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満州国「家理教団」の指導者たちを国維会が日本に招待した話は本に書いておいた。
古来、中国は地縁血縁による結びつきを重視する。それに宗教色の付加された結社は社会生活上大きな役割を果すことが多い。南宋時代の白蓮教団は有名である。白蓮教はのちに一貫道、在裡教、紅灯教などに受けつがれた。ここにいう家理教団の起源はよく分からないが、清朝の1673年ごろ、哥老会員であった潘徳林が在家裡を作った。また青幇(チンパン)なる結社も同じく羅教から出発したもので、満州では青幇といわず在家裡と称したという。家理教と在家裡の分布地域とが一致しているところを見ると、同じものであったのかも知れない。これらは何れも道教の上に儒教仏教の訓えを重ねた宗教のようである。
青幇は水運労働者の相互扶助組織であったが、水運業が衰えたあとは都会に集まり、塩の密売業やマフィアに転じたとされている。
こういう結社は中国に沢山ある。中国人は自分の生命財産を守るため秘密結社に加わり、その結社独特のサインで組織の一員であることを確かめ合って、相互に扶け合いをするのである。そもそも儒教者そのものが「洗練された結社」であると指摘する人もある。
中国共産党の古い時代の幹部も結社的結びつきが強い。彼らにはマルクス・レーニン主義的イデオロギー集団ともやや異なる面がある。
中国の歴史を眺めると、おもて向きの政府よりも、「侠」という感情による結社が人間を動かしている傾向があったようである。日本は外交においても、もっと底辺に流れる中国人の意識構造に配慮する必要があるのではなかろうか。(2004.01.03)
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