映画2001
帰ってきたウルトラマン DVD 12/28
ガイナックスの前身となるグループが制作した自主映画。
単なるパロディに収まらない原作へのリスペクトと技術力。
物を作る熱意に溢れている。
ぷにぷにぽえみい DVD 12/28
通称「なべしん」監督の業界パロディアニメ。
監督自体声優をし、作品中に登場。
声優はキャラ以上に「声優」として自分をアピールなど、
幾層にも重なったパロディが見る物を圧倒。
アニメのおたく度インフレにとどめを刺す。
READ OR DIE(1〜2) DVD 12/28
オリジナルビデオアニメ。全三巻のうち二巻まで発売。
異常なほどの本大好き娘が、紙を自在に操る能力を駆使し、
遺伝子コピーにより再生された「偉人」と戦う。
ケレン味たっぷりのストーリーとハイクオリティな作画。
傑作OVA「ジャイアントロボ」に迫る出来。
ただ、題名はちょっと読みにくいかなあ。
キャストアウェイ DVD 12/27
名匠ロバートゼメキスが丁寧なCG技術を使って撮った
ヒッチコック的映画。
飛行機の墜落で無人島に流れついた男のサバイバル。
そこから導き出されるのが文明賛美でなく文明への疑問
というのがおもしろい。
全編にあふれるアイデア。
ラストは「甘い生活」へのオマージュか。
英雄の条件 DVD 12/27
軍事法廷でのやりとりを中心に、国家の安全保障について
の問題を考える。
テロを題材としている点はタイムリーと言えるが、
どうも右翼的香りが強くて鼻につく。
なにごとも最前線の人々が一番偉い。という教訓はうれしい。
ホワイトハウス協奏曲 テレビ 12/15
エディ・マーフィ主演のコメディー。
選挙に当選してしまった元詐欺師が、
議員となってワシントンを舞台に活躍。
それなりの人情話でそれなりの楽しさ。
ハートブルー テレビ 12/24
キアヌ・リーブスが新米警察官になり、
潜入調査に挑戦。
自分勝手な調査で周りのみんなを不幸にしていく。
以前見たときはそれなりに感情移入できたのに、
今見ると迷惑をかけられる周囲に同情ばかり。
スカイダイビングとサーフィンのシーンが綺麗。
息子 ビデオ 12/23
山田洋次監督。
かっちりした演出とかっちりした出演者の演技。
もっと評価されて良い映画だと思う。
根本にあるのは、親父が息子とどう関わっていくかという視点。
痛い言葉やシーンが織り交ぜられるが、そこには愛情がある。
古いイタリア映画を彷彿とさせる。
田中邦衛の怪演が光る。
学校 ビデオ 12/23
山田洋次監督。
夜間中学を舞台に、西田敏行扮する教師が、
様々な事情を抱える生徒達と過ごす一年。
やはり根底に流れる人間愛がすばらしい映画。
田中邦衛が演じる準主役の一生に、
作り話を越えて胸打たれる。
バグダッド・カフェ テレビ 12/18
ハリウッド近くの砂漠を舞台にしたドイツ映画。
しなびたモーテルにたどり着いた太ったドイツ女。
彼女との関わりで塗り替えられていく世界。
全編妙なセンスだが、それがこれまた妙に良い。
逆光が暖かな画面を作り出している。
黄色いリボン DVD 12/12
ジョンフォード監督・ジョンウェイン主演。
”騎兵隊西部劇”3部作の第2作。
退役間近の老大尉が最後の作戦に挑む。
全編にわたり、他国民には理解しがたい
ファイナルジャスティスな愛国精神に彩られており、
素直に見ることが出来ませんでした。
モスクワは涙を信じない DVD 12/12
1980年度のアカデミー賞外国語部門に輝いたソ連映画。
時代背景が時代背景なので、見方によっては
労働賛歌の国策映画に見えなくもないが、
その実、人々の生き様を愛情を持って描いた
ヒューマニズムにあふれる作品。
屋根 テレビ 12/11
「自転車泥棒」のデシーカ監督の作品。
結婚したが家のない壁塗り職人が、
子どもができたことを契機に家造りに乗り出す。
根底に流れる人間愛。
子どもが出来たことを素直に喜ぶ人々。
綺麗な映画です。
ジングル・オール・ザ・ウェイ テレビ 12/9
シュワルツェネッガー主演のコメディー。
毒にも薬にもならない映画。
日曜映画のトリミングの仕方、放送の仕方は
特筆すべきひどさ。くさってる。
手をかけない深夜映画の方がまし。
ダンサー・イン・ザ・ダーク DVD 12/?
