれている史実を足で歩きながら発掘、社会主義者たちの生きざま、人々との交流をていねいに感慨をもって描いた大著。 |
ティムスターの反乱
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大恐慌下の労働者の急進化をもっともよく表現する一九三四年アメリカ、ミネアポリスのティムスター(一般トラック運転手組合)の反乱の物語。興趣尽きない豊富な実践的教訓の詰めこまれた労働争議の生きた教科書。アメリカ・トロツキスト運動はこのなかから生まれた。 |
リップはどう闘ったか
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一九七三年、パリの五月を労働者の闘いにひきつぐものとして注目をあびたリップ時計工場の自主管理闘争。書記長ピアジェの論文と、自主管理された工場での解放された意識の発現を語る労働者たちの声を収録。この闘争は現代の労働運動のあり方を予知させている。 |
労働者管理・評議会・自主管理エルネスト・マンデル編 榊原彰治訳 ISBN 8068-0091-0 |
労働者管理と評議会の思想をマルクスからローザ、レーニン、トロツキーを経て毛沢東に至るまで編集したアンソロジー。社会主義運動の指導者たちの豊かな経験にうらづけられた理論が労働運動の歩むべき道を照らす。労働組合運動とソヴィエトの相互関係を示す指針。 解説=A・ロゾフスキー |
プロフィンテルン行動綱領野村淳三訳 ISBN 8068-0090-2 |
一九二一年赤色労働組合インターナショナル(プロフィンテルン)創立大会で採択された行動綱領と規約・プロフィンテルンの指導者であったA・ロゾフスキー解説の全訳。今日的意義を明らかにする解説的論文「プロフィンテルンの教訓」(藤原次郎)を付す。 |
日本労働運動再生への構想
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全民労協の発足―総評解体のレールの上をひた走る槙枝・富塚指導部。総評に結集する労働者の戦闘性は、いま解体されようとしている。総評労働運動のほとんどを担った太田・岩井・市川三顧問が、日本労働運動の再生をかけて直言し、構想を提起する。波紋を呼ぶ話題の書 |
全逓左派闘争宣言郵政労働者全国交流会 ISBN 8068-0088-0 |
デラックスホテルが大赤字、借金四百億、渦まく疑惑、おれたちは全逓本部の腐敗と堕落を許さない。労資パートナー論への転落、右翼労戦統一へののめり込み、「権利の全逓」は死んだ。全逓労働運動の再生を目指す全国左派活動家たちが闘争宣言を発した。 |
倒産労働運動
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「倒産を黙って受入れ」ず、「自力で食と職を確保する」思想に歩み出し、執拗に職場にふみとどまって十年、全金労働者の闘いの経験は、いま、大倒産と失業の時代を迎え撃つ日本の労働運動にとって、貴重な実践的指針となった。 |
日教組再生
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総評解散=「連合」へ吸収合併直前のいま、日教組の右寄り再編への傾斜を鋭く批判し、その闘いへの決起を仲間たちに熱く訴える。「連合」路線と対決し、日教組運動を守るための指針である本書は、全国で闘っている仲間たちの学習・討論のテキストとして最適。 |