[Q]
LinuxMLD3 で X-TT (X True Type)は使えますか

[A]
メディアラボの日樫さんから以下のようなアナウンスがありました。

# [mld-ml:1535] XFree86-3.3.3+XTT 参照
# 一部変更を加えてあります。m(_ _)m

----- ここから引用はじまり

日樫です。

このところ話題になっているXサーバーのTrueTypeフォント対応版です。
MLD III用にビルドして見ましたので勇気のある方は試して見て下さい。
freetypeは既にインストールされているものを使います。

XサーバーはまだXFree86-3.3.3のままであまりテストしていませんので
cirrus75xxや3D Rage LT Pro等の液晶コントローラーでは不具合が
でるかも知れません。(もちろんメディアラボで当てているパッチよりも
良くなっている可能性もありますので何とも言えませんが)
XFree86-3.3.3のXサーバーに問題がある時はフォントサーバーだけを
使って見て下さい。

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Xサーバーを入れ替える場合
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1 X-TT 3.3.3に必要なファイルをダウンロードします。
ファイルは
ftp://ftp.mlb.co.jp/pub/linux/mld3-update/beta
にあります。XserverはXFree86-Xserver-3.3.3+XTTディレクトリーに
各ビデオカード用のものをtgzにしてあります。


2 インストールします
# rpm -i XFree86-libfont-3.3.3+XTT1.1-1.i386.rpm
# rpm -i xtt-fonts-0.19981020-3.noarch.rpm
Xサーバーを置き換えます。Xサーバーはtar形式ですので、/usr/X11R6/binに
展開します。/aaa/bbbはダウンロードしたディレクトリーです。
# cd /usr/X11R6/bin
# mv XF86_xxx XF86_xxx.old
# tar zxf /aaa/bbb/XF86_xxx.tgz

3 フォントのパスを確認します。
xtt-fontsをインストールすると自動的に
/etc/X11/XF86Config のSection "Files" に以下のFontPathを追加しますので
確認して下さい。
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype/"

4 動作確認
# telinit 3
でコンソールモードへ移行し、
# startx
でXを起動します。
ktermで xfontsel を動かして、watanabeフォントやwadalabフォントを
表示して見て下さい。

-watanabe-*-*-*-*-*-24-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-*

NetscapeではpreferenceでフォントがGothic(Wadalab)等で表示されます。

5 もしXが正常に動作せず元に戻す時は、Xサーバーを元に戻し、追加した
フォントパスを削除します。


==================================
フォントサーバーだけを入れる場合。
==================================
1 必要なファイルをダウンロードします。
ファイルは
ftp://ftp.mlb.co.jp/pub/linux/mld3-update/beta
にあります。


2 インストールします
# rpm -U --force XFree86-xfs-3.3.3+XTT1.1-1.i386.rpm
# rpm -i xtt-fonts-0.19981020-3.noarch.rpm

3 フォントのパスを設定します。
xtt-fontsをインストールすると自動的に
/etc/X11/XF86Config のSection "Files" に以下のFontPathを追加しますので
"tcp/localhost:7100"に変更します。
この例はローカルホストでフォントサーバーを動かす設定です。

変更前
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype/"
変更後
FontPath "tcp/localhost:7100"

XサーバーがTrueTypeに対応していませんので
"/usr/X11R6/lib/X11/fonts/truetype/"をそのまま残すとXが起動しません。

4 動作確認
# telinit 3
でコンソールモードへ移行し、(xdmを使用していない場合は必要ありません)
フォントサーバーを起動
# xfs&
Xを起動します。
# startx -- -deferglyphs 16

-deferglyphsオプションはフォントのロードを必要な文字だけ動的に行なう
ためのオプションです。
日本語のフォントは字形が多いので、これがないと一度に全ての文字をロードする
ため負荷が高くなってしまいます。
Xサーバーを入れ替えた時と同じようにxfontselで確認できます。

5 xdmの設定
MLD IIIのデフォルトではxdmを使っていますが、xdm廻りの設定を間違えると
ログインできないひどい状態になります。くれぐれも注意して下さい。
/etc/inittab を変更してランレベルを3に変更する方が安全です。

xfsを先に起動しておく必要があります。
/etc/rc.d/rc.localに以下の行を追加すればよいでしょう。
/usr/X11R6/bin/xfs&

-deferglyphsオプションは
以下で設定できます。
/etc/X11/xdm/Xserverファイルを以下のように変更します。

:0 local /usr/X11R6/bin/X -deferglyphs 16

これでリブートすればOKのはずです。

----- ここまで引用おわり



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