失明する運命の母親の信念を追ったミュージカル。
かたくなな主人公が四苦八苦する人情話。
このような題材がミュージカルになるというのは驚いた。
ミュージカル以外の部分は手持ちカメラ風の撮影だが、
揺れて揺れて気持ちが悪くなる。
ミュージカル場面ではカメラが固定される。
そのギャップは有効といえど、疑問が残る。
ホワッツ・ライズ・ベニーズ DVD 12/?
もしもヒッチコックが現在のCG技術を手にしたら
どのような映画を撮るか・・・をロバート・ゼメキスが追求。
ヒッチコックへのオマージュあふれる中に、
さりげなく織り込まれるCG特撮。
何を訴えるでもないストーリー。
エンターテイメントのためのエンターテイメント。
U-571 DVD 12/?
ユーボートを乗っ取った米海軍の奮戦。
昔の「ユーボート」の方がおもろい。
金かけて精巧な潜水艦のレプリカ作ったのは
凄いが、意味なくそれを映すシーンが多い。
フルメタルジャケット DVD 12/?
キューブリック監督のベトナム戦争映画。
他の戦争映画と一線を画するのは、兵学校のシーンが長いこと。
悲壮で、救いがないのに、どこかユーモアがある。
恐ろしいほど遠くまで見渡せる戦場の広さが圧巻。
ミルクマネー テレビ 11/25
女の裸が見たくて仕方がない。
そういう子どもが引き起こすラブストーリー。
特別な事じゃなく、男なら当たり前に理解できることだ。
ノスタルジックとロマンチックとメルヘン。
楽しい映画です。
ブレーキダウン テレビ 11/24
カートラッセル主演。
何の理由もなく突然襲いかかる不運。
あらゆる状況での主人公の判断に驚かされる。
恋しくて ビデオ 11/24
理屈とか、道理と無関係に、好きな映画がある。
これは、僕のそういったものの一本。
きっとずっと好きで、一生をともにする映画。
人生のあらゆる地点でこれを見て、その捉え方の変化を知る。
僕にとって、北極星のような映画。
当たり前の、恋愛映画です。
ソードフィッシュ 映画館 11/11
ジョン・トラボルタ主演。
テロを阻止するためにテロをして資金を稼ぐ。
底が浅いフェイク。見所の少なさ。痛い映画でした。
予告編があんなにおもしろそうでなければ、罪もないのに。
ブルジョワジーの秘かな愉しみ DVD 11/9
ルイス・ブニュエル監督。
映画のシュールレアリズム。
文法を守りつつ、破る。結果印象として現れる違和感。
内容は食べれそうで食べれないご飯。
麦畑を歩く姿が美しいのは、それが人生だからでしょうか。
BROTHER テレビ 11/5
北野武監督の任侠映画。舞台が日本でなくアメリカなのが新しい。
前振りのないバイオレンスは相変わらずショッキング。
殺伐としているのに、人情がにじむのは、コメディアン出身による
ものなのか。格好良すぎないところが格好良い。
北野監督の作品群の中では最も万人向けかも。
セーラー服と機関銃 テレビ 11/3
薬師丸ひろ子主演。主題歌が耳に残る。
機関銃を乱射し、「快感」とつぶやくシーンが有名。
古くさく、がたがたなカメラの挙動。
長回しが多いのは撮影効率のためか。
ひどいもんだと思って見ていたが、
ラストは情感があり、好みだった。
スペースカウボーイ DVD 10/?
