2つの『背叛』について
2002年3月3日から北京で、胡軍が主演の1人をつとめた全20集の連続TVドラマ『背叛』の放映が開始。その宣伝のためらしかったが同日、胡軍がロケ先の上海から北京へ戻ってテレビの取材などを受け(おかげで、たまたま北京にいた浦川も奇跡的に彼に会えてしまったという)、新聞でも『背叛』に関する報道をかなり見かけました。
実は日本にもすでにこのドラマを見た人が最低5人(含自分)くらいはいるはず。なぜならすでに放映されてVCDにもなっているからです。それを再放送するということは、もしや『藍宇』効果で中国での胡軍人気がにわかに高まったから?等々の憶測が局地的に熱く飛んでおったことを知る人も日本に10人くらいはいるでしょう^^;。
さて、北京のマスコミの関心事は、『背叛』という全然別の連ドラがあるのに、胡軍の出ているのも『背叛』とはこれいかに?という点、そして雄壮陽剛にして頼れる男というイメージの胡軍が悪役を演じることへの期待、その2点に集中していたようであります。
後者については、いい男には悪役が似合う! の一語に尽きるんじゃないすか。浦川、まさに惚れ惚れと『背叛』の胡軍の悪役ぶりを堪能いたしました(^^)。
前者の、2つの『背叛』がなぜ存在するかというのは浦川も不思議に思ってましたが、新聞を読んでなるほどと了解。つまり、次のような事情があったのでした。
胡軍版の『背叛』は(以下『背A』)、もともとのタイトルが『一号罪悪』。他の主な出演者:柳雲龍、李琳、孫紅雷、胡靖、高明。浙江省の衛星チャンネルで放映され、北京では放映されてない。かたや胡軍版でない『背叛』は(以下『背B』)は、主な出演者:巍子、許晴。こちらは中国各地の衛星チャンネルで放映された。
内容は全然異なる。『背A』は刑事モノ。熱血刑事の寧博(柳雲龍)と、若くして成功した実業家程浩(胡軍)は義兄弟(兄弟同然の間柄)。だが程浩は違法な商売で暴利をむさぼっており、とある事件を発端に、程浩が黒幕とは知らずに必死で捜査を進める寧博に、次第に程浩は追いつめられていく。2人が同じ女性を好きだったりとかして、実におもしろかったっす。
で、『背B』のほうは、『啄木鳥』(って?)に連載された長編小説を原作とし、巍子が主人公の知能犯を演じ、彼の起こした詐欺事件を追う報道記者を許晴が演じるというもの。
『背B』は去年の5月に放映開始され、『背A』は同5月に完成してまもなく放映開始され、そのさいお上から『一号罪悪』は内容にそぐわないと言われ『背叛』に改題された。番組製作プロダクションも放映地域も検閲した当局もちがう上に、どっちが先でどっちが後だか分からないくらい検閲に出された時期が似通っていた、などの偶然が重なって、結果的に両者とも同一タイトルで放映されることとあいなった。
…というわけで、このたび北京で『背A』が初めて放映されることになって、まぎらわしさが表面化。でもそれが逆に話題ともなり注目されたという意味では両者ともトクしたかもしれない。ちなみに浦川が某通販会社に『背A』をネット注文したとき、業者さんが間違えて『背B』を送ってよこし、再度送り直してもらったのでありました。
(写真は胡軍版『背叛』のVCD箱ジャケ写。(胡軍がうつってないよ主役なのに!)
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