クリントイーストウッド主演。老飛行士が宇宙を目指す。
宇宙のリアルさを割り切って表現していたため、
逆に稚拙さは気にならず、楽しめた。
アルマゲドンより遙かにおもしろい。
市民ケーン DVD 10/5
映画百年の歴史において三本の指に入ると言われる名作中の名作。
日本映画の巨匠「溝口」に知られる「パンフォーカス」の技法を
10年も早く意識的、効果的に使用している。
その描き方は独特。カメラがいったい誰の視線なのか分からない。
光と陰のコントラスト。切り取られ、静止画としても見応えのある構図。
最後のシーンは僕には大都会の俯瞰図に見えた。
あなたにはどう見えるか。
殺人遊戯 テレビ 10/3
松田勇作主演の遊戯シリーズ第二弾。
探偵物語のようなのりの殺し屋を勇作が演じる。
色々な方向から話は聞いていたのだが、見るのは初めて。
古くさい空気と演出だが、勇作の纏うオーラには確かにしびれる。
最後の殺しのシーン。スローモーションと通常のつなぎが分からなかった。
長回しが特徴的で、カメラが柵を乗り越えたりするのはおもしろい。
しかし今見るのは勇作のファンだけか。
OED808 DVD 10/2
初めて買うDVは何になるだろうと思っていたが、これだった。
菊池秀幸の小説アニメ化で定評のある川尻善昭監督のSFアニメ。
あくの強いキャラと明確なエンターテイメント性。
切れ味あるコマ割。
様式美に似た美しさがある。
ガタカ テレビ 9/25
遺伝情報が新たな差別の基準となった近未来の物語。
生まれ落ちた瞬間に宣告され、峻別される運命。
それに立ち向かう男。その男に思いを重ねる人々。
無機質な画面が、それに対照する人間の情念を照らし出す。
絶望なのか、希望なのか分からないラスト。
ただ、切ないことだけは確か。
雪の女王 DVD 9/20
かの宮崎駿が心打たれ、アニメへの道を本気で歩き出した契機
とされる、旧ソ連のアニメ作品。
アンデルセンの童話を元に構成された物語は他愛ないが、
それを描く画面がすばらしい。
ソリッドで直線的な氷の城や、冷たい美しさを持つ女王。
光や風の表現は、今現在観ても美しいと思える。
うなぎ テレビ 9/19
今村昌平監督のカンヌ国際映画祭グランプリ(パルム・ドール賞)
受賞作品。
淡々とした表現が今風なので若い監督かと思ったら大ベテラン。
過去を背負う男の再起の物語、というにはのんびりとしている。
おとぎ話のような空気に折り混ざる、えげつない画面。
女性や、生き物のたくましさを感じ、男の情けなさとそれでもなんとか
やっていく姿勢に心打たれます。
カウボーイビバップ〜天国の扉〜 映画(9/9)
サンライズ制作のテレビ&OVAシリーズの映画版。
うまく織り込んだCG技術はさすが。作画のクオリティも高い。
それなのに、あまりおもしろくなかった。
もとのTV版でもおもしろい回とそうでない回がはっきりしていたが、後者だった。
オープニング、エンディングのアーバンな映像、クリップのようなカット割りが見事。
甘い生活 DVD(8/20)
今年に入って二度目の鑑賞になるか。
3時間と長い映画だが、細かいシチュエーションの積み重ねなので飽きることはない。
一見関係のないエピソードの積み重ねのようだが、全てが端的な一つの流れに沿っている。
主人公の立場が、冒頭と最後でまるで反対になっている、その表現に注意。
また、ラストカットの少女のカメラ目線の意図を考えるのもおもしろい。
ちなみに「パパラッチ」というカメラ追っかけの語源はこの映画の登場人物の名前らしい。
バタリアン ビデオ(8/15)
一世を風靡したホラーコメディー。
改めてみてみると、不条理と短絡さがとても素敵。
それに一役買っているのが日本語訳。
「バタリアン」「オバンバ」なんて、英語では一言も言っていない。
どこの誰が名付け親なんだろう。
麗しのサブリナ テレビ(8/7)
オードリー・ヘプバーンが輝く恋物語。
あやふやで確定しない展開。恋の不安がよく伝わってくる。
この映画を見た人が思う、一番ありふれた感想を、僕も思おう。
こんな恋を、してみたい物だ。
「アパートの鍵貸します」のビリー・ワイルダー監督。
千と千尋の神隠し 映画館(7/29)
宮崎駿監督最新作。
前作「もののけ姫」と比べると肩の力が抜けた感じで気持ちいい。
トトロの延長線上としてみても良いか。
極まった作画と確かな演出。アイデアに満ちた世界観。
出来の良い絵本は、大人こそが夢中になる。
突き放した感じ、少な目な説明は賛否あるだろうが、いさぎよくて好ましい。
久しぶりに、見ている間ずっとワクワクしたし、その世界にいたいと思った。
グリーンデスティニー DVD(7/19)
字幕付きの映画で初めてアカデミー賞(外国語映画賞以外)
をとった偉大な作品。
大仰なアクションと、それを引き立てるなが回しと静止画面。
雰囲気のある映像は、台湾の映画とは思えない品の高さ。
アクションのカット割りが見事で、タイミングを外すことで
逆に全体の流れを操っている。
音楽もヨーヨーマのチェロが良い雰囲気を出している。
サントラが欲しくなるほど。
でも、主人公の女の子が気にくわないのでこの映画嫌い。
美貌と才能を持ちながら、寄り添う人全てを不幸にして
自分は逃げ出す。許せない。
食神 DVD(7/?)
香港(台湾?)映画の大怪昨。
馬鹿馬鹿しく、唐突な展開に引き込まれてしまう。
なんだかんだいってサービス満点のエンターテイメント。
一言でいうと、実写版「ミスター味っ子」。マジで。
でも、食神って、「セキサン」って読むんだね。
自分の名前が連呼されるのは、不思議な気分です。
マレーナ 映画館(7/8)
「ニューシネマパラダイス」「海の上のピアニスト」で有名な
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。
二次大戦前後のイタリアを、ノスタルジックに描く。
宣伝から想像する内容とはまるで違う物語が展開する。
想像より、残酷で、誠実で、純粋。美しい映画だと思う。
ラストシーンは「ニューシネマパラダイス」と相並ぶすばらしさ。
とりあえず見とけ。
静かなる男 DVD(7/4)
宮崎駿の「紅の豚」の空気が好きな人、必見。
最初期のカラー映画で、まるでポスターカラーを塗ったような質感。
古き良きアイルランドで起こる、小さな大事件。
あんまりに良い映画だから、あまり人にはすすめたくない。
そんな、独占欲さえ持ってしまう。
この映画が嫌いになれる人はいないよ。
ゲッタウェイ DVD(7/2)
銀行強盗男女の逃避行。
シチュエーションとしては使い古されてる物も、
切り口と作り方で、全く別の物になる。
織り込めたアイデア。絶望と希望の同居。
冒頭の池に飛び込むシーンの編集が見事。
なぜ悲惨な内容なのに希望を感じるのか、考えて欲しい。
身代金 テレビ(7/1)
特に驚くところもないありがちな物語かと思いきや、
誘拐犯と脅迫される父親、二人の逆切れ具合が気持ちよい。
カビリアの夜 DVD(6/27)
フェディコ・フェリーニ作品。愛妻ジュリエッタ・マシーナ主演。
騙され続ける娼婦。
強がりで口悪く、当初印象が悪いが、徐々に純真さが伝わってくる。
幸せを望み、疑う彼女の気持ちに、強くシンクロすることになった。
最後は彼女の痛みが自分のことのように感じられる。
だからこそ、あのラストには驚き、胸打たれる。
それでも、生きていけるのですね。
仮面の男 テレビ(6/26)
タイタニックのデカプリオ人気が冷めやらぬ時期に公開された。
名高い三銃士の物語をフランス史上最大の謎、鉄仮面伝説と合わせた内容。
チープな部分はとことんチープで、失笑。
筋の通らない人物像、テレビドラマのようなカメラ割り。全編を通してIQが低い。
その中にあって重厚な音楽だけがいい仕事をしている。
歌劇のように場面にシンクロした音楽は、古くさいが好印象。
実はこのテーマ音楽は、我が社の高校野球ゲームのオープニングに使われている。
不思議と、夏の日射しにマッチするのだ。
青春群像 DVD(6/25)
巨匠フェディコ・フェリーニの実質的デビュー作といわれる作品。
雑多で、やりすぎた華やかさがあり、醜さときらびやかさが同居する。
人々の生きる悲しみと力強さ。神の渇望と不在。
フェリーニ作品に共通する要素がすでに見られる。
正否のないそれぞれの人生。いつか別れていくそれぞれの人生。
マイライフアズアドッグ DVD(6/25)
有名ではないと思う。絶賛される映画でもない。
でも、自分の大切な人に、さりげなく薦めたい、そんな映画。
思い通りにならない、でもその理由も分からない。
少年の心を、言葉にせず、映像の印象で焼き付けてくれる。
赤毛のアンのような、母を訪ねて三千里のような、
無慈悲に美しく、すばらしい世界がそこにはある。
いい映画だと思う。
アンタッチャブル テレビ(6/24)
禁酒法時代アメリカのアルカポネVS警察(の一部の組織)。
非常に分かりやすい展開だが、アイデア豊富な作りで飽きさせない。
階段でのハイスピード撮影の銃撃戦が有名。
でも、スローモーションは「ワイルドバンチ」のラストが一番かな。
みんなのいえ 映画館(6/18)
三谷幸喜、脚本監督。家を設計し、建てる課程の様々な問題を喜劇に。
昔ながらの大工と新進のデザイナー。職人と芸術家。和風と洋風。
対立する要素を組み込み、その反発で話を進めながら、結局その根にある
共通性を描く手際の良さは見事。
三谷監督「ラジオの時間」に比べると笑いどころ少なく、見終わったときの
満足感に欠ける。田中邦衛の魅力に救われた感あり。
デスペラード テレビ(6/14)
マリアッチと呼ばれる中南米のギター弾きの復讐劇。
こてこてにはったりのきいた画面づくり。切れの良い脚本。
シーンのはしょり方が気持ちよい。
メトロポリス 映画館(6/10)
手塚治虫の短編を引き延ばして劇場映画に。
大友克洋の脚本とりんたろうの冗長な演出があまりにひどい。
描かれる映像の完成度は高いだけに残念。
3DCGとの融合に失敗している感は強い。
ラストの崩壊シーンは音楽と相まって美しい。
キリング・ゾーイ テレビ(5/27)
元より無茶な銀行強盗計画で、やはり無茶苦茶になっていく物語。
前半退屈だが、強盗シーンからは一気に盛り上がりそのまま最後まで。
ラストの展開は必見。
第三の男 DVD(5/25)
題名は有名だが、なかなか観る機会がない。白黒の古い映画だし。
そういう人、多いと思う60年近く前の名画。
時代にさらされてもその価値が認められているのに納得の内容。
意識に焼き付く名シーンがちりばめられ、前編に圧迫感が漂う。
ラストカットの凛としていることよ!
マーキュリーライジング テレビ(?/?)
ブルースウイルス主演のアクション映画。
いまいちスケールが大きいようで小さい。
もう細部が思い出せない。
ブルースブラザース2000 テレビ(5/22)
ブルースブラザーズの続編と言うことだが、それは見たことがない。
とにかくファンキーとはこう言うことなのだと思えるいかしたシーン続出。
ダンスの振り付けがすごく魅力的。
ルパン三世〜カリオストロの城〜 DVD(5/11)
宮崎駿監督の劇場初監督作品。上映当時は興業的に失敗だったらしい。
時間いっぱいに詰め込められたアイデアとドラマ。万人に捧げるエンターテイメント。
ただ、あまりにすてきな登場人物達がどこか恥ずかしく感じられる。
ひとえに自分が年をとったという事だろう。
しかしこれを大人が作ったという事実には、逆に勇気づけられる。
もっとも好きな映画の一つであることは変わらない。
ヴァンパイアハンターD 映画館(5/2)
菊池秀行の小説を原作としたアニメ。上映は海外が先。
もう一本、ずっと昔に作られたOVAも存在する。
監督にはシャープなカットに定評があり、また、菊池の原作を幾つも
映像化してきた実績がある。
作り込まれているし、格好良いし、ある程度おもしろい。
だけどなぜかすっきりとしない、煮えきらない感じが残る。
さくや妖怪伝 DVD(5/2)
CG部分の完成度は高い。着ぐるみのひどさに閉口。
このご時世に傘をひもでつって、唐傘お化けなんて、すごすぎ。
描こうとしているイメージには一歩届かないものの、
確かにそれは伝わってきている。
制作者の愛情を感じる、手作りの温度に満ちた心が救われる映画。
人には勧めないけどね。
ブラッド〜ザ・ラストヴァンパイア〜 DVD(5/1)
押井監督の関与やデジタルアニメの先鋒として話題になったアニメ。
どう取り繕っても、おもしろくない。
手間をかければ価値が出てくるというものではないことを感じ、つらい。
金融腐食列島<呪縛> DVD(4/28)
不良債権や汚職を抱え首の回らない日本金融。
それを越えて銀行を再建しようとするミドルエージの奮闘。
出だしからハイテンションだが、メリハリがなく見所が分からなくなる。
実話が元になっているのが驚き。
ローズ家の戦争 テレビ(4/23)
恋し、愛し合い、結婚した中年夫婦の離婚騒動。
恐ろしいのは努めて徹底して描かれる、男と女の認識の違い。
男女の恋愛に対する態度がすれ違っていく、現実的な恐怖。
東京物語 ビデオ(4/20)
小津安二郎監督珠玉の名作。
淡々としているが折り目の正しい背筋の伸びた空気。
なんでもないシーンがどこかで感じた事のある現実と結びつく。
この映画を観て泣ける女に惚れたい。
ビューティフルドリーマー ビデオ(4/17)
うる星やつらの劇場版第二作。監督押井守。
現実と架空世界の接点を常に描く監督の、もっともバランスのとれていた
時期の名作。ラストにようやくタイトルが出る構成だが、最後までそうだと
気づかない導入部分の勢いに圧倒。
バース DVD(4/17)
1984年のアニメ映画。伝説的アニメーター金田伊功氏が主体となって作った。
ストーリーは意味なく、全編に同人的のりが見られる。
全ての面で今鑑賞するのはつらい作品だが、全セル作画の大量使用など、
頭の下がる部分多数。
X-MEN DVD(4/15)
ラストがクライマックスらしく盛り上がらず、寂しい。
登場人物が少なく、こじんまりした印象。特撮の出来が良いだけに残念。
原作好きにはつらい設定が多々あるらしい。
DVDの特典映像、なんでも入れときゃ良いってもんじゃないでしょうに・・・
ザ・セル 映画館(4/14)
「かつてない美しい映像」を売りにしていたが、確かにその
イメージは独特で再現度も高いが、あまりに趣味的。
現代舞踊的画面が多い。物語としてはつっこみどころ満載。
スターリングラード 映画館(4/14)
CGではなくセットで作られた巨大な廃墟が美しい。
人に強く勧めるほどではないが、普通に楽しめる佳作。
ハンニバル 映画館(4/12)
異常殺人映画のブームを起こした「羊達の沈黙」の続編。
続編のプレッシャーに緊張してますといった感じの緩慢な出来。
瞬間最大風速はすごいが、それも方向がおかしい突出に過ぎず。
フリクリ DVD(4/7)
GAINAX制作のハイテンション・ハイクオリティアニメ。
実は少年の成長を描いた正当派。999を彷彿とさせる。
39 テレビ(4/?)
精神異常者は罰せずと定めた憲法39条を軸とした物語。
本筋よりも興味深かったのは全てを捧げた女性の愛だった。
裏窓 ビデオ(3/23)
ヒッチコックの代表作は、実験と娯楽を両立した希有な作品。
舞台的な演出と、それを越える映画としての意味。
マウス・オブ・マッドネス テレビ(3/xx)
見返すたび、物語の裏に隠された恐怖を新たに感じる。
ラストの主人公のバカ笑いは、なんと鬼気迫ることか。
逢いびき ビデオ(1/25)
恋愛映画としての大筋はありふれた物だが、構成が巧みで、
冒頭へと接続される終盤は同じ演技が違う物に見える。
アヴァロン 映画館(1/21)
「デジタルの地平で全ての映画はアニメになる」と掲げた言葉に嘘はないが、
それを具体化するレベルには至っていない。そして、どうにもださい。
シベリア超特急2 映画館(1/21)
映画全体からにじみ出る幸せな空気はなんなのだろうか。
他の役者の熱演に冷や水ぶっかける水野の演技は、映画と現実の境界を意識させる。
甘い生活 ビデオ(1/15)
蔵 テレビ(1/15)
フェリーニのローマ ビデオ(1/5)
キッド DVD(1/5)
第五惑星 テレビ(1/4)
羊たちの沈黙 テレビ(1/4)
ファザーズデイ テレビ(1/3)
北北西に進路を取れ ビデオ(1/2)
バルカン超特急 ビデオ(1/2)
ビーチ DVD(1/1)
エヴァンゲリオン映画版 DVD(1/1)
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